「この人はアイ・ハヌムへ行こうとしてた。それを俺に託した。だから、俺が代わりに探す。」
レオナルドとは、ゲーム『サガ スカーレット グレイス』に登場するキャラクターである。今作の主人公の一人。
概要
昔は周りの大人でさえ手に負えない有名なヤンキーであり、口よりも先に手が出るタイプ。が、農家だった祖父の死期を予見し、数年前に突然跡を継いで農作業に勤しむようになった。周りはこの変わり様に戸惑いを隠せなかったとか。昔の仲間をこき使って農作業の手伝いをさせているが、本質は非常に仲間思いの青年であり、仲間を決して裏切ったりはせず、周りからの信頼も厚い。
「いい加減大人にならないとな」が口癖。基本的には淡々とした口調で話すが、突拍子もないことを言い出したり、無茶苦茶で独自な理論も多く、周囲の人間はレオナルドに終始振り回されている。
見た目は勿論、戦闘中の勝利ポーズやストーリー中の言動も明らかにヤンキーなのだが、変に真面目に仕事をするようになったせいか、行く先々で土地環境をやたらと気にする農業バカである。(下記参照)
生まれたときに「緋の欠片」を握りしめていたという出生秘話があるが、本人は全く信じていなかった。これが運命の引き金になったのか、それとも星神の導きなのか、ある転機によってレオナルドの物語は始まることとなる…。
パートナーは、幼馴染であり、ヤクサルト辺境州で商業を営むアダムス家の令嬢エリザベート(通称『リサ』)。家柄の関係上、結婚へのプレッシャーをかけられていた傍ら、突然レオナルドが旅に出ると知り、いてもたってもいられなくなったエリザベートはレオナルドと一緒に外の世界に飛び出すことになる。しかし、レオナルドは今まで一度もヤクサルト辺境州から出たことがなく、(ヤンキーは地元を出たがらない)そんな無鉄砲なレオナルドにエリザベートは呆れている。ちなみに女性メンバーが新たに加入すると、エリザベートは露骨に不満な態度を取る。
ストーリー
畑仕事を終え、帰路につこうとするレオナルド。すると突然目の前に妙な格好をした女が現れ、「アイ・ハヌムへ…『緋の欠片』を…沈めて…」と言い残して倒れてしまう。急いでドクの診療所に運ぶも、意識は回復しなかった。するとレオナルドは祖父から受け継いだ農園をアダムスに貸して旅の資金を確保し、この女の代わりにアイ・ハヌムに緋の欠片を沈めに行くとドクに言い放つ。そこに大きな理由は無く、ただ単に「この人に石を託された。だから俺が代わりにやるだけだ。」とレオナルド。アイ・ハヌムなどおとぎ話のような場所が本当に存在するのかと周りに言われるも、意志の硬いレオナルドは旅立とうとする…。
レオナルド編は、他の主人公と違ってシナリオ間の区切りが一切無い。緋の欠片編がメインシナリオだが、レオナルド編のサーシャは他の主人公で緋の欠片編を進行する時と立ち位置が大幅に異なり、旅に同行することもない。また、他主人公時は緋の欠片を収集して破壊することが目的だが、レオナルド編の場合はサーシャから託された緋の欠片をアイ・ハヌムへ沈めることが目的であるため、極端な話、各州で緋の欠片を一つも収集しなくともクリアできる。
進行上必須のイベントは極わずかであり、それさえクリアすれば全世界を歩いて回ることができる。(ただし期間限定イベントが一部存在する。)その自由度はサガフロンティアのリュート編を彷彿とさせ、その気になれば即ラスボスに挑むことも可能となっている。この自由度の高さのおかげで続々とキャラクターをパーティに加入させることができるため、そこまで初期メンバーに拘る必要もない。ちなみにレオナルド編の特色の一つとして、他主人公であるウルピナ、タリア、バルマンテの三人をパーティに加入させることができる。逆にレオナルドは他主人公時であってもパーティに加えることが可能。
イベント地点に進入するだけで、大地の蛇編、不死鳥編、シグフレイ編も発生するため、州によっては大地の蛇が暴れる中、不死鳥が舞い降りたり、緋の欠片による争いが発生したりする。しかし、他主人公時と違って、イベントは全体的に簡略化されており、各シナリオ終了間際のアスワカンでの決戦も基本的に発生しない。特にシグフレイ編に至っては、イベントは二つしか存在せず、企みも一切明かされないどころか、特に理由を話すわけでもなくレオナルドの前に立ちはだかる。
自由度の高さと一地点でいくつもイベントが発生するため、何をすればいいのかわからなくなりがち。しかし他の主人公の場合、序盤はある程度の移動制限が設けられているため、サガシリーズ特有のフリーシナリオに慣れているのであれば一周目に選んでみるのも悪くないだろう。とは言え、他主人公で各シナリオの大筋を理解しておいた方がレオナルド編を楽しめるのは間違いない。
迷言集
- (メグダッセ辺境州の水門にある地上絵を見て)「妙に地面がでこぼこしてるな。畑の手入れがなっってない。」
- (メグダッセ辺境州の鳥の地上絵が完成したのを見て)「耕して畑にしたほうが、世のため人のためってもんだろう。」
- (ケイ州の井戸が涸れている事実を目の当たりにして)「井戸が涸れちゃ、畑も大変だろう。なんとかしてやろう。」
- (ロニクム州の魔物が湧く暗森を見て)「畑にしないから、魔物が棲みつくんだ。」
ステータス
五行 | LP | 筋力 | 技術力 | 運動性 | 体力 | 知力 | 集中力 |
土 | 10 | 13 | 7 | 9 | 13 | 5 | 12 |
固有ロール
初期習得技術
筋力と体力に優れる重戦士型のステータスで、初期装備の大剣との相性は良好。LPも10と高めであり、パーティの盾役としての活躍が期待できる。運動性は平均程度しかないが、固有ロールの効果で行動順が早くなりやすいため、長剣での運用もオススメ。反面、技術力は平均以下なため、小剣や弓は不向き。知力に至っては全キャラ中最下位という酷さなので、術士としては最も向かない。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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