ルナチャイルドとは、上海アリス幻樂団原作の漫画「東方三月精」をメインとして登場する妖精である。
派生作品であるゲーム「妖精大戦争 ~ 東方三月精」にも登場。
2つ名は『月の光』『静かなる月の光』。通称「ルナ」。ファンの間では「ルナチャ」「ルナ茶」「△」等と呼ばれる。
エプロン姿がよく似合う幼な妻である。
概要
名称 | ルナチャイルド |
---|---|
危険度 | 極低 |
人間友好度 | 普通 |
主な活動場所 | 魔法の森近辺 ⇒ 博霊神社近辺 |
魔法の森に「サニーミルク」「スターサファイア」と一緒に棲んでいて、時折魔法の森に入ってくる者を惑わせたりしていた。後に博麗神社裏の大木に移住。
とにかく鈍くさい。よく転んでいる。
三匹の中では比較的クールな性格で、普段の落ち着いた物腰は自称『三月精の頭脳』よりもよっぽど理知的に見える。また、よく新聞や書物を読む様が描かれており、多くの妖精の中で異彩を放っている。
彼女は理屈っぽい性格をしているとされている。そのため、物事に対して懐疑的な考え方をしているのか、サニーの考えた作戦などに対して疑問を投げかける場面も多い。
ただ、疑い深く行動してはいるものの、生来の鈍くささのためか、もしくは「自分の能力の関係上、しんがりを務めることが多い」からなのか、作戦失敗の際には貧乏クジを引きやすい。
というか他の二人に置いて行かれる。いつもの事だ、と本人も自覚しているようだ。
松倉版三月精の段階でのルナチャイルドはまだ、いわゆるクール系、ミステリアス系の役回りが多かった。
しかし、比良坂版三月精で回を重ねるごとに、彼女は『クールドジ系』、もしくは『クールどんくさい系』としての頭角を現し始める。
本シリーズの連載初期頃の各所の文献において、三月精の中で一番残酷な性格をしていると言われている。
……のだが、漫画内の彼女の立ち振る舞いを見ていても、ぶっちゃけ全然残酷に見えない。
紙面から窺えるのは、彼女の残酷なまでのどんくささだけである。
彼女のぷにぷにしたほっぺたに触れることのできない現実が一番残酷である。
また、松倉版三月精単行本収録のZUN氏による書き下ろし小説においては、八雲紫から「あなたが一番妖怪に近い」と言われている。
ちなみにZUN氏自身は、ルナの性格を「虐められやすい」「一番理解し易い一般的な性格」「夜起きているところが馴染みやすい」と評している。
コーヒーと文々。新聞をたしなみ、まるで大人のような趣向をしている。
ちなみにコーヒー豆は人間から盗んでいるらしいが、人間にはバレバレである。能力はどうした。
また、他の二人に比べて夜更かしなところがあり、妖精にしては珍しく、よく夜中に一人で外出するという。 外でも夜中にふらふら飛んでいる姿が目撃されるらしい。
かと思うと朝も比較的早いようで、いつも他の二人が起きる頃には既に起きているという。
彼女自身は一人で優雅に早朝のコーヒータイムを楽しんでいたりする。
寝ない子は育ちませんよ。育たなくていいけど。
この事に対してスターは時々「ルナは夜も寝ていない」「不眠症なんじゃないの」というような事を言っているが、ルナは否定している。
ちなみに寝るときは横向きになって寝る派らしい。だきしめたい。
珍味(蕗の薹など)やお漬物も大好き。漬物は自分で漬けており、こだわりが感じられる。
彼女の部屋は白や黒を基調としたレースで覆われていて、そこかしこにリボンがつけられている。
また、部屋の中は幻想郷で拾ってきたぬいぐるみや人形、その他の落し物(主に人工物)が所狭しと置かれている。
端から見ると、そこが木の中であるという事を感じさせない造りになっているという。
部屋の中の落し物に関しては、十六夜の夜になるとどこからか拾ってきて増える。
彼女いわく、「満月から十六夜になって月が欠けた事によって、月から落ちてきた破片」。
月からの落とし物を集めることで、ルナは「ここを地上の月にしたい」のだという。
ちなみに小説ではルナが蛍光灯を拾っており、紫に不審に思われたりもした。
彼女の人工物を集めるという行為は、自然を象徴とする妖精においてはあまりにも『不自然』だという。
これらの事により、ルナチャイルドは一般的な幻想郷の妖精としては決定的にズレている。
彼女は何か不自然なもの、例えば人間などに憧れているのかもしれない…とされている。
そもそも妖精が三匹で群れを成している事自体が不思議ではあるが…。
