ルクソールカフェ(Luxor Cafe)とは、2022年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2025年:武蔵野ステークス(GⅢ)
2026年:エルムステークス(GⅢ)
概要
父American Pharoah、母Mary's Follies、母父More Than Readyという血統。
これだけでピンと来る人もいるだろう。本馬はフェブラリーS連覇など「ダート左回りワンターン1600mの鬼」カフェファラオの全弟である。というわけで血統については兄の記事を参照。
2022年2月26日生まれで、兄と同じくアメリカ・ケンタッキー州生まれの外国産馬。オーナーも兄と同じく「カフェ」冠名の西川光一(駐車場の「Times」でおなじみ「パーク24」代表。勝負服のカラーリングもあの看板と同じ)、所属厩舎も兄を騙して2回も安田記念を走らせた美浦・堀宣行厩舎である。
馬名意味は「エジプトの都市+冠名」。ルクソールには王家の谷やツタンカーメン王の墓があり、父名からの連想だろう。
ナイルの恵みの一杯を
2歳(2024年)
デビューは2024年8月24日、札幌・ダート1700mの新馬戦。ダミアン・レーンを鞍上に、あのカフェファラオの全弟という良血から1.4倍という断然人気に支持されたが、スタートの位置取り争いでキックバックを嫌がって外を回さざるを得なくなり、このあとJBC2歳優駿・雲取賞2着のグランジョルノの4着。
続いてなんと連闘で同条件の未勝利戦に回り、佐々木大輔を鞍上に迎えてここでも2.3倍の1番人気に支持されたが、好位から抜け出しを図るも3番人気アローオブライトと後続を9馬身突き放した追い比べにクビ差競り負けて2着。
一休みして11月23日の東京・ダート1600mの未勝利戦へ。ライアン・ムーアを鞍上に、兄の大得意コースで1.3倍という断然人気に支持されると、中団から直線鋭く大外から脚を伸ばし、今回も2番人気アドマイヤデイトナと後続を大差ぶっちぎっての熾烈な追い比べとなったが、今度はハナ差制して3戦目で初勝利。勝ち時計1:35.8は2歳ダート1600mのJRAレコードで、紛れもなくカフェファラオの弟であるところを見せつけて(?)2歳シーズンは終了となった。
3歳(2025年)
明けて3歳初戦は中山・ダート1800mの黒竹賞(1勝クラス)。レイチェル・キングを迎え、スナッピードレッサと人気を分け合って2.8倍の同オッズで1番人気。2番手先行から4角でもう逃げ馬を捕まえるとあとは独走、悠々5馬身差で圧勝。
2勝目を挙げて国内ダート三冠に向かうかとも思われたが、陣営が選択したのはケンタッキーダービー出走馬選定シリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のひとつであるヒヤシンスステークス(L)だった。1.8倍の断然人気に支持され、引き続きレイチェル・キングと挑んだレースは、枠なりに中団外目を回して直線突き抜け、2番人気プロミストジーンの追撃を半馬身退けて勝利。
さて、これでケンタッキーダービー出走ポイントは獲得したのだが、昨年ヒヤシンスSから直行を目指したラムジェットが、伏竜ステークスを勝ったテーオーパスワードに上回られて出走できなかった――という事実を踏まえてか、陣営は続いて伏竜ステークス(OP)へ。鞍上はジョアン・モレイラを迎え、1頭だけ58kgを背負うことになったが、今回も1.3倍という断然人気に支持された。
今回も大外枠を引いたが、やはり枠なりに中団外目で進めると、4角で馬なりのまま前を捕まえ、モレイラが追い出すと他馬を置き去りにして独走。1頭モノの違いを見せつけるような5馬身差の圧勝で4連勝を飾った。
これでケンタッキーダービー(GⅠ)の優先出走権を獲得。引き続きモレイラとともに、UAEダービーを勝ったアドマイヤデイトナとともに故郷の祭典に挑むことになった。
父American Pharoahは37年ぶりの三冠馬としてアメリカ本国では絶大な人気を誇るが、種牡馬としては現状かなり苦戦しており、兄カフェファラオにはアメリカのファンからも熱視線が注がれていた。結局兄のアメリカ遠征は実現しなかったが、その弟が凱旋、しかもアメファラ産駒はこれがKYダービー初出走ということでアメリカのファンも掛かり気味になったか、なんと現地オッズでも2番人気に支持された。
