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レナウン(アズールレーン)とは、STGアプリ『アズールレーン』に登場するキャラクター、イギリスのレナウン級巡洋戦艦1番艦「レナウン(HMS Renown,72)」をモチーフとしたKAN-SENである。
指揮官様、概要を！
| KAN-SEN名 | |
|---|---|
| レナウン HMS Renown,72 |
|
| 基本情報 | |
| 所属 | ロイヤル |
| 艦種 | 巡洋戦艦 |
| レアリティ | SR |
| CV | 茅野愛衣[1] |
| イラスト | SA |
| 艦歴 | |
| 国籍 | イギリス（スコットランド） |
| 出身地 | グラスゴー, ガバン |
| 造船所 | フェアフィールド造船&工学㈱ |
| 艦級 | レナウン級巡洋戦艦1番艦 |
| 進水日 | 1916年3月4日 |
| 就役 | 1916年-1948年（イギリス軍） |
| 最期 | 1948年3月19日（解体） |
| 備考 | |
ロイヤル陣営所属の巡洋戦艦。初ドロップ海域は1-4であり、建造以外では最も早期に手に入れられるSR戦艦である。しかしドロップ率はかなり低いため、建造か後半海域である7-3で入手する人の方が多いと思われる。
レパルスの姉であり、快活な妹とは違って真面目な性格。指揮官に対しては忠義の騎士と見紛うほどの礼節を見せ、デスクワークにおいてはホウ・レン・ソウを欠かさず、戦場では気合の入った声を凛と響かせるという完璧超人……と思いきや。偶に我儘を零したり、指揮官の言葉を斜め上に解釈して頓珍漢なことを言うなど、意外と抜けているポンコツな一面がある。また真面目系キャラの宿命か、恋愛についてはかなり疎い。指揮官からの積極的なアプローチに気づかない天然スルースキルは必見。だからこそケッコン時の台詞の破壊力も倍増となるわけだが。
容姿は金髪蒼眼に青と白を基調とした制服。ついでにおへそ丸出し。左手は鞘に収めた剣の柄を握っており、頭には艦橋を模した髪飾りを付けている。どことなく菌糸類時空の大食い騎士王を想起させる顔立ちをしているが、ただの他人の空似だろう。たぶん。別名：アズールのセイバー 2022年9月に中国版で担当声優が川澄綾子に変更された（他の言語版では従来の茅野愛衣の音声に切り替え可能）ため、さらにその傾向が強まっている。
2017年11月に行われたキャラクター人気投票においては、レナウンは予選でAグループに参戦。残念ながら本戦への出場は叶わなかったものの、同グループ内の数多くのキャラクター達の中で6位という成績を収めたことは彼女に多くのファンがいることの証になっただろう。
なお結果発表時の謎のコメンテーター曰く、「うわっ、姉さんこの投票が人事考課と勘違いしてるよ……」
こんな時でもというかやはりというべきか、ここでもポンコツぶりを発揮している模様。
謎のコメンテーター……一体何ルスなんだ……？
2018年バレンタインチョコのメールにおいては、本命チョコのことを「命をかけた覚悟で作るチョコレート」だと勘違いしていることが発覚した（しかも妹のレパルスに聞くまでバレンタインの存在そのものを知らなかった模様）。
翌年2019年にはついに勘違いに気づくものの、それはそれで「全身全霊の本命チョコレート」を作ろうとする。さすレナ、下のイラストはもちろん2次創作のネタ絵だが実際にやりかねんのが怖い。
なんでしょうか？ゲーム内での性能…ですか？
ステータスは良くも悪くも平凡な巡洋戦艦のものである。ロイヤル巡洋戦艦の中ではわずかに高い火力と下記のスキルのおかげで攻撃寄りとなっているが、極端に尖った性能というわけではない。
所持する固有スキル「最後の栄光」は、1度砲撃を行うと次の砲撃から威力が増加するという効果を持つ。文面を見るだけなら主砲を撃てば撃つほど威力が乗算されるように思えるが、実際は『2射目以降のダメージは1射目のダメージに加算したものになる』というだけなので注意。必要以上に主砲を連射しても意味は薄いことから、装備させる主砲は装填よりも火力重視のほうが他との差別化を図りやすい。
また一部を除いた巡洋戦艦の宿命として、耐久面に難があるという弱点を持つ。高難度海域においては敵戦艦の主砲攻撃や自爆ボートが致命傷となりかねないため、装備や僚艦でしっかりと保護する必要がある。
ちなみに戦闘の時はあまり見られないが、勝利すると両手を広げてぴょんっと飛び跳ねている。かわいい。
その史実が、力の源になります
元ネタはイギリス海軍が建造したレナウン級巡洋戦艦の1番艦「レナウン(HMS Renown,72)」。第一次大戦下の1915年1月25日に起工、1916年3月4日に進水、同年9月20日に就役した。その艦名は「名声」を意味し、艦が掲げるモットー"Antiquae Famae Custos（古代の名高き守護者）"にも反映されている。
