ロキ(ヴァルキリープロファイル)とは、エニックス発売のゲーム「ヴァルキリープロファイル」の登場人物である。
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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
概要
本作のAエンディング、即ち正規ストーリーにおけるラスボス。
元ネタはもちろん北欧神話のトリックスター・ロキ。原典でもラグナロクのきっかけを作った存在であり、納得の配役と言っていいだろう。
本作の設定は以下の通り。
アース神族とヴァン神族という対立する二神間に生まれた混血神であり、その出自から両方の神族から蔑まれていた。
オーディンの庇護を受けヴァルハラに招かれるが、代償として自身の力を封印される。見た目は少年のような姿をしており、温厚な性格を装っているが、その本心は前述の生い立ちから生まれた憎悪に満ちており、本作の終盤にラグナロクに乗じて世界を滅ぼそうとする。封印を解くとヴァン神族さながらの大柄な青年の姿になる。
劇中での活躍
通常はエインフェリアを率いてヴァン神族と戦いを繰り広げているが、ヴァルキリーの封印値が36以下で、かつチャプター6までにルシオを神界転送していた場合、Aエンディングへのフラグが立ちイベントが発生する。
ルシオがヴァルキリーに対して想いを寄せており、封印されたヴァルキリーの人間(プラチナ)であったころの記憶を取り戻そうと考えていることを知ったロキはこれを好機とし、自身の野望を実行に移す。
ルシオを唆して水鏡の間へと案内し、そこにある水鏡を使わせる。ルシオは水鏡でプラチナの形見のイヤリングをヴァルキリーに送るが、ヴァルキリーは(神からすれば)下らない理由で神器を無断使用したことに激怒し、ルシオを拒絶する。
ルシオは悲しみにくれるが、この間にロキはオーディンが密かに人間界から持ち去っていた四宝の一つ「ドラゴンオーブ」を盗み出し、さらにその罪をルシオに擦り付けて彼を殺害する。
水鏡にはルシオがイヤリングを投げ込んだ痕跡があったが、オーディンがそれを知る由もなく、ルシオがドラゴンオーブを水鏡に投げ込んで人間界に隠したと考える。
こうしてまんまとロキはドラゴンオーブを自分の物としてしまった。実際にはオーディンはロキを疑っていたものの、ロキがオーブを盗んだ証拠がなかったため(具体的にどうやって隠していたのかは不明)、それ以上追及せずに泳がせることとした。
ロキは盗んだオーブを持ち込み、さらにブラッドヴェインとフェンリルを率いてヴァン神族の王スルトに近づき、オーディンを倒そうと協力を申し出る。
しかしスルトがこれを拒否したため、ロキは本性を現して力ずくでスルトを倒し、ヴァン神族を洗脳してオーディンとの対決に乗り出す。
ついにオーディンをも倒したロキは、ルシオの仇を討つためにロキを追ってきたヴァルキリーとアスガルド丘陵にて対決する。
エインフェリアという仲間と共に戦うヴァルキリーは自身の力で仲間に被害が及ぶことを恐れて全力で戦うことができない。一方ロキは己自身のために全ての力を使う。その力の差を見せつけるためにロキはドラゴンオーブの力を解き放ち、世界を滅亡させる。
だがこの時ヴァルキリーは変態レザード・ヴァレスらの手によって「成長する神」へと進化しており、それによって「創造の力」を得ていた。
ヴァルキリーは創造の力で滅ぼされた世界を再生させ、ついにロキを倒す。こうしてロキの野望はその命と共に潰えることとなった。
ロキとの戦闘
戦闘開始(この段階で撃破しても倒したことにはならない)
↓
イベント(先述の世界の滅亡と再生)
↓
再び戦闘
↓
撃破すればエンディング
という流れになる。
肝心のボスとしての強さだが、ロキの強さを語るため、ここではラストダンジョンの道中で戦う本作随一のトラウマボス・ブラッドヴェインと比較してみる。
| HP | 攻撃力 | 防御力 | ガード率 | 回避力 | 魔力 | 魔法防御力 | |
| ロキ | 400000 | 8000 | 3600 | 25 | 62 | 8000 | 500 |
| ブラッドヴェイン | 222000 | 10000 | 1000 | 28 | 50 | 20000 | 300 |
まずロキの強みは何といってもその耐久力にある。
