ル・シーニュとは、漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場するモビルスーツである。
機体名称はフランス語で“白鳥”を意味する。メカニックデザインは佐山善則。
概要
LE CYGNE ル・シーニュ |
|
型番 | MSS-008 |
全高 | 18.6m |
重量 | 38.2t(本体) / 57.6t(全備) |
出力 | 1,980KW |
推力 | 84,000kg |
搭乗者 | アスナ・エルマリート ヘンゼル・ピノッケル |
武器 |
第三部から登場するエコールの主役機。アナハイム社がグリプス戦役時に製造したニュータイプ専用のガンダムタイプ。搭乗者はエゥーゴ所属のアスナ・エルマリート。
アイリッシュ級「ツバイカウ」へ引き渡され、ジャック・ベアードを隊長に据えた小隊で運用された。本機の開発は第二部でのジャックとアスナの模擬戦で得たデータをフィードバックしている。
これまでニュータイプとして戦果を期待されてきたアスナの専用機であり、アスナ用に調整された彼女の知覚を過敏に増幅し得る「バイオセンサー」を採用している。また機体各部にスラスターを装備し、機体の性能を機動性・運動性能に割いている反面、装甲(防御性能)は良好とは言い難い。しかしアスナ自身のニュータイプ能力によって敵の初動よりも一瞬早く反応できる為、搭乗者のNT能力込みで他を圧倒する機動力を持つ。
軽装を補うかのように、ル・シーニュの全高に匹敵する大型シールドを採用している。この特徴的な大型シールドはセンサーカメラとスラスター内蔵型の複合シールドで、さらに可動・推力を利用して格闘戦に応用が可能。
前方に突き出たショルダー・アーマーは兵装ベイとなっており、ビーム・サーベルやガトリング砲、メガ・ビーム・ランチャーに換装できる。
本機の余剰パーツをベースに高性能量産機である「ジェモ」が開発された。もっともジェモにはバイオセンサーは搭載されておらず、一般兵の搭乗を配慮した仕様になっている。
佐山氏曰く、デザインコンセプトは「ガンダムらしさを除外していくと、どこまで許容できるか」。デザインはガンダムA編集部から「くのいちガンダム」という要望があり、軽装化は当初から決定事項だったようだ。
- 「専用シールド」
ル・シーニュ専用の特殊シールド。ラッチ結合ではあるが、マウント基部が回転するため可動域に優れている。四隅にカメラを内蔵してモニターと連動する他、姿勢制御スラスターを備える。腕と肘の前後でラッチに噛む事でスラスターノズルが外側に出る構造となっている。 - 「専用ビーム・サーベル」
両側に発生基部を備える両刃タイプのビーム・サーベル。ビームナギナタとかHi-νガンダムのビーム・サーベルと似た様なもの。 - 「メガ・ビーム・ランチャー」
ル・シーニュやメタス、ジェモの運用を想定した高出力ビーム砲。ガザCのナックルバスターを参考に開発された。
本体の兵装ベイに分割したバレルとE-CAPカートリッジをマウントし、取り回しや即応性に優れ、発射までのラグがなくなる等メガバズーカランチャーと比較するとかなり扱いやすい。
バイオセンサーと連動して射撃運動を補正する仕組みとなっており、アスナのニュータイプ能力によって一瞬早く反応出来ることを利用し、「ビームの狙撃」をやってのけた。
関連商品
活躍は単行本9巻からだが、デザインや設定自体は8巻が初収録。
関連項目
- 0
- 0pt