しかし雨でドロドロの不良馬場となったレースは出負けして後ろからになり、モレイラは内に寄せて行ったが内ラチ沿いで揉まれてしまうなど厳しい展開に。それでも中団インから追走して3~4コーナーで押し上げ、直線では馬群の中から前を伺ったものの、抜け出すには至らず力尽きて12着。さすがにこの馬場は厳しかったか。
帰国後はゆっくり夏休みを挟み、ダート三冠最終戦のジャパンダートクラシック(JpnⅠ)へ。鞍上には未勝利戦以来の佐々木大輔を迎えた。暴れん坊二冠馬ナチュラルライズへの対抗一番手として、不来方賞を楽勝してきたナルカミを抑えて2番人気に支持される。
外目の7枠13番からスタートすると、1コーナー前から外のナチュラルライズが掛かり気味に前へ向かうのを見送って、ナチュラルライズを真後ろでマークして進める。しかし逃げたナルカミとそれを追うナチュラルライズに4角で突き放されると、あとは置いていかれてしまい、2着ナチュラルライズからは9馬身、勝ったナルカミからは2秒4も離されて完敗の3着。国内組の2頭に差を見せつけられてしまった。
今後の古馬GⅠ級出走にはまだ賞金が心もとないのもあり、続いて武蔵野ステークス(GⅢ)へ。鞍上にはダミアン・レーンを迎え、大外8枠16番に放り込まれてしまったものの、コスタノヴァ・オメガギネスに次ぐ単勝4.5倍の3番人気に支持される。
レースは1番人気コスタノヴァがまた大出遅れをかます中、ダミアン・レーンとルクソールカフェは枠なりに位置を押し上げつつ外目の4番手という好位を確保。直線でレーンの追い出しに応えて鋭く脚を伸ばしたルクソールカフェは、ペプチドナイルをあっさりとかわすとそのまま独走、大出遅れから猛然と追い込んできたコスタノヴァを3馬身半突き放して圧勝。
兄が鬼のような強さを誇った府中ダート1600で、弟もフェブラリーS覇者2頭を一蹴して重賞初制覇。ナルカミとナチュラルライズには負けていられないとばかりに、今後の古馬戦線での戦いが俄然楽しみになる勝利であった。
賞金も確保したので、年内最終戦はチャンピオンズカップ(GⅠ)へ。鞍上は今年のドバイWCでHit Showと共にフォーエバーヤングを破ったフローレン・ジェルーを迎えた。外国人騎手への乗り替わりが多いのも兄譲りか。ナルカミとの再戦となったが、抜けた1番人気のあちらに対し、こちらも前走の内容が評価されて10.7倍の5番人気となかなかの支持を集めた。大外8枠16番に入れられてしまったものの、砂被りが苦手な節があるため枠も悪くはない、という評価だったのだが……。
レースは枠なりにキックバックを避けて、前のナルカミを見ながら中団の外を回していく。しかし直線に入ったところで、大外からメイショウハリオが足を伸ばしたことで内に押しやられたラムジェットと内にいたペリエールに前を締められてしまい、キックバックをモロに食らってしまったか、そこで気持ちが切れてしまったようであえなくブービー15着に撃沈。ナルカミ(13着)ともども古馬の壁に跳ね返される結果になった。
4歳(2026年)
明けて4歳初戦はフェブラリーSではなく中東に遠征、兄も6歳時に挑んで3着だったサウジカップ(G1)に挑戦。鞍上にはKYダービー以来のモレイラを迎えた。
外目の10番ゲート(1頭取消があったので実質9番)からスタート、前のめりの先行争いには我関せずと最後方に控え、サンライズジパングが外に出したのに対しこちらはインを通りつつ、力尽きて後退する後続勢をかわして4角で徐々に外へと出して行った。直線ではそのまま外を追い込んだものの、フォーエバーヤングの完勝には全く届かず。それでも掲示板確保の5着に入り、無事にフェブラリーS優勝賞金(1億5000万円)を上回る100万ドル(獲得賞金に算入される1月1日レートで1億5673万円)をゲットした。ただし収得賞金は積めていないので、今後のレース選択はまだ悩ましくなりそうである。
