レイヴンズ・アイドルとは、ガイギーPによるiM@S架空戦記シリーズである。
概要
アーマード・コア(通称:初代)とアイドルマスターを組み合わせた架空戦記。
失踪した父の行方を追い、自らも同じくレイヴンとしての道を歩んだ、四条貴音の戦いを描く。
大元の設定及び世界観は原作に準ずるが、一部ミッションに於いての共闘表現などを実現するため、
後の外伝作品(『プロジェクト・ファンタズマ』及び『マスター・オブ・アリーナ』)を部分的に流用している。
本作に於いては『パーツの組み換えによりプレイヤーの好みの機体を作れる』との原作のテーマに則り、
敢えて兵装などの固定は避け、ミッション毎に的確と思われる機体構成に組み換えていく形式を取っている。
ストーリー
後に『大破壊』と呼ばれる世界規模の戦争により、地上は荒廃を極め、『国家』や『政府』の概念は消失した。
僅かに生き延びた人類は、すでに汚染し尽くされた地上を捨て、地下の複層都市群へと、その新たな住処を移した。
『大破壊』より半世紀。
地下に生きる人々を先導し、あるいは支配するのは『企業』であった。
クローム社と、ムラクモ・ミレニアム社。
この二大巨頭の競争は爆発的な文明社会の復興をもたらしたが、それは同時に、
いつ絶えるとも知れない、権力の拡大をめぐる武力的闘争の幕開けとなった。
『企業』が全ての権力を握る世界。ただ一つの例外を除いて。
汎用機動兵器『アーマード・コア』を駆り、報酬によって依頼を遂行し、他の何者にも与しない存在。
彼等は『レイヴン』と呼ばれていた。
金のために。名声のために。
時には、復讐のために。 あるいは、超法規的な人殺しのために。
レイヴンを志す者に、その理由は問われない。
力無くば死あるのみ。それだけだ。
そしてまた一人、狭き門を潜り抜け、レイヴン――ワタリガラスを意する――として羽ばたく者がいた。
レイヴンネーム、タカネ。
ACネーム、オーバーマスター。
目的は、父親を探し出すこと。
『認めよう、君の力を。今この瞬間から、君はレイヴンだ』
この言葉に心躍らせた者は多い。
しかし、この言葉の真の意味を知る者は、数少ない。
――かくて、風花は戦場に舞う。
主な登場人物
-
タカネ(四条貴音)
- 本作主人公。失踪した育ての父親の行方を追い、彼と同じくレイヴンの道へと進む。
幼い頃に一人きりで地上を彷徨っていた処を保護され育てられるが、それ以前の記憶を失っている。 - AC(アーマード・コア)の操縦技術は父が残した戦闘シミュレーターによって培われており、
その実力と任務達成率は共に高水準を誇る。 - (作品概要にもある通り)固定化された兵装を使い続けるランカーレイヴンと異なり、
ミッションごとにアセンをほぼ1から組みなおし、多種多様な兵装、機体をまんべんなく乗りこなす。 - 普段は冷静かつ高潔だが、Rにしょっちゅう怒られてショボーンとしたり、健啖家ぶりにマコトを呆れさせたりも。可愛い。
報酬は専ら、愛機の維持費と自身の食費に回す、とは本人の弁。
- 本作主人公。失踪した育ての父親の行方を追い、彼と同じくレイヴンの道へと進む。
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リンクスミキクス(星井美希)
- ランカーレイヴン(企業貢献度などで順位付けられたレイヴン。特にそのトップ10)の一人。
重量4脚AC『プリティキトゥン』を駆る。愛称ミキ。 - ごく短期間でトップ10圏内に上り詰めた実力者。身辺の秘匿を重視する他のランカーとは異なり、
駆け出しのタカネと同じく、共用のACガレージを用いている。 - 4脚の高機動性と、両肩のスラッグガンを用いた弾幕射撃が持ち味だが、弾数に十分な余裕のあるスラッグガンを
両肩に2丁背負ったり、レーダーパーツを搭載していないなど破天荒な構成も多く、ACガレージのマコトから
ダメ出しされたこともあるが『あったほうがかっこいいじゃん』なら仕方ないね。 - あるミッションでの共闘を通じて、タカネの序盤の指針となる。本人のオープンな性格もあってか、
とかく競合・敵対的なイメージの強いランカーレイヴンの中では珍しく友好的な戦友である。 - ランカーの神威雪穂とは旧知の仲。曰く「昔の知り合い。それだけ」とのことだが、
彼女に向ける並々ならぬ情念は、決して二人の因縁が浅いものではないことを伺わせる。 - ホワイトランドでのクロームの工場防衛戦にて、神威雪穂と壮絶な相討ちの末、重体。
レイヴンとしてランキングから登録を抹消される。
- ランカーレイヴン(企業貢献度などで順位付けられたレイヴン。特にそのトップ10)の一人。
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ファルコン(我那覇響)
- 新人レイブヴン。中量人間型2脚AC『ヴィジランティ』を駆る。
- 絶賛売り出し中の評判通り、駆け出しの身にしては幾分か高い任務達成率を維持するも、損耗率の高さからか
常時の資金不足にあえいでおり、機体の強化にはなかなか手が回らない模様。4脚および車両型以外では
構え動作が必要になるスラッグガンを使用しており、その動作の隙を突かれた被弾が多いためと思われる。 - タカネとは新型試作兵器の性能テストにて同席。ミキ同様(もしくはそれ以上か?)に友好的な人柄であり、
以降は共闘の相手、ガレージ仲間としてたびたびタカネに関わる。 - いずれはスラッグガンを愛機の両肩に搭載する予定、とのこと。 ……『あったほうがかっこいいじゃん』だろうか。
- せっかく任務達成したのに不注意で黒コゲにされて帰ってきたり、 公式(初代AC)ではプロフィールに盛大に
誤字られたり、など、キャスト同様の不憫コメディリリーフ的な役割を担いつつある。本作の清涼剤……なるか?
