レオナルド・ダ・ヴィンチとは歴史上の芸術家である。本ページで記載。
曖昧さ回避
レオナルド・ダ・ヴィンチとは、天才である。芸術家。教養人。万能の人。
ちなみに、"ダ・ヴィンチ”とは、ヴィンチ村出身という意味であり、名字ではない。
概要
芸術家として
芸術家としてはルネサンスを代表する画家のひとりであり、『モナ・リザ』『最後の晩餐』などが有名。しかし、生涯で完成させた作品はごくわずかであり、多くの作品が未完成のままで放置されたり、あるいは制作途中で喪失したりしている。これはダ・ヴィンチの制作姿勢に由来するものである。完璧主義者のダ・ヴィンチは一つの作品を完成させるまでに多大な時間をかけていた。『モナ・リザ』に関しても年単位で加筆が続けられていた作品であり、イタリアからフランスに移る際も持参して加筆は続けられた。
科学者・技術者として
万能の人と言われるだけあって、レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術以外にも多分野において優れた業績や研究、手記を残している。
絵に生かすために人体の構造を追求した結果、人体解剖を行ってその精密なスケッチを残している。人体の比率を示した『ウィトルウィウス的人体図』は人体のシンボルとして現代でも広く用いられている。解剖する対象は人間だけでなく動物にもおよび、馬に関してはより詳しく解剖している。
飛行機械や戦車のアイデアもメモとして残しており、ルネサンス期から数百年先のアイデアを先取りしているということから彼の才能がどれほどすごかったかということがわかるだろう。
土木工学・建築にも一家言あり、橋の設計図を残しているほか、川の流れを変える土木工事に携わったり、防衛用施設の建設にも関わったりしている。
これらダ・ヴィンチの構想は当時の技術では実現できないものが多く、そのほとんどはダ・ヴィンチの遺した手稿の中にしか残されていない。しかし、現代においてダ・ヴィンチの手稿を再現してみると、見事にそのアイデアが実現できたという事例もあり、彼のアイデアの先見性と正確性が確かめられる。
現代への影響について
ルネサンスと言う数百年前の人物でありながら、その多分野における天才性において現代にも大きな影響を残している。創作の題材とされることも多く、『モナ・リザ』や『最後の晩餐』などもよくモチーフなどとして使われている。
ダ・ヴィンチにまつわる陰謀論など
聖骸布
2020年現在、イタリア・トリノには中世に発見されたキリストの遺体を包んだとされる聖骸布が残されているが、この真贋を巡っての論争は絶えない。聖骸布にはキリストの顔が写っており、さらに近代になってカメラが発明されると、聖骸布を移した写真のネガにはよりくっきりとキリストの顔が浮かび上がった。反転してくっきりするということは、聖骸布自体がネガだったのである。
キリストの時代はもちろんの事、聖骸布が発見された中世にあっても写真の原理などは発見されておらず、まさにキリストの奇跡の証拠であるという主張がなされた。
これに対する反論として時折持ち出されるのがレオナルド・ダ・ヴィンチである。時代を飛び越えた天才であるダ・ヴィンチの知識があれば、ルネサンス期であっても聖骸布の捏造は可能という主張は、確かに魅力的な響きを持っている。
シオン修道会
キリスト教内部の秘密結社であり、その設立は11世紀に遡るという。その構成員には多数の歴史上の偉人が名を連ねており、ダ・ヴィンチもその一人である。
『ダ・ヴィンチ・コード』で取り上げられたため21世紀でも知名度はあるが、実際には20世紀になってからでっち上げられた架空の組織である。
レオナルド・ダ・ヴィンチに関連する実在の人物
- 荒木飛呂彦 - 『モナ・リザ』のモデルになったと言われている日本の漫画家。2020年現在も存命である
- 土方歳三 - 『モナ・リザ』のモデルになったと言われている幕末の日本の侍。上記の荒木飛呂彦との同一人物説もある。
- レオナルド・ディカプリオ - 母親のおなかの中にいるときに、ダ・ヴィンチの絵の前で強く母のおなかをけったため、ダ・ヴィンチにちなんで名づけられた。
レオナルド・ダ・ヴィンチに関連する作品
- アサシンクリードⅡ - ルネサンス期を舞台とする暗殺者の物語だが、レオナルド・ダ・ヴィンチが暗殺者に協力している。
- 仮面ライダーゴースト - 映画にダ・ヴィンチの魂が込められたアイテムを使って変身する怪人ダヴィンチ眼魔が登場する。
- ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない - 『モナ・リザ』の絵に欲情してしまったキャラクター「吉良吉影」が登場する。
- ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン - 登場キャラクターたちによってレオナルド・ダ・ヴィンチはスタンド使いなのでは、と言う考察がされている。
- ダ・ヴィンチ・コード - 『最後の晩餐』に隠されたメッセージを巡るミステリー小説。映画化もされ、日本でも大ヒットを記録した。
- ノブナガ・ザ・フール - 多くの史実の偉人をモチーフとしたキャラクターが登場し、その中にレオナルド・ダ・ヴィンチも入っている。
- Fate/Grand Order - 史実のダ・ヴィンチ本人が現代によみがえるが、美を追い求めすぎて『モナ・リザ』の姿になってしまっている。詳細はレオナルド・ダ・ヴィンチ(Fate)の記事参照。
- ミュータントタートルズ - 突然変異して人型になった4人組の亀のリーダーの名前がレオナルド。タートルズは皆ルネサンス期の芸術家の名前が与えられている。
関連動画
関連静画
関連項目
子記事
兄弟記事
- なし
- 2
- 0pt