ルーミアとは、ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」に登場するキャラクターである。
概要
東方紅魔郷の1面のボス、東方文花帖ターゲット1-2,1-4,1-6。
愛称は「るみゃ」 。「宵闇の妖怪」、「暗闇に潜む妖怪」の二つ名を持つ。
テーマ曲は妖魔夜行。
幼い少女のような姿をした妖怪。特に目的意識は持たず、一日中ふよふよ飛んで過ごしている 。
「そーなのかー」と言いながら腕を広げているポーズが定着している。→「十進法」のニコニコ大百科記事の下部の項目参照
ちなみに「東方文花帖 ~ Bohemian Archive in Japanese Red.」(書籍)では「へーそーなのかー」とも発言している。
トレードマークの頭の赤いリボンは、東方紅魔郷のおまけ.txtにて「頭のリボンは御札で、本人は取りたくても触る事すらできないのです」との記述がある(誰が、何の目的で付けたのか、ということは一切不明)。
首の襟元にも赤いネクタイらしき物があるが、こちらはよく見ると丸っこい物が両脇に付いた少し変わった形状をしている。結び目にも見えるが赤いポンポンがくっついているようにも見え、その構造について二次絵描きやコスプレ衣装製作者の頭を悩ませることもしばしば。
2005年に頒布された東方文花帖以後は公式ゲームに登場していないが、最近の公式的作品としては東方三月精の肝試しや、大晦日の縁日においてルーミアの姿を確認することが出来る。台詞のない半ばモブに近い扱いなので、原作者であるZUNの指示によるものかは不明。訂正されていないところを見るに、おそらく登場しておかしくないと判断されているのだと思われる。
公式書籍「The Grimoire of Marisa」ではキャラクター毎に象徴するような図案が記載されている(「The Grimoire of Marisa」の大百科ページを参照)が、ルーミアの場合は「葉の上に丸い実のような物が乗っている植物」の図案である。白黒なので確証は付かないが、クリスマスの飾り付けに使われる西洋柊(クリスマスホーリー)か。「『聖者は十字架に磔られました』っていってるように見える?」という台詞が作中にあるので、十字架に磔られた聖者→キリスト→クリスマスという連想なのかもしれない。
食人について
霊夢との会話にて「~~食べれる人類?」という発言から一部では残虐なイメージや、幽々子ほどではないが食いしん坊キャラ的な扱いを受けていることが多い。
しかし、この発言自体は単に霊夢のブーメラン発言を受けて返しただけであり、そもそも幻想郷の妖怪は例え人型であっても基本的に人間を食べるとされている。
ルーミア自身は人間を襲うために努力することを「えー、面倒くさーい」と言い切っており、目の前に現れた場合はともかく積極的に人を襲うつもりはないようだ。むしろ、相対的に他の妖怪よりは人を食べていないのかもしれない。
名前の由来
「ルーミア(英語表記:Rumia)」という名前の由来は公式には発表されていない。推測するなら、あえて「闇」の反対語である「光」を意味するラテン語「lumen」や、光を利用した芸術の一種「lumia」か?(こちらのlumiaの名の由来もlumenであると思われる)。
「闇を操るというラスボスくさい能力持ちなのに1面ボス」という捻った存在であるので、「闇を操るのに名前の由来は光」というネタを仕込まれた可能性はあると思われる。
能力
闇を操る程度の能力
自分の周囲を闇で覆って太陽の光を遮ることができる。この闇は松明をも無効化する魔法の闇で、中の視界はほぼ無い。しかし自分も見えてないらしく、木にぶつかることもあるらしい。→バカルテット
離れたところから見ると黒い塊が移動しているように見え、また、新月の夜はなぜか闇で覆われていないルーミアの姿を見ることができる。本人曰く「月の光は大丈夫」とのこと。
スペルカードも全て暗闇に関係した名前になっている(月符、闇符、夜符)。
スペルカード
二次設定
- 頭のリボンが取れると封印された力が覚醒する
上記の概要にある通り、リボンがお札で出来ていて、本人には触ることが出来ないとされている事から。
闇を操るという強力そうな能力を持ちながら東方キャラ屈指の弱さを誇ることから、界隈ではルーミアはそのリボンによって能力が封じられており、リボンが外れた時に真の力が解放されると噂されている(実際のところは紅魔郷の一つのテーマが出落ちであるためだったのだが)。→EXルーミア - そーなのかー
