レナ・ランフォード (Rena Lanford) とは、エニックス(現:スクウェア・エニックス)のゲームソフト『スターオーシャン セカンドストーリー』および『スターオーシャン セカンドストーリー・ブルースフィア』の登場人物である。
概要
未開惑星エクスペルのアーリア村に住む17歳の少女。
作品ごとに声優が異なっており、演じた声優は次のとおり。
生まれつき治癒の力を持っており、周囲の人間と異なっている自分を自覚しつつも、明るく活発な少女。
光の勇者の伝説を強く信じている等純粋な部分はあるが、意外に行動的で、割と現実に即した考えも併せ持つ。
生い立ち
その正体は、約7億年前の時代のネーデ人である。とがった耳や類稀な紋章術の才能もネーデ人であることによる(ネーデ人は身体的特徴としてとがった耳を持ち、紋章術の行使に非常に高い適性を持つ遺伝子構造をしている)。
7億年前、ネーデがまだ銀河系を統治していた時代、ネーデの衛星に作られた紋章兵器研究所の所長・リーマ女史の娘として生まれる。
リーマは研究所長と言う多忙な身ながらもレナの事を愛し、また研究所員もレナの事を可愛がっており、何不自由なく育っていたが、ある時研究中のクリエイション・エネルギーが暴走してしまい、研究所が崩壊してしまう。
崩壊の間際、リーマはレナを助けるために、同じく研究中であった時空転移シールド※の装置を作動させる。装置は小さく、赤ん坊であったレナ一人だけしか入る事が出来なかったが、すんでのところで装置の作動には成功し、レナは時空を飛び越え7億年後の惑星エクスペルのアーリア村付近へと漂着し、ウェスタに拾われる。
ウェスタに拾われた後はウェスタの娘として愛され育てられてきた。
ウェスタはレナが拾い子である事実を告げなかったが、ウェスタの夫(=レナの養父)が死んだ際、取り乱したウェスタがそのことを叫んだのを偶然聞いてしまったため、レナは自分が実の子でない事を知っている。また、その時幼い頃から身につけていたペンダントが、唯一の実母の手がかりの品である事も知る。
レナはその時から、自分を愛し育ててくれたウェスタこそが自分の母親であるとしつつも、顔も知らない実母を探したいという気持ちを少しずつ募らせるようになった。
レナが生まれつき持っている治癒の力は一見紋章術のようであるが、エクスペルにて紋章術師の村とも呼ばれるマーズ村の村長でさえもそれがどういう原理の力なのかすら分からなかった。
実際は紋章術の一種であり、同じネーデ人の術師であるノエル・チャンドラーも(レナほど高度ではないにせよ)同じく回復呪紋を扱う事が出来るのだが、少なくともエクスペルには回復に関する呪紋は基礎概念すら存在しない体系であった。
エナジーネーデで神の十賢者を倒した後は、地球へと留学し医療技術を学ぶ。
銀河連邦で地道に出世しているクロードとは多忙で中々会えないものの、中睦まじく暮らしている。
「ブルースフィア」においては、初期メンバーたちに一歩遅れてクロードと一緒に駆けつけるが…。
なお「セカンドストーリー」のエンディングの中の1つにクロードとの子供を授かるシーンが存在するが、その後の物語である「ブルースフィア」では子供はいないため、それ以外のエンディングが本筋とされているようである。
※ 時空転移シールド…端的に言えば、ある空間の断面と、全く別の場所の断面を繋ぎ合わせてしまう技術。平面的なフィールドを発生させる技術としては、時空転移シールドのこちら側と向こう側では物理的に空間が遮断されてしまうため、7億年後のクロード達の時代のエナジーネーデにあるどのシールド技術よりも絶対的な防御力を誇るが、上記の通り主に研究していた紋章兵器研究所が崩壊してしまった上にその後ネーデは混乱の渦に巻き込まれたため、現在でも普遍的な技術になるまでには至っていない。
なおこの技術は応用すると時空間を捻じ曲げて異なる時代の空間と繋ぎ合わせる事も可能であり、レナがタイムワープしたのはこれによる。またエンディングでも時空転移シールドを利用するシーンがある。
約400年後の世界が舞台となる続編「スターオーシャン Till the End of Time」では銀河連邦が実用化に成功しており、連邦の戦闘艦などに搭載しているほか、惑星シールドとして地球全体に展開している。
ゲームでの性能
スターオーシャン:セカンドストーリー
『セカンドストーリー』では典型的な後衛支援タイプである。
先述の通り、同じネーデ人術師であるノエルよりも高度な回復呪紋を身につける事が出来、レナしか扱えない回復呪紋も存在する。中でも戦闘不能キャラクターを復活させる「レイズデッド」もレナ専用であり、何かと重宝される。序盤から最後までレナを常にパーティに入れていると言う人も少なくない。
反面、攻撃呪紋はある程度は覚えるものの、セリーヌやレオンなど攻撃専門の術師には言うに及ばず、ノエルにも劣るため、レナ一人だと火力不足の面が否めない。
後衛支援型キャラではあるが、直接攻撃が全く役に立たないのかと言うと割とそうでもない。
レナは体術の心得がある程度あるという設定から、武器はナックルを使用する。直接打撃は素手による殴打であるためリーチがとても短いが、剣を使うクロードに比べて出が速いため、操作に熟練すれば一方的に攻撃し続ける事も可能である。
レナ編ストーリーで進めている場合、序盤でレナ単独で行動しなければならない場面が存在するため、レナを術師としてしか育てる気がない人でも、ある程度はこの徒手空拳をやらないといけない。
スターオーシャン:ブルースフィア
『ブルースフィア』でも典型的な術師タイプである。
ただし、『ブルースフィア』はストーリーの都合上、レナが登場するのはストーリーの後半であるため、その時点では既にノエル等の他の術師が育ちきってしまっている事が多く、意図してレナを使おうとしない限り、最後まで使われないままエンディングを迎えてしまう事もある(別に弱い訳ではないのだが)。
もっと言うと、育成システムの関係上、戦士系の1キャラを集中的に育て上げて回復はアイテムで、としたほうが楽に進める場合が多いため、術師でしかも後半にしか仲間にならないレナは不遇であると言える。
なお覚える術としては『セカンドストーリー』と同じく回復呪紋中心。
またレナ固有の特技として「蘇生」がある。蘇生とは壊れてしまった物体を元に戻す能力であり、壊したブロックを壊す前に戻したりする能力である(もちろんブロックの中に入っていたアイテムは復活しないが)。
MAP上の壊れたスイッチや落ちている橋などの仕掛けの修復にも使え、これが無いと行けない場所も存在する。
スターオーシャン:アナムネシス
シリーズキャラが勢揃いしたスマホゲーム『アナムネシス』では、回復役のロール「ヒーラー」として参戦。初の3D化での登場となった。
それまでヒーラーは「単体・全体の回復スキルと回復が不要のときに使う攻撃スキル」という構成のキャラしかいなかったところに、全体のパラメータ強化(バフ)を行う「エンジェルフェザー」を引っ提げて登場し革命を起こした。
紋章術発動80%の短縮タレントを持つなど基礎能力も高く、前衛キャラをサポートするというクロードやディアスと相性の良いタレントや原作再現のポーズなど、拘りも深い出来である。
関連動画
関連静画
関連項目
- スターオーシャン
- スターオーシャン セカンドストーリー
- スターオーシャンEX
- スターオーシャン ブルースフィア
- スターオーシャン:アナムネシス
- クロード・C・ケニー
- ディアス・フラック
- トライエース
- トライエース作品の関連項目一覧
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