詳しくは「妖精(東方Project)」を参照。
過去に行われた人気投票では、
【第四回<53位>/第五回<47位>/第六回<57位>/第七回<65位>/第八回<60位>】
という成績を残している。妖精の地位向上のために、これからも躍進して欲しいものである。
ちなみに、その際のコメント等により、三月精の中で比良坂氏の一番のお気に入りはルナチャイルドであることが判明している。
また、ZUN氏もルナチャイルドを気に入っているという発言をしている。
外見・服装
端的に言うと、金髪、縦ロール、ジト目、たまねぎ口(栗?)、むっつり顔、そしてロリといった、いわゆる萌え要素の数え役満である。
髪形は、東方では貴重なタコ足縦ロール。たとえ台風に晒されようとも縦ロール。寝てる間も縦ロール。
……東方の妖精には髪が痛むという概念が無いのだろうか。
霊夢をのっぺらぼうで驚かす悪戯では和服に合わせてか縦ロールを伸ばしている。ロリ女将。
ある時期を境に、ルナチャイルドの口がたまねぎ型に描かれるようになり、それがまたよく型にはまっている。
また、帽子の形もナイトキャップからベレー帽のようなものに変遷している。
まれに帽子をかぶらずに黒いリボンのみを着けている事もある。
弧を下に向けた三日月型の薄いカゲロウのような羽を持ち、服装は白地に黒いリボンをふんだんにあしらったシックな装いのワンピース。半袖と長袖の2タイプが確認されている。
神主作画のルナチャイルドのスカートの裾には月齢を模した模様が描かれており、ゲーム版妖精大戦争内において比良坂氏によって再現されている。
靴はスリッパのようなもの。見た人誰もが「このスリッパのせいでよく転ぶんじゃないのか」と思うところだろう。
…そしてここが重要なポイントなのだが、あろうことか、漫画内においてルナチャイルドが眼鏡をかけて本を読んでいる姿が確認されている。
前述した言葉を用いるとすれば、幻想郷において自然体で然るべき妖精が眼鏡をかけるという行為はあまりに『不自然』であり、そんなところが彼女らしいといえば彼女らしい。それが人間の習性を真似た単なるポーズなのか、はたまた本当に目が悪いのかは紙上では言及されてはいない。
…とはいうものの、そんな細かい考察は正直どうでもいい。
ここで一番大事なのは、眼鏡をかけたルナチャイルドが殺人級に可愛いということだけである。今後の眼鏡ルナの活躍にも期待したいところである。
比良坂版三月精において、三匹の中で最も背が低く描かれている。比良坂氏はキャラクターの身体的特徴についてZUN氏と打ち合せの上で作画を行っているため、公式で背が低いものだと考えられる。
能力
「よく転ぶ程度の能力」。
「(周りの)音を消す程度の能力」を持つ。
当人の周りの音の一切を消すことができる。自称『かくれんぼの最終兵器妖精』。かくれんぼで使うにはサニーやスターの能力より弱い気がするが…。
視覚を操るサニー同様とても悪戯向きの能力であり、単純な範囲指定だけでなく、特定の音だけを意識的に消す事ができるなど、その有用性は高い。
しかし、音を消す必要のないときでも使ってしまうため、逆に存在をアピールしてしまうこともあるらしい。
比良坂版三月精第1話においては「音しか消せないから一番不利」と言っているが、どう考えても位置しか把握できないスターサファイアの方が不利である。
比良坂版において能力が「月の光を操る能力」と変更されたが、能力の中身に変更はないようだ。サニーと違い、劇中で月の光を操った描写も無い。
また、月の光を浴びることでケガの回復を早めることもできる。
月光の影響を受けているため、月のコンディションによっては能力の質に良し悪しが生まれる。
なお三妖精のどの能力も鈴仙の波長を操る能力の下では効果がないようである。
サニーやルナはごく限定的な波長を操っているのに対して、鈴仙は総合的な波長を操っているためだという。
以前八雲紫と出会った際は、”月の光”の力の本質について助言を貰ったのだが、緊張して話半分にしか聞けなかったうえに、何故かその内容を忘れてしまっていた(忘れさせられた?)。
そのため、ルナはその時出会った妖怪(八雲紫)にもう一度会いたいと思っている。(実際はその後何度も会っている)
月の光の力は、日の光よりも優れている。
静かなる力、心の色、悩み、月の光は何物にも惑わされない光なのよ。
さあ、起きなさい。貴方が他の日の光と星の光にいいようにあしらわれているのは何故だと思う?