-
ロスヴァイ!セ(天海春香)
- ランカーレイヴンの一人。人間型軽量2脚AC『ヴァルキュリアC』を駆る。
- クローム社傘下の衛星都市ガル・シティを拠点に活動。同市を襲撃したタカネを迎撃、撃破に至り、
一時はACに乗ることさえ躊躇わせる程に、死への恐怖を植え付けた。 - リロード制限を解除、射撃反動を度外視した改造型スラッグガンで目標を粉砕するのが主な戦法。
- 身体の衝撃耐久性を向上させた強化人間であるが、手術の代償として、自身の本名を含めた過去の記憶を失う。
奪われた過去と、『約束』を交わしたと思しき人物を、追い求めて戦っている。 - 脳内には高性能なレーダーシステムが埋め込まれているらしく、敵影はもとより、正確な機数、機種、武装をも
単独で索敵することが可能である……もしかして増幅装置かなんかですか。そのリボン。 - レイヴンネームの『!』は、エントリーの際に誤字ったまま訂正出来ずに仕方なく使ってた模様。
キーボードでもどんがらってどんだけですかあんた。まあ可愛いのでよし。
- エーアスト
- R(秋月律子)
技術
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アーマード・コア(Armored Core / AC)
- 『コア』と呼ばれる胴体部を中心に、頭部・両腕部・脚部、その他武装パーツなどを組み合わせて製作される、
汎用機動兵器。レイヴンとして登録された者には必ず一機が支給される。 - MT(Muscle Tracer / マッスル・トレーサー(下記参照))と呼ばれる作業機械を前身として、
各部位を用途に応じてユニット形式で組み替え可能なCMT(Cored MT / コアード・エムティー)が台頭。
後年、それ等をさらに兵器として発展させたものが、現在のACと呼ばれるものである。 - 脚部は、人間型2脚・逆間接型2脚・4脚・車両型(無限軌道式とホバー推進式が存在)の四種に大別され、
可搬重量や武装、戦術や戦略などは、脚部の性能如何に左右される部分が大きい。 - 中でも特徴的なのは、規格さえ適合すれば他社製品同士でも組み合わせることが可能な互換性と、
『疑わしきは即交換せよ』を体現する、ユニット形式を最大限に利用した整備性である。 - これ等に加えて、量産性を重視した企業独自規格のACも存在するが、
いずれも一般への流通はされておらず、各企業直属の警備部隊や特殊部隊においての運用に留まる。
- 『コア』と呼ばれる胴体部を中心に、頭部・両腕部・脚部、その他武装パーツなどを組み合わせて製作される、
組織・企業
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レイヴンズ・ネスト
- 報酬と引き換えに、あらゆる合法、非合法の依頼の斡旋及び実行を請け負う、傭兵仲介組織。
構成員は『レイヴン』(スズメ目カラス科のワタリガラスに因む)と総称され、
企業への貢献度や任務達成率の高さによっては、ポイント化されたそれ等においての順位付けがなされる。
特にその上位10名は『ランカー』と俗称され、レイヴンを志す者たちにとっての羨望の的、
または、各勢力からの注目のバロメーターとされる。 - その管理や設立の経緯などは全て不明であり、本部機能を果たすものが存在しているのかさえも不明。
各レイヴンとはネットワーク上のみでのやり取りとなるが、依頼の受諾やランキングの随時確認をすることが可能。
各地ガレージを通して、AC用パーツの販売も行っている。 - 基本的にレイヴン各人には干渉はしないが、依頼の意図と外れた行動を取るなど、レイヴンとしての役割を
成さない者に対しては警告が与えられる場合がある。
- 報酬と引き換えに、あらゆる合法、非合法の依頼の斡旋及び実行を請け負う、傭兵仲介組織。
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ムラクモ・ミレニアム
- 地下世界を支配する二大企業の一つ。
- 工業系の専門企業で、電子機器から兵器まで幅広い製品を開発、生産しており、高品質で知られている。
- 現在のアイザックシティ周辺におけるシェアはクロームとほぼ互角。クローム社との間には様々な政治的圧力や
テロ活動といった実力行使が影ながら行われ、互いにレイヴンを交えての争いが長年続いている。 - 『百年計画』(大破壊直後の地下複層都市群建設計画および世界復興計画案)の立案と共に設立された
企業体連合の解散の折、技術力こそあれど資本が伴わない複数の企業が、再連合・合併を繰り返し成り上がった
トラスト(企業合同)が母体とされる。そのためか、政治的思想及び主張の一貫性には欠ける傾向がある。
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関連項目
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