レヴィンとは、英語圏の男性名のひとつである。Levin、Lewinなどの綴りがある。
曖昧さ回避
- クルト・レヴィン - ユダヤ系心理学者
- キース・レヴィン - イギリスのギタリスト
- アイラ・レヴィン - アメリカの推理作家。
- トニー・レヴィン - アメリカのベーシスト。
- レヴィン(シャイニング・アーク) - ゲーム『シャイニング・アーク』に登場するキャラクター。
- レヴィン(ファイアーエムブレム) - ゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するキャラクター。この記事で解説。
レヴィンとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に登場するキャラクターである。
続編の『トラキア776』にもわずかながら登場している。
概要
聖戦の系譜の舞台となるユグドラル大陸の北方に位置するシレジア王国の王子にして、聖戦士セティの末裔。
聖戦士直系の血を引き継いでおり、風の神器『フォルセティ』を扱える。
キャラクターとして
初登場は第1部第2章。緑の髪をした吟遊詩人として登場し、村を襲う盗賊を退治するためダンサーのシルヴィアとともに出撃する。その後同じく村を助けようとしたが、一足遅れてきた主人公のシグルドと出会い、彼の人柄に惚れ、以降彼の軍に加入することになる。
その正体は概要で述べたとおりシレジア王国の第一王位継承者であり、フォルセティの継承権を持つ。しかし、父親である前王の死後、叔父たちがレヴィンが後を継ぐのに反対し、シレジアは王位継承の骨肉の争いが起きようとしていた。
レヴィンはそれを嫌い、身分を偽り吟遊詩人としてシレジアから出国。シレジアの王位は空白のままレヴィンの母親であるラーナ王妃と王弟たちの冷戦状態となってしまう。
彼自身は王位を継ぐために叔父たちと殺し合い、国民が傷つくくらいなら王の座を捨ててもよいと考えており、叔父たちが王となっても構わないという発言もしている。
しかし、聖戦士の血統が何よりも重視されるこのグランベル大陸では神器を扱えない傍系の叔父たちが王位を継ぐことはまず許されない。そのため行方不明となったレヴィンを探すためにフュリーが派遣されている。
しかし、レヴィンはフュリーに再会した時には旅の踊り子と乳繰り合っており、国に帰る気は無いと告げる。それならばと、フュリーもシグルド軍に加入し、昼ドラ張りのドロドロの三角関係が展開レヴィンの保護兼監視役となる。
その後、反逆者として国を追われたシグルド軍をラーナが保護下に置いたのを機に結局レヴィンはシレジアに戻ることとなる。レヴィンの帰還とシグルド軍の駐屯を受け、王弟たちは武力を使ってのクーデターを決意。グランベル軍の支援のもと、ラーナ王妃とシグルド軍を相手に戦端を開いてしまった。
レヴィンはその戦いの中で自分が王を継ぐ決断をしなかったためにフュリーの姉で幼いころからあこがれの感情を持っていた天馬騎士のマーニャを戦死させてしまう。彼女の死をきっかけにレヴィンは王位と神器を継ぐ決意を固め、最強の風使いへと成長するのである。
なお、マーニャが死んだ後にフュリーと会話イベントをこなすと、強制的にフュリーとカップルになることになる。重すぎる現実にプレイボーイもとうとう年貢の納め時となってしまった。
ユニットとして
スキルは『連続』と『必殺』。使用可能な武器は炎・雷・風の魔法。風のみすべてのランクの魔法が使用可能。その他はクラスチェンジ前はCランクまで、クラスチェンジ後はBランクまで使いこなせる。
クラスチェンジ後は光の魔法と杖も使用可能になる。ただし、光魔法は使いこなせるランクのものは手に入らない。
初期装備のエルウインドは中級魔法なのに軽いという優秀な武器であり、非常に使いやすい。ほかの魔法ユニットはクラスチェンジするまでは使用不可能であるため、たいていレヴィン専用となる。