その後、ドバイへの転戦を計画していたが、中東情勢の悪化に伴い帰国。次走はどうするのかと思ったら、なんと香港の芝マイルG1、チャンピオンズマイルに予備登録。いや、確かに兄は適性の狭さが故に2年連続で安田記念を走らされたけどさあ……。どうなることかと思われたが、さすがに登録だけで実際に出走はしなかった。まあ、まだ兄同様のワンターン左回り1600m専用機と決めつけるには早いだろう。兄は中山の新馬戦以外の勝利は全部左回りだったが、こっちは中山で2勝してるしJDCも3着だし……。
……などと考えていたら今度は安田記念(GⅠ)へ登録。しかも今回は回避せず出走が確定した。鞍上は岩田望来。ジャンタルマンタル不在でメンバーが手薄とはいえ、まだ収得賞金も心もとないのに、ちょっと堀先生? 前月の平安Sとか、もうちょっと待って翌月の東海Sとかじゃダメだったんですか……? なお初芝が安田記念というのは、実現すれば1984年のサンオーイ、ミヤタシゲオー以来42年ぶりの出来事。この2頭は地方からの移籍初戦だったため、デビューからJRA所属馬に限定するとグレード制導入後では史上初となった。
堀厩舎お得意の短期免許騎手ダミアン・レーンはステレンボッシュに騎乗し、JDDでコンビを組んだ佐々木大輔も堀厩舎2頭出しの片割れサクラトゥジュールに騎乗するため、本馬は岩田望来との初コンビで挑んだ。5枠10番から発走、先行して抜群の手ごたえで最終直線を迎えた兄とは違って慣れない芝はまともに追走できずポジションは最後方に。最終直線では荒れていたため空いていた内を突くも届かず0.8秒差の11着敗戦。一応兄貴より着順(兄貴は17→12着)も着差(兄貴は1.0→0.9秒差)もマシではあるが……ちなみに上がり3Fはメンバー中3位の33.2秒。なんで?
秋は兄同様南部杯を目指したいところだが、まだまだ賞金が足りないので夏の札幌へ向かい、引き続き岩田望来とエルムステークス(GⅢ)へ。JDC以来の右回りで結局どうなん?と思われつつ5.0倍の3番人気。
今回も後方に控えたルクソールカフェだったが、1番人気ウェイワードアクトや実績馬オメガギネスら先行集団がやりあってハイペースの流れとなる中、向こう正面から岩田望来が促して進出開始。大外を回して4角で先頭集団を捕まえると、直線では粘る前年覇者ペリエールを競り落とし、テーオーパスワードの追撃も全く寄せ付けず、1馬身半差という着差以上の快勝(ちなみにナチュラルライズ4着でついでに3歳時のリベンジ達成)。改めて兄と違ってちゃんと右回りも大丈夫であることを示して久々の重賞2勝目を挙げた。だからなんで安田走らせたんだよ。
血統表
| American Pharoah 2012 鹿毛 |
Pioneerof the Nile 2006 黒鹿毛 |
*エンパイアメーカー | Unbridled |
| Toussaud | |||
| Star of Goshen | Lord at War | ||
| Castle Eight | |||
| Littleprincessemma 2006 栗毛 |
Yankee Gentleman | Storm Cat | |
| Key Phrase | |||
| Exclusive Rosette | Ecliptical | ||
| Zetta Jet | |||
| Mary's Follies 2006 鹿毛 FNo.1-k |
More Than Ready 1997 黒鹿毛 |
*サザンヘイロー | Halo |
| Northern Sea | |||
| Woodman's Girl | Woodman | ||
| Becky Be Good | |||
| Catch the Queen 1999 鹿毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | |
| Hopespringseternal | |||
| Wave to the Queen | Wavering Monarch | ||
| Blue Ankle |
クロス:Mr. Prospector 5×4(9.38%)
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