建造にあたっては、R(リヴェンジ)級戦艦の設計と資材を流用している。レナウン・レパルスという艦名も元々はR級戦艦の6番艦、7番艦に採用される予定の物だった。381mm連装砲3基6門という高火力を誇り、それでいて31ノットという高速性も有しているという、攻撃性能だけで見れば非常に優れた艦であった。しかし火力と速度を両立した代償として装甲厚は非常に薄く、最厚部で152mmしかなかった。
第一次世界大戦におけるイギリス－ドイツ間で起きた最大の海戦「ユトランド沖海戦」に参加できなかったレナウンは、1916年9月の就役と同時にグランド・フリートの第一巡洋戦艦戦隊へ編成され、大戦終わりの2年間を北海での巡回任務に費やすことになる。1918年11月21日にはレパルスと共に、スカパ・フローで行われたドイツ海軍「大洋艦隊」の降伏式に出席した。
第一次大戦終戦後に修理を終えたレナウンは、1920年から1921年にかけてエドワード皇太子の巡幸に使用され、オーストラリア、ニュージーランド、日本、インドなど世界各国を訪問。1922年にイギリス本国へ帰港してからは、第一次世界大戦の戦訓を活かすべく、10年以上に渡って多数の改修を受ける事となった。
1930年台には艦橋を含めた艦全体に大幅な近代化改修を施されたため、1910年台の戦艦でありながら、新型の高速戦艦のような姿となった。この改装で前述の装甲の薄さもある程度解消され、最厚部228mmまで強化されている。また巡洋戦艦の中では唯一主砲にも改修が施され、より強力な砲弾を扱えるようになった。レナウンが他の巡洋戦艦よりも高火力に設定されているのはこれが由来であろう。
一方で構造物の改修や対空火器の更新に伴う重量増加により、凌波性や速力が改装前に比べて低下することとなった。しかしそれでも既存の戦艦よりは高速であることに変わりなく、その長所は第二次世界大戦での運用の際に遺憾なく発揮されることになる。
1939年に第二次世界大戦が勃発すると、レナウンはその快速性から南大西洋、北海、地中海と、各地の戦場へ投入されることとなった。
イギリスの本国艦隊に再配属されたレナウンは、レパルスと共に北海の巡回任務をこなした後に南大西洋に展開するK部隊に転属し、ポケット戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーの探索任務に従事。
1940年にはノルウェーのロフォーテン諸島沖にて、ドイツの巡洋戦艦シャルンホルスト・グナイゼナウと交戦し、グナイゼナウに損傷を与えている。この時ドイツ側はレナウンをネルソン級戦艦と誤認し、「23ノットしか出せないはずのネルソン級が29ノットを出している」と驚愕する一場面もあった。ゲーム内でネルソンとレナウンを同一艦隊に編成して出撃した時、ネルソンがレナウンに対し零す小言はこのことを指していると思われる。
1940年末から1941年にかけては、第一海軍卿の直属部隊「H部隊」に編入され、フッドの代わりに旗艦として就任。大西洋および地中海でイタリアに対する牽制や、通商破壊任務などに従事した。1941年5月にはフッドを撃沈したドイツ軍戦艦ビスマルクの追撃戦にも参加し、ビスマルクに接近するドイツ軍補給船の迎撃を行っている。
1942年からは本国艦隊とH部隊を行き来しながら北アフリカでのトーチ作戦に参加し、ヴィシーフランス軍とイタリア軍への妨害作戦に従事した後、1943年にイギリスに帰還。本国警備任務に当たった後、1944年からは東洋艦隊へ編入され、セイロン島を拠点とした日本軍の牽制任務に従事。スマトラ島沖サバン島にあった日本軍石油施設への攻撃任務「コックピット作戦」、アンダマン・ニコバル諸島に点在する日本軍占領施設への攻撃任務、ジャワ島スラバヤの日本軍に対する攻撃任務「トランサム作戦」等に参加した。
1945年に終戦を迎えた後、レナウンは本国で短期間任務に従事。1948年に除籍され、同年3月にスクラップとして売却、30年近い艦歴に終止符を打った。
第二次世界大戦が勃発した時点で、イギリスは3隻、日本は4隻(公式には戦艦)、ドイツは2隻の巡洋戦艦を有していたが、この中で大戦を生き延びた巡洋戦艦はレナウンただ1隻のみであった。スキル「最後の栄光」はこれに由来していると思われる。
誕生から終焉まで世界狭しと駆け巡ったレナウンは「英国海軍史上最も長い距離を航行した戦艦」という記録を保持しており、この先も永遠に破られることはないだろう。
余談であるが、「レナウン娘」のフレーズが印象的な日本のアパレル企業・レナウン社の社名の由来は、1922年にエドワード皇太子の御召艦として来日したこの艦が由来である。レナウンは英国王室御用達であるアクアスキュータムからライセンスを受けて、日本国内向けの同ブランドの衣服を製造・販売しているなどイギリスとは関係が深い。
なお2004年に合併した子会社のダーバン社も同じく1922年にレナウンの供奉艦として来日したダナイー級巡洋艦ダーバンが名前の由来である。
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脚注
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