ロイヤルランブル(Royal Rumble)とは、WWEが毎年1月に開催するPPVの名称、およびその中で開催される特殊な試合形式の名称である。通称RR。
概要
WWE(旧WWF)の歴史の中でレッスルマニア、サバイバーシリーズについで3番目に古い大会であり、
メインイベントであるロイヤルランブル戦が名物となっている。開催の1月末はレッスルマニアが見えてくる時期でもあるため、頂点を目指すスーパースター達には重要な試合。ビンス・マクマホン、パット・パターソンらによって提案された。
各PPV以外では基本RAW、SmackDownのスーパースター達が交わることは少ないため、両ブランドの面々が一堂に会して戦う事は、サバイバーシリーズのイリミネーション戦と同様に貴重な機会でもある。この試合中にも裏切りや結託、怪我などから復帰やNXT昇格勢の顔見せにレジェンド参戦のサプライズはもちろん、後述するルールを用いたリングイン芸にお約束の短時間失格などのドラマがこの試合で全て展開される。
この試合形式に参加できるのは長年男子選手のみであったが、2017年以降女子選手がマネー・インザ・バンク・ラダーマッチやヘル・イン・ア・セル戦などを男性同様に行うようになり、2018年にはRRも開催されるようになった。ちなみに分割開催前にもチャイナ、ベス・フェニックス、カルマといった女子選手が参戦したことがある(ベスは2018年度の女子RR戦にも参加、唯一の男女両部門で参戦経験あり)。
主なルール
- 最初に2人の選手が戦い、試合開始から90秒ごとに1人ずつ追加。最初の2人を含めた30人(2011年度のみ40人)が登場し終わった後に最後の1人となった時点で決着となる。
- この試合では通常のピンフォール・ギブアップ・KOでの勝利は認められず、トップロープを越えてリング下に両足がついたら失格となる。このルールを用いたコフィ・キングストンの復帰芸はPPVの風物詩。
- この試合の勝者は2ヵ月後に行われるレッスルマニアのメインイベントでRAW、SmackDownどちらかの王座に挑戦する権利が与えられる。
日本国内における形式
日本などでも同様の試合形式が行われることがあるが、大きな違いとして3カウントフォール、ギブアップ、KOなど通常のプロレスルールが導入されることが殆ど。そのためWWEとは異なり、バトルロイヤルの延長線という見方が強い(形式も”時間差バトルロイヤル”と表記されることが多い)。
新日本プロレスでは東京ドーム大会、本興行前のアンダーマッチとして「ニュー・ジャパン・ランボー」と題し行われているほか、DDTプロレスリングでのアイアンマンヘビーメタル級選手権などで採用。大日本プロレスでもデスマッチ形式で導入したりと団体によるルール派生は幅広い。過去には108人参戦という大規模な選手勢で行われたこともあった。
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関連項目
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