レンタサイクルとは、自転車を貸し出すサービスの事。あるいは貸し出されてる自転車そのものの事も指す。
概要
都市部や観光地などで見られる自転車を貸し出すサービスであり、徒歩よりも早く、自動車よりも小回りが利く移動手段として利用される。
都市部で継続利用が見込まれるものに関しては会員登録や事前の入金などの条件が必要になることも多いが、観光地でのレンタサイクルでは不特定多数の人が短期間利用するという都合上、登録が必要になることは少ない。
観光地のレンタサイクルの例としてはしまなみ海道などを挙げることができる。瀬戸内海の島々を繋ぐしまなみ海道では、レンタサイクルが盛んに利用されている。橋を渡った先で自転車を返却する事も出来るなど、サービスも工夫されている。
近年では都市部を中心に複数の場所に設置されているhello cycling等のスマホ登録型の無人のレンタサイクルなどもある。
乗り捨てなどの問題
レンタサイクルに付き物の問題として利用者のモラル崩壊がある。本来レンタサイクルは借りる側と貸す側が相互に信頼して、きちんと返却まで行うのが前提となる。が、悪質な利用者だと自転車を返却せず、乗り捨ててしまう。
そのように乗り捨てられた自転車は回収されないまま、通行の邪魔となり、景観も損ねてしまう。なにより、事業者の下に自転車が戻ってこないのであれば、次に利用者に貸し出せる自転車がなくなってしまう。
もちろん乗り捨て対策も講じる必要はあるが、レンタサイクル事業の継続的な運用に関しては利用者のモラルが信用できるものであることが何よりも求められるだろう。
hello cyclingでは自転車を使っている時間の料金が徴収されるシステムなので、所定の場所に返さない限りどんどん料金が上乗せされるシステムになっている。
中国でのレンタサイクル
2017年ごろから中国でレンタサイクル・シェアサイクルがブームとなり、スマホ決済サービスなども活用したその便利さが一時話題となった。日本へ進出する企業も現れた。しかし、利用マナーや放置自転車の問題などが発覚。規制の強化もあり、ブームは長くは続かず、大手企業が倒産するなどしてバブルは終焉を迎えている。
2022年2月現在では、新型コロナの影響で三密を避けるために再びレンタサイクルが注目されているというニュースもある。
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関連項目
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