"Euler calculait sans aucun effort apparent,
comme les hommes respirent, comme les aigles se soutiennent dans les airs."
(彼の人は何でもない体で自然に計算をした――まるで人が息するように、鷲が空に留まるように)フランス学士院会員のフランソワ・アラゴ、『コンドルセ』にてオイラーを評して
(Dominique François Jean Arago ≪Condorcet≫ 1841)
レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)とは、18世紀を代表するスイス生まれの天才数学者、物理学者、天文学者。
ガウスと共に人類史上最高峰のリアルチートとされる数学魔人である。
概要
ニュートン引退後の1707年生まれ。ベルヌーイ一族の元で才能を見いだされ、その超人的な数学能力を開花させる。ニュートン、ライプニッツ以降の解析学を大きく進展させた。特に、複素数の世界を自由自在に使いこなした功績は大である。また整数論で多数の問題(主にフェルマーが投げっぱなしにした物)に証明を与えた他、初期の位相幾何学(グラフ理論)なども展開した。
なにがなんだかさっぱりわからん人でも、現在使われている数学記号の殆ど(πやSinθ、Cosθなど)を作った人物であり、有名な「ケーニヒスベルクの橋の問題」を解決したり、数学史に残る難題「フェルマーの最終定理」の突破口を開くなど、数学界に様々な、そして膨大な業績を残した人物といえばわかりやすいだろう。
現代のコンピュータでよく使われるアルゴリズム的な計算方法もオイラーが考え出したものである。
オイラーの数学は華麗かつ大胆不敵、19世紀以降の厳密な数学とは違った野趣溢れる感覚が魅力である。業績の量は数学史上最多とされており、一説には1年平均800ページもの論文を書いていたとも言われている。その余りに多すぎる論文や著作ゆえ、1907年から刊行が始まったオイラー全集は既に70巻を越えるものの、未だに完結していない。
全盛期のオイラー伝説
- 超人レベルの記憶力と計算力。2秒もあれば8桁×8桁とか楽勝
- ある問題に数秒で解答。便利な定理を使ったかと思いきや「全パターン算出して足し合わせたんだが」
- 論文完成のスピードに印刷機が追いつかない
- 数式ひとつで無神論者を追っ払った
- 普通の数学者が数ヶ月かかるような問題を3日ぶっ通しで取り組んで解決
- 30分で論文1本とかザラ
- 片目を失い、その後両目の視力を失っても数学が止まらない、むしろ才能が加速
(上記のアルゴリズム的計算方法や月の運行の計算など、彼が盲目になってから考え出されたもの) - 子供好きで生涯に13人の子をもうけ、膝に小さい子を乗せて論文を書いた
- 死を迎える当日まで研究に没頭し、なおかつ孫の面倒を見ていた
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関連項目
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