スペルカード
妖精大戦争 ~ 東方三月精にて初お披露目。
”妖精視点だから”だとはいえ、他の妖精の例に漏れず「きちく弾幕」が並んでいる。
”妖精大戦争 ~ 東方三月精”
単独技 | |
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月符「ルナティックレイン」 | イージーでも名前はルナティック。 「ちょっとノーアイスでもやってみるか(笑)」なんていうにわかシューターの出鼻を挫く係。 |
月符「ルナサイクロン」 | \ルナ!/\サイクロン!/ 両方ソウルメモリじゃないかというツッコミは禁止。 |
月光「サイレントストーム」 | -- |
月光「ダークスティルネス」 | スティルネス(stillness)=「静寂」,「沈黙」 |
障光「ムーンライトウォール」 | 左右同時に降りてくる金閣寺。運ゲー。 |
夜符「ナイトフェアリーズ」 | 炎弾(妖精を表現している?)がプレイヤーをずっと追尾してくる |
月光「サイレントフラワー」 | 紫色の弾幕の花が咲き誇る綺麗な技。 しかし、ガチャガチャ凍らせて撃破する事になるので風情もへったくれも無い。 |
月光「ムーンスティルネス」 | -- |
光壁「ウォールブレイク」 | 上下から来る金閣寺。ルナに抱きつけばグレイズ特盛で凍らせ放題。 |
月光「サイレントサイクロン」 | 洗濯機。弾がでかいし速い難関スペル。抱きついたりするからこんなことになるのだ。 |
協力技(ルナチャイルド中心時のみ) | |
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光符「ブライトナイト」 | もしかして: 幻月 |
月熱 「アイスディゾルバー」 |
ディゾルブ(dissolve)=「溶ける」 チルノのアイスバリアを溶かしてくる…が、氷よりもプレイヤーが一瞬で溶ける。 |
空符「ブレイクキャノピー」 | キャノピー(canopy)=「天蓋」(幻想郷の設定でいう所の「天蓋」?) |
光符「フルムーンナイト」 | 黄色の炎弾が円状に展開されて画面を埋め尽くす様は、まさに満月の様相。 最大の敵は処理落ち。 |
降光「トリプルライト」 | -- |
協力技「フェアリー オーバードライブ」 |
決してルナチャイルドを先頭にしてはいけない技。 |
「スリーフェアリーズ」 | -- |
コミックでの活躍
『東方三月精』内では、三妖精の一匹として目覚しい活躍を見せている。
東方三月精 〜 Eastern and Little Nature Deity.
東方三月精 〜 Strange and Bright Nature Deity
東方三月精 〜 Oriental Sacred Place.
- 「神社の裏側 後編」
- 神社に潜入しようとして他の二匹に出遅れて転ぶ。 もはや潜入もへったくれもない。
- 「石の下にある物 後編」
- 「不動の信仰 後編」
- 妖精作業中…に転ぶ。
- 「紅白信仰合戦」
- 「すずめ百まで」
- 「石の京丸牡丹」
二次創作での扱い・ネタ
しゃぶれよ
しゃぶれだァ?t(ry
ルナが動画に出てきた際に開口一番に言われる事の多い言葉。
何故か記事があるので詳しくはそちらを参照して下さい。 →参照:しゃぶれよ
出典はふたば☆ちゃんねる。
いいからしゃぶれよ。
テーマ曲
テーマ曲は『夜だから眠れない』。関連曲として『雪月桜花の国』がある。
関連動画
関連静画
お絵カキコ
関連コミュニティ
関連項目
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- 0pt