そーなのかー自体は原作でも一応言っているセリフだが、そのインパクトが強かったためか頻繁に語尾が「なのかー」になったり、時に何を聞いても「そーなのかー」とばかり言うそーなのかー妖怪になっている事がある。
さらなる二次創作では「そー」「なの」「かー」でそーなのかロイドになっていたり、またPixivやニコニコ静画では「毎月七日はルーミアの日」として毎月7日に大量にルーミアのイラストが投稿されたりする。 - わはー
そのポーズ故か「わはー」というセリフも良く似合う。作中では言っていないが。
「わはー」は元来、成年向けゲーム『水月』の登場キャラ、大和鈴蘭の口癖。彼女も幼い容姿のちょっとお馬鹿な子で、両手を広げたポーズをよく取っている。 - バカルテット
自分の闇のせいで周囲が見えず、しかも自分でそのことに気付いていない様に見える描写があるため、二次創作で公式バカの1人として扱われる。ただ二次創作での扱いは基本的にバカというより"天真爛漫"という言葉の方が似合う。
ちなみに「東方三月精」では一般にバカルテットとして扱われるリグルやミスティアと一緒に活動している姿を見ることが出来る。3人とも夜に関連する妖怪(リグル=蛍、ミスティア=夜雀)なので、その繋がりかもしれない。 - グロ担当
幻想郷の妖怪は人間を捕食するものだが、特に公式でそれに関する台詞があるためか、概要にもある通り二次創作では他のキャラに比べて「人間を食べる妖怪」という要素が割と前面に出る。かわいい幼女の姿でグロ担当というひとつのギャップ萌えかもしれない。
ただし、前述の通り文花帖では人を襲うことにやる気が無く、面倒臭がってる様子が見受けられる。
え、性的な意味で?そこまでよ!
東方想七日
ルーミアオンリーの同人誌即売会
名前の元ネタは白猫イツ氏による立案した企画から(キャッチフレーズは「七夕?そんなことより、ルーミア頂戴」)
最大の特徴は参加サークル数。なんと、単体オンリーで100を超えている。(主に第2回から)
どんな目的であれど、100を超えるのはかなりの偉業である。
ホームページはこちらから→http://rumiaonly.sakura.ne.jp/
元ネタ?
ルーミアの原案となった妖怪は「空亡(くうぼう/そらなき)」という妖怪だ、とする説があるが、真偽は不明。
公式サイドの設定には一切そういった記述はないが、ネットでの噂として挙がる話、ファンの間での考察などとして一部に存在しており、肯定・否定の双方の証拠もなく現在に至っている。
この空亡とは、ルーミアが黒い球体で飛ぶ姿や、闇と言うキーワードが共通すると言われている。
ただしルーミアの黒い球体姿は、東方紅魔郷でルーミアが初登場した時点では登場していない。その後の書籍などでルーミアにまつわる話が書かれた時に初めて出たネタである。
空亡とは
真珠庵という寺院に所蔵されている有名な『百鬼夜行絵巻』のラストを飾るとされる妖怪で、闇を切り裂いて現れる大妖怪とも言われる。
ただし、『百鬼夜行絵巻』自体にはラストに赤い巨大な球体が描かれているだけで、空亡と言う名前も登場しなければ、そもそもこれが妖怪なのかどうかも明確に書かれていない。
この百鬼夜行絵巻のラストが妖怪であるか否かに言及しているものとしては、カプコンのゲーム「大神」の設定資料集に「(このゲームのラスボス「常闇ノ皇」は)デザインしたときは空亡と言う名前で、実際にいた妖怪だ」「真珠庵の百鬼夜行絵巻のラストで妖怪を押し潰す最強の存在」と言う記述がある。ただし、これは真珠庵の百鬼夜行絵巻を元に作られた荒俣宏の『陰陽妖怪絵札』で、ラストの球体が「空亡」という名前で他の妖怪と同列に扱われている事から生まれた誤解であると考えられる。なお、荒俣宏の解説ではこれを日の出とみなしており、空亡は「一日の暦の切れ目」のことであると書かれている。よって、「大神」以前には空亡という妖怪そのものは存在しなかった可能性が高い。
余談だが大神の発売は2006年、東方紅魔郷はそれより前の2002年であるため、常闇ノ皇を直接の元ネタにしている可能性は無い。
お絵カキコ
枚数が増えたので、ルーミアのお絵カキコに分離しました。そーなのかー。
関連動画
関連静画
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関連項目
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