成長率を見るとセティの直系の血を引いているため特に素早さが伸びやすい。力が伸びにくいがそもそも物理攻撃をする機会がないため全く問題はない。スキルに追撃を持たないため最初は攻撃回数に不満が出るかもしれないが、『連続』と『必殺』でその埋め合わせは期待できる。
しかし、彼のすごさはこんなところではとどまらない。彼最大の強みは神器『フォルセティ』を装備できることである。
神器「フォルセティ」
前半ではレヴィン専用の神器「フォルセティ」は作中随一のバランスブレイカーと言っても過言ではないほどの性能を秘めている。
攻撃力30、装備時の補正は速さ+20・技+10、重さ5。魔法のため直接攻撃間接攻撃両方に使用可能という性能はまさにバランスブレイカー。またレヴィン自身も速さが高くなることは先の述べたとおりであり、フォルセティを装備していない状態でも味方ユニットの中でもトップクラスの回避値を持つ。これにフォルセティの補正が入り、さらに地形効果や指揮官補正、恋人補正なども加えることができるのでとんでもない数値となる。
防御力よりも回避力が重要となる聖戦の系譜ではこれほどの数値を持つ者はまずやられることはない。
フォルセティが壊れない限り、レヴィンは無人の荒野を行くがごとく無双が可能となる。むしろ敵の方がかなわないとみて攻撃を仕掛けてこなくなるほどである。
また、レヴィンの持つ『連続』の発動率は素早さ依存、『必殺』の発動率は技依存のため、フォルセティを持ったレヴィンは連続と必殺を出しやすくなる。もはやレヴィンの前に立ってしまった敵には憐みさえ覚えるかもしれない。彼はまさに風の戦士、いや、すべてをなぎ倒す暴風の戦士と呼ぶにふさわしい。
ちなみにファイアーエムブレム覚醒においてもファラフレイム、トールハンマーなどと共に風魔法の神器としてエクスカリバー共々登場。補正は速さ+5に弱体化しているが、それでも十二分に強力。
父親として
『必殺』と『連続』のスキルと、聖戦士直系の血による成長率補正も大きいが、最大の特徴はやはりフォルセティを引き継げることである。
劇中でも最強の神器の一つフォルセティを引き継げないのは非常にもったいないので、ぜひとも魔法を使える子供に引き継いでおきたい。その場合、結婚相手の候補として挙がるのはフュリー、シルヴィア、ティルテュの三名である。この三名と結婚した場合のみ、子供がフォルセティを使える。
フュリーと結婚した場合
生まれる息子は“フォル”セティとなる。セティのセイジというクラスは父親と同じであり、レヴィン同様の運用が可能となる。つまり、第1部後半のレヴィン無双がセティ登場時から可能。
4章での会話イベントを使えば一発でフュリーとくっつけることも可能なので容易にカップル成立させられることもポイント。
シルヴィアと結婚した場合
“フォル”コープルが生まれるが、この組み合わせだとセティの場合より運用するのに手間がかかる。
と言うのもコープルは回復専門のプリーストであり、フォルセティを使うには鍛えてハイプリーストにクラスチェンジさせる必要があるため。その間最強神器のフォルセティは一切使えず、宝の持ち腐れとなってしまう。
もっとも、クラスチェンジしても使えない物理攻撃系の息子に引き継ぐよりはずっとマシ。一刻も早いクラスチェンジのため、経験値稼ぎ用によい杖を引き継いであげよう。
ティルテュと結婚した場合
恐怖の“フォル”アーサーが誕生する。レヴィンを父に持つアーサーは第2部開始となる6章でいきなりフォルセティを持って登場する。他の二名の登場が第2部の中盤以降であることを考えるとこの時点での参戦はもともとバランスブレーカー気味のフォルセティという存在をより際立たせる。
何よりも恐ろしいのはアーサーがマージナイトにクラスチェンジすること。広大なマップが広がる『聖戦の系譜』では必然的に移動力がなければ戦場にたどり着けない。その点、どうしても魔道士は騎馬ユニットと比べると一歩劣る。しかしクラスチェンジしてしまえば馬に乗るため移動力という弱点がなくなる。こうなったアーサーはまさに戦場に荒れ狂う暴風雨。
