ルフトシュピーゲルングとは、「鋼鉄の咆哮シリーズ」に登場する超兵器である。
艦名はドイツ語で「蜃気楼」を意味する。
概要
鋼鉄の咆哮シリーズのラスボスでおなじみヴォルケンクラッツァー、その同型艦(二番艦)である。
初出となるPC版「鋼鉄の咆哮2ウォーシップコマンダー」では、波動砲が重力砲に置き換わっている以外はまったく同じ性能の同型艦として登場する。
一方、PS2版の各作品ではヴォルケンクラッツァーの拡大発展型という扱い。
姿形は似ているものの、全てにおいてヴォルケンクラッツァーを超える超兵器として登場する。
- 名前の由来
「鋼鉄の咆哮2 ハンドブック」に記載されている製作監督のコメントに書かれている。
艦名のルフトシュピーゲルングは「ヴォルケンクラッツァーの姿を映した蜃気楼」という意味。
初登場となるPC版WSC2において、重力砲を搭載しているのは「波動砲の生産が1基のみしか間に合わず、余分に生産していた重力砲を載せている」という設定によるもの。
これは「高角砲が足りず、代わりに機銃を載せていた戦艦武蔵になぞって」つけられた設定、つまり戦艦大和と戦艦武蔵の関係になり、「ヴォルケンクラッツァーの影武者あるいは分身のような存在」と語られている。
一方コーエー開発のPS2版では強化型として登場するため「ヴォルケンクラッツァーの姿を映した蜃気楼」という設定だけになっている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PC)
か、艦長! 私の目には幻が見えてるのでしょうか・・・?
同型の究極超兵器が、もう1隻出現しました!
2隻も相手に、いったいどうやって戦えば・・・
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 20000 |
装甲 | 対61cm砲防御 |
速力 | 39.0kt |
兵装1 | 65口径80cm砲 |
兵装2 | 誘導荷電粒子砲Ⅲ |
兵装3 | 対空パルスレーザー |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLS2 |
兵装5 | δレーザーⅡ |
兵装6 | レールガン |
兵装7 | 重力砲 |
初登場。
通常は出現せず、一定条件編成値(編成値650以上)を満たした状態でヴォルケンクラッツァーの耐久力が40%を切るとを援軍として登場する。
援軍として出現するため2隻同時に相手をする必要がある。
他のゲームでもあまり例がないラスボス2体同時である。
この条件だとシリーズ最難関クラス。
ヴォルケンクラッツァーが中破し、波動砲、レールガン、δレーザーを解放しさらに攻撃が激しくなったところにまさかのもう一隻追加である。
従属艦に雑魚掃討用のレーザー戦艦やプラズマ戦艦あたりを連れているだけで簡単に条件を満たすため、縛りを入れずに普通にプレイしていると出くわすことになる。
性能はヴォルケンクラッツァーの波動砲が重力砲に変わっていること以外は全て同じ。波動砲と比べチャージが長く、比較的回避しやすいのでヴォルケンクラッツァーよりは若干楽。
ヴォルケンクラッツァーを残した状態でルフトシュピーゲルングを中破させると、重力砲で足を止めて波動砲を撃ちこむコンボが発生する。
ヴォルケンクラッツァーが中破した際に夕方だと東、夜だと西から出現する。
また撃沈する順番によって台詞が変化する。副長による登場ボイスは無い。
艦長、あの2番艦も沈めなければ、我々は帰還することができません。
目標、 ルフトシュピーゲルング!!
