ロザリオ(rosário)とは、カトリックの信者が祈祷に用いる道具である。
概要
「聖母マリアへの祈り(アヴェ・マリア)」を繰り返し唱える「ロザリオの祈り」において使われる。
見た目は大数珠5個・小数珠50個で構成される数珠(一環と数える)で、先端に小さな十字架やメダイ(メダル、メダイユ)がついている。
定められた祈りを唱えた後、数珠を一つ手の中で繰って「何度数えたか」を数える。
これが使われるのはカトリックのみで、プロテスタントではごく一部を除き用いられない。正教会には「コンボスキニオン」と呼ばれる数珠状の道具があるが、使い方や祈りはカトリックとは異なっている。
よく誤解されがちだが、ロザリオは首にかける装身具ではない。
仏教信者が数珠を首に巻かないのと同じようなものと考えれば良いかもしれない。
由来はラテン語の「rosarium」で、「薔薇の冠」を意味する。
起源には諸説あるが、聖ドミニコ(ドミニコ修道会の創設者、聖人)が聖母マリアからロザリオを授けられた事に始まるという伝承が一般的である。
フィクションの世界では聖職者をアピールするための重要なアイテムともなる。
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関連項目
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