唯一の欠点としては『追撃』を持たないことであるが、『連続』『必殺』は健在であるし、いざとなれば「ついげきリング」という手段もある。
戦士系のユニットの父親になった場合、技と素早さに関しては優秀だが、やはり魔道士であるがゆえに力の成長は期待できない。「必殺」「連続」は引き継げるので、これらのスキルを生かして戦うことになるだろう。
第2部のレヴィン
『聖戦の系譜』後半となる第2部ではレヴィンは主人公のセリスを導く軍師として登場する。ユニットとしては使えず、登場はイベント時の会話のみである。ユリアをセリスに託したのちは、セリスにつきっきりとなり、まだ若いセリスに対して世界の真実と為政者としての心構えを教えつつ、その成長を促している。
第1部でカップルとなっている場合、娘や息子との会話イベントが発生する場合もある。その際には実の子供に対して冷たく思える言葉も発したり、自分が父親だと知らない娘をそのまま放置してしまうなど意味深な行動が見える。
ネタバレにつき折り畳み
実は第2部のレヴィンは第1部のレヴィンその人ではない。第2部のレヴィンは祖先であるセティにフォルセティを与えたマムクートの”フォルセティ”と契約を交わし、彼の代行者となっている。レヴィン本人は第1部ラストのバーハラの悲劇の際に暗黒教団の長マンフロイに敗れ、その後、フォルセティによって蘇ったという描写がなされている。
エンディングではセリスはレヴィンに対して"フォルセティ”と呼びかけるなど、彼の正体を見破っている節がうかがえる。
このレヴィンという存在の解釈についてははっきりしないことが多く、「レヴィンその人だけど、契約のせいでいろいろ話せないよ」「レヴィン本人とフォルセティの意志が混在してるよ」「レヴィンじゃなく、フォルセティがレヴィンの姿を借りてるだけだよ」「フォルセティの引継ぎに失敗したからお前が戦えよ」などのファンの間でも意見が分かれるところである。
トラキア776のレヴィン
第2部レヴィンはトラキア776でも若干ながらストーリーに関わってくる。
トラキア776主人公のリーフの軍師役を務めるアウグストはレヴィンの命令でリーフの軍師になったことが語られる。
また、今作ではフュリーとの結婚が確定しており、息子のセティも彼を探して旅をしていたとされている。
ヒーローズのレヴィン
2018年9月にシルヴィア、キュアン、エスリンと共に実装。兵種は緑魔歩行。担当イラストレーターは須田彩加。
原作同様フォルセティ片手に参戦。原作のぶっ壊れ性能をどう表現するかが話題になっていたが、速さ+3に加え、HP50%以上で自分から攻撃した時、追撃できるなら2回連続攻撃になるという「逆攻め立て」と言わんばかりの特殊効果が付与された。緑魔法トップクラスの攻撃と速さ(特に速さは全体でもかなり高い)に加え、自分から攻撃時攻撃・速さ増加の「鬼神飛燕の一撃」、奇数ターン開始時に自身と隣接する味方の攻撃を上げる「攻撃の波・奇数」を持つため奥義なしでも凶悪極まりない攻撃力を発揮する。
実際は上記の攻撃力に加えて奥義「凶星」も持つのでダメージは加速する上、戦闘で奥義を発動させた場合、戦闘後奥義カウント-2(「爆火」等の範囲攻撃含む。アレスの「魔剣ミストルティン」と同じ効果)する「奥義の螺旋」を持つため一度奥義発動させたら以降奥義祭り開催というぶっ飛んだ性能となった。
ちなみに「剛剣」or「柔剣」を持たせることで高カウント奥義にも対応可能。
弱点としては凶悪な攻撃性能を持つ半面、対物理・対魔法共にかなり打たれ弱いこと(HP38守備17魔防25)。いくらレヴィンとて攻撃できなければどうしようにもない。
正攻法としては偶数ターンに「緑魔殺し」で対処する、魔防の高い赤属性+「相性激化」で強引に耐えるなど。
関連動画
関連項目
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- フュリー
- シルヴィア(ファイアーエムブレム)
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