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット
究極超兵器復活計画によりヴォルケンクラッツァーが再び建造されるが、名前は登場しない。
そのためエクストラシナリオ本編には出番は無し。
特別作戦ではε-10で改ルフトシュピーゲルングが目標になる。
全性能が強化され巡航ミサイルまで装備している。
エクストラキットを導入することによりプレイヤー艦も編成値に影響するようになるため、ルフトシュピーゲルングの出現条件を簡単に満たすようになる。しかし自作艦が従属艦に組み込めるようになるので、F-11でルフトシュピーゲルングを出現させても攻略は容易になった。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
名前は登場しないが、内部データに存在、本編には登場しないが特別作戦に出現する。
特別作戦L-10においてひっそりと登場。目標は「ヴォルケンクラッツァー」と表示されるが南から出現する1隻は重力砲を装備、これがルフトシュピーゲルングである。
ヴォルケンクラッツァー同様、鋼鉄2時代と兵装が一部変更されており、誘導荷電粒子砲の代わりに光子榴弾砲を装備している。
通常型と改良型の2データが存在するが、後者しか使われていない。
そのため出現するのは改良型「改ルフトシュピーゲルング」である。兵装は超重力砲や新型光子榴弾砲、巡行ミサイル発射機など極限まで強化された状態である。
鋼鉄の咆哮3では重力が強化されているため一度重力砲を撃たれるとほぼ被弾確定な上、運よく引き込まれなくとも2発目は確実に飲まれる。また改ヴォルケンクラッツァーと超ヴォルケンクラッツァーも同時に登場するため、こちらも最強クラスの装備がないと突破するのは難しい。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
二周目にてヴォルケンクラッツァーを撃沈すると出現。
WSGではヴォルケンクラッツァーの強化型として登場する。
本作では超兵器は2体同時に出現しないため、PC版と比べると幾分楽である。
PC版の「改ヴォルケンクラッツァー」のポジションであり、重力砲も本作には無いためそのままヴォルケンクラッツァーを強化した性能である。
100cm砲や巡航ミサイルなど長射程兵器が強く、接近するのが非常に危険。
最大の敵は圧倒的な耐久力である。
副長による艦名の読み上げはなく、ルフトシュピーゲルングが発光信号により
――我ガ艦コソ、究極超兵器・・・・・・「ルフトシュピーゲルング」ナリ――
と自ら名乗りをあげる。
- 海外版Naval Ops
- ヴォルケンクラッツァーと同じく名前が変更されており“Silfurbor Negla”と名乗る。
名前の由来は不明だったが、雄志の調査により、海外版開発チームの書き込みが発見。「白銀の鉄槌」という意味を持つ・・・らしく、海外版ヴォルケンクラッツァーの「黄金の鉄床」と対になるようだ。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PS2)
PS2版の前作と同じく、ヴォルケンクラッツァーの強化型扱い。
二周目にてステージF-10をクリアすると選べるようになる隠しステージF-βにて登場。
真のラスボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 200000 |
甲板防御 | 対56cm砲防御 |
舷側防御 | 対56cm砲防御 |
速力 | 52.0kt |
兵装1 | 80cm65口径 |
兵装2 | δレーザーⅢ |
兵装3 | 57mmバルカン砲 |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLSⅡ |
兵装5 | 特殊弾頭ミサイルVLSⅡ |
兵装6 | レールガン |
兵装7 | β波動砲 |
ヴォルケンクラッツァー2と比べ、全兵装がさらに強化されている。
特に速力は50kt近く発揮するようになっているため非常に素早い。
射界にさえ入れば、容赦なく波動砲を連射してくる。すこぶる頑丈な艦であり、その耐久力は驚きの20万。
誘導荷電粒子砲がオミットされた代わりにδレーザーを最初から使用し、対空パルスレーザーの代わりに57mmバルカン砲を装備しているほか、耐久力が減ると特殊弾頭ミサイルも使ってくる。
波動砲を撃つとものすごい勢いで後退するのはヴォルケンクラッツァーと同じだが、このステージは障害物が氷山しかない。邪魔だと思って氷山を壊してしまうと、撃った後に止まることなく画面外まで吹っ飛び、遠距離から一方的に波動砲を連射されるという事態が起こる。
かなりの高スペックではあるが、登場するのが2週目とあってプレイヤーも到達までに強力な兵器が手に入るためあまり苦戦はしないと思われる。また難易度をHARDにすると装填速度が格段に短くなり、最強装備である「超波動砲」を装備するようになる。
設定は不明だが自我があるらしく、後述の台詞とともに出現する。
――我ハ 究極兵器ルフトシュピーゲルング!
我ハ 全テヲ滅ボスタメニ 生マレシモノ
我ガ意思ニ逆ラウコトナド 不可能ト知レ!――
関連動画
関連項目
- ヴォルケンクラッツァー (1番艦、ネームシップ)
- 鋼鉄の咆哮
- 超兵器(鋼鉄の咆哮)
- マイクロキャビン
- コーエー
- 2
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