ルチアーノ・ベリオ(1925~2003)とは、クラシック音楽のうち現代音楽に属する作曲家である。
概要
ブーレーズ、シュトックハウゼン、クセナキスなどフランスやドイツが中心になっていた前衛の時代においてイタリアで活躍した作曲家。ルイジ・ダッラピッコラに12音技法を学び、1955年にミラノで電子音楽のスタジオが開設されるとブルーノ・マデルナとともにそこを拠点に精力的に作曲活動を行った。
1950年に歌手であるキャシー・バーベリアンと結婚すると彼女のために多数の曲を作曲し、「セクエンツィア」など彼女の特殊な発声を利用した曲も生まれていった。
電子音楽やハーモニック・ウォール技法など多作家であった彼について書くべきことは多いが、特筆すべきは「シンフォニア」に代表される多数の作曲家からの引用である。「シンフォニア」第3楽章はマーラーの交響曲第2番「復活」の第3楽章を基盤としながらバッハからヴィンコ・グロボカールまでの17人の作曲家、さらには自作曲の多数の引用が行われ、彼の代表作となっている。
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