レヴモス(Levmoss)とは、1965年生まれのアイルランドの競走馬・種牡馬である。
概要
父Le Levanstell、母Feemoss、母父Ballymossという血統。
父ルルヴァンステルはサセックスSやクイーンエリザベス2世Sに勝つなど主にマイルで活躍し26戦6勝。
母フィーモスは18戦3勝。本馬の全妹にディアヌ賞(仏オークス)を勝ったスイートミモザ、全弟に2年連続で英国長距離カップ三冠(アスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ、ドンカスターカップ)を全勝したルモスがいるスタミナタイプの繁殖牝馬。
母父バリーモスは愛ダービー、セントレジャー、キングジョージ、凱旋門賞などを勝ち17戦8勝。
本馬は馬主と調教師を兼業するシーマス・マクグラス調教師が代表を務めるアイルランドの馬産組織「マクグラス・トラスト・カンパニー」によって生産され、マクグラス師の所有・管理馬となった。
競走成績
2歳時は2戦1勝で終え、3歳時も初戦を勝利したが、ダービートライアルSでは4着に敗れ、英ダービーを回避して出走したクイーンズヴァーズも4着だった。アイルランドに戻って出走したブランドフォードSも着外に敗れた。
8月に再び渡英し、オックスフォードシャーSを勝利した。その後はセントレジャーに出走せずフランスのロワイヤルオーク賞(3100m)に出走したが、パリ大賞典の勝ち馬であるダウデヴィから7馬身差を付けられた3着と完敗を喫した。その後は11月にハンデ戦を1戦して勝利し、3歳時は7戦3勝だった。
4歳時は初戦のマイル戦で着外に敗れ、フランスに遠征して出走したジャン・プラ賞(3100m。現在の同名GI競走とは別、現在のヴィコンテス・ヴィジエ賞(GII))では僅差の3着に敗れた。しかし、続くカドラン賞(4000m)をクビ差で勝つとアスコットゴールドカップ(20ハロン)も4馬身差で圧勝し、ステイヤーとしての素質を開花させた。
夏を休養に充て、秋はハンデ戦で150ポンド(約68kg)を背負いながら3馬身差で勝利したが、陣営はこの後凱旋門賞に向かった。スピードシンボリが日本馬として初めて同レースに出走したこの凱旋門賞は中距離路線の活躍馬が多く揃い、距離が短いと思われた本馬は20頭中14番人気であった。しかしレースではスタミナに長けた本馬が先行してロングスパートをかけ、そのまま当年のキングジョージを勝った牝馬パークトップ以下を振り切り優勝した。このレースを最後に通算15戦8勝の成績で引退した。
種牡馬成績
引退した本馬はそのままマクグラス師のもとで種牡馬入りした。産駒からはカドラン賞を勝ったシャファラズと愛セントレジャー・バーデン大賞を勝ったエムロルシャンの2頭のGI馬が出たが、フランスに移動した1977年に12歳で早世したこともあり、直系は発展しなかった。なお、母父としては自身の全弟・ルモスと同時代を戦った名ステイヤー・アルドロスが出ているほか、競走馬としてはGII1勝だったモストゥルーパーはニュージーランドで種牡馬入りし、母父としてホーリックスを出している。
血統表
Le Levanstell 1957 鹿毛 |
Le Levandou 1944 鹿毛 |
Djebel | Tourbillion |
Loika | |||
Lavande | Rustom Pasha | ||
Livadia | |||
Stella's Sister 1950 栗毛 |
Ballyogan | Fair Trial | |
Serial | |||
My Aid | Knight of the Garter | ||
Flying Aid | |||
Feemoss 1960 鹿毛 FNo.1-k |
Ballymoss 1954 栗毛 |
Mossborough | Nearco |
All Moonshine | |||
Indian Call | Singapore | ||
Flittemere | |||
Feevagh 1951 鹿毛 |
Solar Slipper | Windsor Slipper | |
Solar Flower | |||
Astrid Wood | Bois Roussel | ||
Astrid | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Fair Trial 4×5(9.38%)、Son-in-Law 5×5(6.25%)、Solario 5×5(6.25%)
主な産駒
関連動画
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関連項目
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