ロックマンワールド2とは、カプコンから発売されたロックマンワールドシリーズの2作目である。1991年12月20日発売。また2013年9月25日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信中である。
概要
機種はゲームボーイ。内容はファミコン版『ロックマン2』と『ロックマン3』の要素を組み入れた作品である。
特定のボスを倒すことで特殊武器が入手でき、同時にラッシュコイルやラッシュジェットが手に入ることなどはファミコン版と変わらない。
開発はカプコンではなく外部の委託会社である(ロックマンワールドシリーズは全て外注である。本家の無印シリーズやXシリーズは、9,10,X3を除いて全てカプコン開発である)。前作とは別の会社に委託したため、前作のロックマンワールドからわずか半年という異例の短さで発売されることとなった。マップの単純さとE缶の登場により、ロックマンシリーズの中では難易度はかなり低い。
先述したとおり、委託先の会社は前作『ロックマンワールド』とは異なる会社であり、初めてロックマンの制作を担当するのだが、本家とは音楽や操作感、マップ、世界観など、異色な点が多い。演出も、恒例であるジャンピング土下座が無く、ストーリーの最後ではロックマンがワイリーを殺してしまったかのような描写がなされている。このような異色さについてプロデューサーの稲船氏は「ロックマンについての理解が浅かった会社だった」と発言しており、以降のワールドシリーズの制作委託先は『ロックマンワールド1』の制作会社(こちらは稲船氏曰く「ロックマンの楽しさを理解している会社」だったそうだ)に戻した(R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス掲載の本人コメントより)。
ロックマンシリーズとしては異色とも言える本作であるが、操作性などに問題があるわけではないため、一概にクオリティが低いとは言えない。また、メタルマンから入手できるメタルブレードの性能が、ファミコン版と比べてチート並に引き上げられている。
独特のBGM
原作ともいえるファミコン版と比べて、明らかに違うのがBGMである。一部には原曲と同じ音程や雰囲気を持つもの(武器入手時のBGMは、明らかに本家『ロックマン3』のアレンジ)もあるが、本作で用いられているのは基本的にオリジナル楽曲である。
従来のロックマンの明るい雰囲気など微塵も感じさせない、もの悲しく哀愁を誘うものが多い。BGMの改変については賛否両論あるが、BGMそのものは粒ぞろいであり、一部のファンからは「これはこれでいい」「隠れた神曲」と言われており、評価は高いようである。ただ、高音域(いわゆるキンキンサウンド)を多用しているため聞き苦しいという意見もある。
中でも特に評価が高いのがニードルマンステージとマグネットマンステージのBGMである。
ニードルマンステージBGMは、原作では軽妙で明るいものだったが、本作では高音を多用したレクイエムのような悲壮感に溢れたものとなっている(改造ロックマン作品でもアレンジ曲が使用されるなど、多方面で活躍している。またこの曲が好きなファンからは、ハードマンステージBGMも同様に高評価されている)。
一方、マグネットマンステージBGMは、原曲の明るい雰囲気とは打って変わって激しい曲調になっている。また、このBGMが流れる動画では一部のフレーズが歌詞職人の餌食となっている。
ボス
ロックマン2より
ロックマン3より
クイント
ワイリーがロックマンを倒すために送り込んだハンター。サクガーンという、削岩機のようなマシンに乗り込んでロックマンに対決を挑んでくる。体力ゲージが表示されない。また、作中ではロックマンとの対決後にどうなったのか一切触れられないままだった。
その正体は、ワイリーがタイムマシンを使って未来へ行き、捕獲・洗脳した未来のロックマンである。
クイントの記事も参照。
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関連項目
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