リーオー(Leo)とは、 アニメ『新機動戦記ガンダムW』及びその関連作品に登場する架空の人型機動兵器、モビルスーツ(MS)の1機種。
メカデザインを手がけたのはカトキハジメ。名前は黄道十二星座の一つしし座(Leo)の英語読みから。
概要
『新機動戦記ガンダムW』の世界(アフターコロニー)における史上初の量産型MS。設計は地球圏統一連合の技術士官、セイス・クラークによる。
プロトタイプリーオーとも呼ばれるトールギスをもとに設計されており、機体各部のパーツデザインにも共通する意匠は多い。ただし、トールギスの装甲厚とそれに伴う肥大化は量産機には過剰とされたため、一回り小さなリーオーが設計・量産化されることとなり、リーオーの大きさがMSの標準規格となったとされている。
各種火器やオプションを装備できる汎用性と製造機数により、劇中において過去編も含めて最初から最後まで、戦闘用あるいは宇宙空間での作業用MSなどとして登場している。主人公であるヒイロ・ユイも、作中では頻繁にこの機体に搭乗している。
モビルドール(MD)システムの開発段階においてはそのテストベッドに使用されたものの、システムを内蔵することができないためか(機体性能的に改修してまで搭載する意義が薄いと判断されたのかもしれないが)、モビルドールとして運用された機体は存在しない。
トーラスやビルゴといったモビルドールが戦力の主力となった中盤以降はやられ役としての面がより色濃くなるが、OZトレーズ派を中心に運用され、ホワイトファングとの最終決戦においても、モビルドールを嫌うトレーズ・クシュリナーダが指揮をとった世界国家軍の主力機として再び脚光を浴びることとなる。
TV版の後の時代にはほとんどのリーオーは廃棄されたが、Endless Waltzにおいて、マリーメイア軍がサーペントの他に多数のリーオーを保有していた。
外伝作品『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』ではパイロットの個々の好みによるカスタムタイプも登場(レオス・レオール・レオン、ヴァルダー・ファーキル搭乗機)他のOZ量産機には2020年現在存在しないことからも改修などの冗長性や拡張性の高さから来る素性の良さが窺い知れる。
兵装
- 105mmマシンガン
ザク・マシンガン同様シリーズ伝統の実体弾マシンガン。マガジンの形状が特徴的な、リーオーの地上における標準装備。そして口径は立派なのにガンダムに歯が立たない豆鉄砲なのも伝統を継承している。 - ドーバーガン
肩に乗せて撃つ長砲身の大型砲。実体弾とビームとで演出上の表現揺れがあるようだが、ガンダムにもそれなりの効果をみせる強力な火砲という描写では共通している。 - ビームライフル
宇宙におけるリーオーの標準的な装備。ノーマルな銃身長の物とショートタイプの2種類が存在し、地上でも装備しているシーンが見受けられる。
ビームライフルといえど宇宙世紀のガンダムのものほど特別なものではなく、トロワ曰く「リーオーのライフルではガンダムには歯が立たない、トーラスのビーム砲をよこせ」とのこと。 - ビームサーベル & シールド
近接戦闘用のビームサーベルと円形のシールド。ビームサーベルは普段はシールドの裏にマウントされる。使いこなすには近接戦のスキルが必要なためか標準装備ではないようで、マシンガンorビームライフルのみでビームサーベルを装備していない機体がかなり多い。取り回しの悪そうなドーバーガン装備の機体などは接近戦になった際の自衛用に装備してるのか、比較的装備率が高いように見受けられる。 - 肩部ビーム砲
地上用のリーオーの指揮官機が主に装備しているビーム砲。両肩の上に一門ずつマウントされている。 - バズーカ
宇宙/地上両用のバズーカ。ドーバーガンよりは取り回しがよい。 - 宇宙用ビーム砲
肩打ち式の巨大なビーム砲。本来はトーラス用の装備であり、作中ではガンダムデスサイズ破壊の際に使用している。
オプション装備
- 高機動オプション
背部ステーションにマウント可能なジェットエンジンと翼が付いた飛行用バックパック。大気圏内においてエアリーズと同等の機動性を得ることが出来るが、最初から飛行用MSとして設計されたエアリーズやトーラスに対してはどうしても航続能力が劣る。
実は他機種にも装備可能で、Frozen Teardropではこれを装備したビルゴIIIが登場する。 - 降下用パラシュート
輸送機などから空挺作戦するためのパラシュート、背部ステーションに装着する。 - 宇宙用バックパック
宇宙空間において必要な姿勢制御用のスラスターや生命維持装置などをひとまとめにした円筒状のユニット。これも背部ステーションに装着する。
ヒイロ・ユイとリーオー
『新機動戦記ガンダムW』の主人公であるヒイロ・ユイはガンダムの自爆と乗り捨てに定評のあるキャラクターとして知られているが、作中でも自分の乗るガンダムが無い時期(自爆してたり乗り捨てたり太陽に向けて放棄してたり)は頻繁にリーオーに搭乗していた。
そんなヒイロだが、実は幼少期にはリーオーの玩具を肌身離さず持ち歩いていた時期もあったりする。これは彼の義父(母親の結婚相手)がリーオーの開発責任者であるセイス・クラークその人であったことも影響しているとされ、Frozen Teardropでも『自分にはこのリーオーの玩具しかない』と述懐している。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 機動兵器 / 人型機動兵器
- モビルスーツ(MS)
- 量産機 / 量産型
- 新機動戦記ガンダムW / 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- しし座
- プロトタイプリーオー(トールギス)
- エアリーズ / トラゴス / パイシーズ / キャンサー / トーラス / ビルゴ / サーペント
- リーオーは乗ってる奴でかなり強さ違うから気を付けるやで
- 2
- 0pt