40万というブラッドヴェインの2倍近いHPに加え、本編でも指折り級の高い防御力により物理攻撃は通りにくい。素の状態では剛槍ダイナソアを装備したロウファやエイミでもまともなダメージが出せない。
一方で火力はブラッドヴェインに劣り、特に魔力は8000とブラッドヴェインの半分以下である。大魔法などの全体攻撃でもガッツなしで耐えきれるケースは珍しくない。
そのため、ブラッドヴェインを倒してここまで来たプレイヤーにとってはそれほど脅威にならないのが実情である。先述した耐久力もボス戦では防御力を下げる魔法「レデュース・ガード」を使うのが定番であるため、突破に苦労することもない。加えてあちらと違って回復技を使ってくることもない。
これだけでも残念なボスなのだが、ロキにとってはさらに悪いことに、先述した戦闘の間に挟まるイベントの際、ヴァルキリーが本編ではこの戦闘限定のラスボス専用武器「神剣グランス・リヴァイパー」を手にする。
この剣はATK6000という驚異的なパワーを誇る。これはこの時点までの最強の剣である「魔剣レヴァンテイン」(ATK2200)や高火力のロウファ・エイミのお供「剛槍ダイナソア」(ATK3000)を軽く凌いでおり、ロキの防御力も難なく突破してしまう。
レデュース・ガードやマイト・レインフォースによってダメージを引き上げれば、大体3ターンくらいあれば撃破可能。
そんなわけでボスとしてはあんまりプレイヤーの印象には残らない悲しい存在となっている。
先に記したとおり、この戦いではヴァルキリーが大幅に強化されるため、パーティメンバーは特に選ぶ必要はない。好きなパーティを組んで挑もう。
また全体攻撃対策として炎属性と氷属性に耐性を持った防具を装備しておけば安全に戦うことができる。もちろん定番のガッツ・オートアイテムがあればそうそう負けることはないだろう。
ロキの攻撃技
- ロキスラッシュ
- 剣で切り付ける単体2回攻撃。
アイシクル・エッジ、クール・ダンセル、シャドウ・サーヴァント- 単体魔法攻撃。アイシクル・エッジとクール・ダンセルは氷属性で凍結効果があり、シャドウ・サーヴァントは闇属性である。
なお、ボイスデータには聖属性魔法の「クロス・エアレイド」が入っているが、実際には使用してこない。
インディスクリミネイト- ランダムで単体魔法攻撃を4回繰り出す。上述した魔法以外も使用してくる。
魔法攻撃なのでリフレクト・ソーサリーで跳ね返すことが可能。
エクステンションフォース- 高熱の閃光を放つ全体攻撃。炎属性で物理攻撃扱い。
無対策の状態では30000前後のダメージを叩き出す。
カルネージアンセム- 大魔法。毒属性の全体攻撃。
使用確率が低いためそこまで対策しなくてもよいが、不安ならば誰かに押し花でも持たせておけばいいだろう。
ドラゴンオーブ- 四宝ドラゴンオーブの力を解き放つ全体攻撃。HPが30%以下になるとこの技を連発してくる。
ボイスでは「終末の炎よ!」と叫んでいるが、氷属性。なんという属性詐欺。
必殺技らしくエフェクトも派手なのだが、実際にはブラッドヴェインの「グラビティブレス」のほうがダメージが遥かに大きい。
ロキーヌ
ロキはボイスデータが設定されているが、ラスボス戦の仕様でセーブデータにロキのボイスを残すことができない。
そのため、ボイス集めのためには裏ダンジョン・セラフィックゲートに出現する「ロキーヌ」というコンパチを倒す必要がある。
ボイス100%を目指すには避けては通れない敵であり、何度か戦う必要もあるだろう。
しかし、実はそこに開発スタッフの罠が仕掛けられている・・・・・・。
ロキーヌが出現する敵アイコンは一定確率で別の敵に変化することがあるのだが、その場合出現するのはセラフィックゲート真の最強モンスター・ハ ム ス タ ーである。
ハムスターはその見た目と名前に反してえげつない攻撃力を誇る凶敵。うっかりこいつと戦うとガッツがあっても高確率で全滅する。戦闘が始まるまではどちらが出現するかわからないため戦いたくない場合は逃走するしかないが、逃走に失敗すればあえなくカモンレミングの餌食に・・・・・・。くれぐれも接触は慎重に。
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関連項目
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