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ロイヤルアスコットとは、
- セガが1991年にアミューズメント向けに販売した競馬メダルゲーム。
- イギリスのアスコット競馬場で英国王室が6月に主催する競馬のレースの総称。5日間で合計19もの重賞競走（うち8つがG1）が組まれている(2022年現在)。イギリスにとって、テニスのウィンブルドン・ゴルフの全英オープンと並ぶ夏の大イベントである。観覧にはドレスコード等の厳しい規則がある。
のことである。
他の意味もあるかもしれないが、本項目では1.の競馬メダルゲームでのロイヤルアスコット及び2.のロイヤルアスコット開催を紹介する。
1の概要
1988年に発売し、爆発的に大ヒットした競馬メダルゲーム「ワールドダービー」の事実上の後継機となるこの台もまたたく間に大ヒットを記録。全国のゲームセンターのメダルゲームコーナーには必ずと言っていいほど設置があった。
ワールドダービーとの違い、継承点
ワールドダービーでは電光掲示板での掲示だったのが、液晶画面を採用。ベット中は出走馬及び単勝オッズを表示し、レース中は白熱したレース映像を展開（余談だが液晶上の騎手はムチは一切使わず、追うだけ。） レースが終了すると単勝配当と連複配当を表示し、写真判定みたいな白黒の画面を画面下に映す。
ワールドダービーで行われていた６頭立て、左回りコースを継承しており、単勝と連勝複式（馬連）の２通りのベットが可能。 ワールドダービーで行われていた特別レースは無い。
BGMも一新され、BET中、ファンファーレ、100枚以上の獲得で流れるBGMも変更された。余談だが、スターホースプログレスで1000枚以上獲得した時に流れるBGMは、ワールドダービーのJP音のアレンジである。
ベット方法はワールドダービーと全く同じで、１点につき1枚～20枚までベット可能。クレジットは最大9999枚まで貯められ、9999枚を超えてしまうとアテンダントエラーが出てしまう。こうなったら店員を呼ぶしかない。
オッズ関連
最低配当は2倍。ワールドダービーでは１倍が存在したが、特別レースが無くなったため１倍は無くなった。小数点以下の概念が無く、2倍の次は3倍。以下4、5倍・・・と続く。
最高配当は単勝では99倍、連複では999倍だが、単勝99倍は非現実的であり、現実的には単勝60～70倍くらい。連複では単勝40倍～50倍の馬が２頭いた場合に999倍となる可能性があり、当時どうせ来ないだろうと思いつつも、つい１枚賭けてしまう事がよくあった。
初期台と後期台
ロイヤルアスコットでは初期バージョンと後期バージョンが存在した。主な違いはレース展開。初期台はワールドダービーのレース展開を継承しており、ほとんど脚質通りにレースが展開される。 噂だが、初期台だけに通用する攻略法もあり、必ず稼げるレースが判別可能だったらしい。
初期バージョンの対策版として出されたのが後期版であり、外見は全くの一緒なのだが、先述した攻略法の対策は後期では通用しない。 そして大きな違いが、脚質がほとんど関係なく、道中は人気馬がハイペースで前を行き、穴馬は後方追走するパターン。 そのままの体系で４コーナーまで行き、直線では抜きつ抜かれつの攻防が繰り広げられる。
しかし、この法則が崩れると大波乱のチャンス。 スタートから向こう正面まではいつもの人気馬が前を行く展開なのだが、突然前がつまり、スローな展開になる事がある。 先頭集団がスローになって、穴馬がその間に追いつく。４コーナー前までで団子状態になり、直線では穴馬が人気馬を一気に差し切り、大波乱のレースとなる。
この展開があるため、向こう正面でスローになった時は激熱。穴馬をベットしている時はドキドキしながらレースを見守ったのが懐かしい。
注釈：あくまで一つのレース展開パターンであり、向こう正面でスローになったけど、結局人気馬が残るっていう事もあった。
稼働末期～ロイヤルアスコットⅡへ そして現在の状況
最盛期はどこのメダルゲームコーナーにもあるほどのメジャーゲームだったのだが、長期的な稼働で機械のアチコチで不具合が発生。 馬のフィギュアの足が動かない、ゲートが壊れて動かなくなったからゲートが取り外される、液晶モニターに画面焼け・・・というのは可愛いもので、末期になるとレース中に馬同士で接触しレース中断されるのが頻発し、再起動を何度もすることになったり、 ベットボタンが効かなくなり、「1-2ベットするつもりなのにボタン効かなくてベットできなかった！しかも結果1-2だった！」と嘆く事もしばしば。
こういう状態が何度も続くと、店側も撤去を余儀なくされ、97年には正当後継機となるロイヤルアスコットⅡが発売されるのをきっかけに、初代ロイヤルアスコットは惜しまれつつもその姿を消していく事になる。
2008年、ゲーセンの競馬ゲームは「馬券を楽しむ」から「馬を育てる」へと様変わりし、ゲームセンターに置いている競馬メダルはすっかり様変わりし、（代表作：スターホースシリーズ、GⅠターフワイルド、ホースパークシリーズ 等）初代はおろか、Ⅱですら設置しているお店が全国でも少数となった時代、突如ロイヤルアスコットの正式後継機となる「アスコットガーデン」がセガから発表された。もちろん育成機能は一切なく、純粋に馬券を楽しむゲーム。実際に数店舗でロケテストを行なっていて、2008年2月に開催された「AOU2008 アミューズメント・エキスポ」にも映像出展ではあるが発表されたが、結局ロケテストで終わってしまい、お蔵入りとなってしまった。
2012年、現状は全国でも極僅かな店舗にしか設置されておらず、壊れてしまったら修理不可という現状である上（これはメーカーのサポートがとっくの昔に終了してしまい、壊れてしまったり、原因不明のエラーが起きた場合再起不能であるため。）に、ゲームセンターの経営が昔とは違いかなり厳しい現状で、いつ閉店になるかもわからない。
昔を懐かしみ、久しぶりに遊びたいと思う人は一刻も早く設置店を探し出し、足を運ぶ事を強く、強く勧める。
1の関連動画
ニコニコ動画にもロイヤルアスコットを撮影した動画は多く存在している。気になった人は右上の「ロイヤルアスコットでタグ検索」をクリックして欲しい。
1に関連すると思われる主な単語
2の概要
ロイヤルアスコット(Royal Ascot)は毎年6月第3週に
イギリスのアスコット競馬場で行われる競馬開催。「ロイヤルミーテイング(Royal Meeting)」とも呼ばれる。
イギリス王室主催で毎年火曜日から土曜日の5日間をかけて開催される。
開催中にはG1を計8レース、重賞(G3以上)を計19レースも行われる豪華な開催となる。
開催中は初日から最終日まで一応中3日あるので、キングススタンドステークスとプラチナジュビリーステークスを両方とも出走する馬もいる。それ以外にも1世紀以上前は複数のレースに出走する馬がそれなりに存在した。(たとえば第1回ゴールドカップ優勝馬のマスタージャッキーは2日連続で出走して勝利している)
スケジュール(2023年)
- Ascot Race Time
による。 - 格付けの「C2」は「Class2」の意。
2の関連項目
- 2
- 0pt
