ロックマンX6とは、カプコンから発売されているロックマンXシリーズの第6作目である。
PS版が発売され、現在ではBest版が発売されている。
ストーリー
それは、三週間前・・・。
スペースコロニー「ユーラシア」は、シグマの策略によってあっけなく占拠された。
シグマの雇った謎のレプリロイド、ダイナモ。
彼の操作により、ユーラシアの取った軌道は地球・・・。
地球消滅の惨劇が始まった。
イレギュラーハンター「ゼロ」・・・地球の存亡を背負い、ひとりのレプリロイドが、
荒れ狂うスペースコロニーへ真っ向からぶつかった。
結果、スペースコロニーの破壊に成功。地球消滅は免れたものの、爆発の被害は大きく、
地上はあらぬ姿へと一変する。そして、シグマとの死闘・・・。
エックスとゼロは、命からがらシグマを倒すも、戦いから帰還したのは青い光・・・。
エックスだけであった。手には、見覚えのあるセイバーが握られていた・・・。
三週間後の現在・・・荒れ果てた地上は、レプリロイドがかろうじて
活動出来る程度に、汚染が鎮まりつつあった・・・。
そして、ある男の・・・。(ロックマンX6 オープニングより)
前作、ロックマンX5から三週間後の世界が舞台。
とあるイレギュラーを処分しに向かったエックスだったが、そこで驚くべき人物に出会う。
行方不明になっているゼロの姿をした者・・・。
驚愕するエックスの前に、さらにナイトメア調査員を名乗る「ハイマックス」が現れる。
エックスの攻撃に一切ダメージを受けず、「邪魔はするな」と言って立ち去ってしまうのだった。
その後・・・レプリロイドが突然苦しみ、時には暴れ、やがて死に至る謎の現象が発生する。
「ナイトメア現象」と呼ばれるそれの原因を探るべく、アイゾックという科学者レプリロイドが演説をしていた。
これ以上犠牲を出すことは出来ず、今度こそ本当に地球の存亡に関わるであろう、と。
「ナイトメア現象の原因は、あの名を馳せたイレギュラーハンター・・・ゼロの仕業という情報もある」
そう切り出し、疑いのある8つのエリアに送り込んだ調査員の下に集うよう、訴え掛けたのだ。
親友であるゼロの疑いを晴らし、ナイトメア現象を解決出来るハンターは、エックスしかいない。
果たしてゼロは死んだのか? そして、悪夢は終わらないのか?
ゼロ亡き今・・・彼のセイバーを手に、エックスは独り戦う!
キャラクター
ハンターベースの面々
- エックス CV:森久保祥太郎
主人公。今作ではエックスバスターだけではなく、ゼットセイバーも使用可能。
ただし、しゃがみ斬りや連続斬りは出来ない。 - 復活のハンター CV:置鮎龍太郎( ゼロ)
ある条件を満たすと使用可能になる。
X4、X5とはアクションが一新され、さらにバスターも連射や威力の強化が施されている。 - エイリア CV:笠原留美
ナビゲーター。今作はナビをボタンで呼び出すことが可能になった。 - シグナス CV:鈴置洋孝
総指揮官。冷静な判断が出来るCPUが売り。 - ダグラス CV:高木渉
メカニック担当。パーツの整備を行ってくれる。
ナイトメア調査隊
- ゲイト CV:藤原啓治
優秀な科学者レプリロイドであり、エイリアの同僚だった。
コロニーの落ちた地で探査を行っている際、あるものを拾ったことにより、彼は・・・
ナイトメアウイルスの力を戦闘用に用いて完成させたゲイトの戦闘形態はエックス達の攻撃が一切通用しない完璧な防御力を誇り、敵の力を逆利用しないとダメージを与えられない。 - アイゾック CV:青野武
ゲイトの部下。外見は老人型の科学者レプリロイドである。
とあるシナリオでは復活のハンターを見て、ある言葉を言う。彼との関係は一体? - ハイマックス CV:若本規夫
ゲイトが制作した高性能レプリロイド。ナイトメア調査隊隊長。
強靭なボディを持ち、並大抵の攻撃ではビクともしない。彼を倒すには特殊な力が必要で、進め方次第ではダメージを与える方法が無くゲームが詰んでしまう事態も有り得る。
その他主要キャラクター
- ゼロナイトメア CV:置鮎龍太郎
オープニングのステージで姿を見せた、ゼロとそっくりの姿をした謎の存在。
使用する技も前作のゼロとよく似ているが、言動は支離滅裂で危険な雰囲気が漂う。
なおアナザーエリアへ入らずゲームを進めると、オープニングイベントの後誰からも話題にされなくなる。 - ダイナモ CV:森久保祥太郎
前作から引き続き登場。ある時期以降、アナザーステージにて待ち構える。
弱点武器を当てると多くのソウルを吐き出すので、慣れれば簡単に稼ぐことが出来る。 - シグマ CV:麦人
すっかり毎度おなじみ感漂うラスボスだが、ストーリーの黒幕として暗躍していた過去作と違い今作での登場はラスト間際で復活させられた直後なのでゾンビのような状態になっており、いつもの威厳溢れる御姿ではなく、最初からボロボロの状態で出現する。
喋るのも相当辛いのか、全体的に呂律が回らず息切れも見られる。
「ごれがるがホンバナだっ!」は、後のX7で言う「な・ん・ど・で・も!」と並ぶ迷台詞。
ボスキャラクター
今作ではシリーズで唯一、8ボスに二つ名(異名)が存在しない。
- コマンダー・ヤンマーク(Commander Yammark) CV:藤田圭宣
アマゾンエリアの調査員。トンボ型オプションメカ「ヤンマーオプション」を駆使し、さらに数々のフォーメーションを扱う。しかし、体力ゲージの低さ等が相まって弱ボス扱い。掛け声の「フォーメーション!」と断末魔の「ウワァー!」を合わせると、「フォーメーション・ウワァー!」と聞こえる。
しかし、難易度次第では苛烈な弾幕を展開するのでやや強敵になるかもしれない。 - レイニー・タートロイド(Rainy Turtleroid) CV:若本規夫
イナミテンプルの調査員。巨大な亀型レプリロイドであり、危険な汚染区域でも平気な甲羅を所持。
エックスのことを尊敬しているという心情も聞け、武人タイプの人物であると窺える。
弱点武器なしでダメージを与えるには甲羅のコアを破壊するか、正面に回り込んで攻撃しなくてはならない。 - シールドナー・シェルダン(Schieldner Sheldan) CV:鈴置洋孝
レーザー研究所の調査員。過去にエックス達と面識があり、会話でその時の事情が聞ける。
二枚貝型レプリロイドだけに強固な守りを誇るシールドはこちらの攻撃を通さないため、防御の隙をどう突くかが攻略の鍵となる。 - ブリザード・ヴォルファング(Brizzard Volfang) CV:石川英郎
北極エリアの調査員。狼型のレプリロイドで、寒さに強く俊敏。天井に張り付いたり、氷弾を飛ばしたり壁や天井にツララを配置する攻撃を繰り出すが、氷弾を吐き出す時に動きが止まり長めに隙を晒す。
ちなみに、彼に限らず、調査員は全て一度処分された者である。
彼を倒した後のリザルトでは、エイリアが彼を処分したという話が聞ける。 - ブレイズ・ヒートニックス(Blaze Heatnix) CV:三木眞一郎
不死鳥(フェニックス)をイメージしたレプリロイド。マグマエリアの調査員。 強さに自信があるらしい。
マグマストリーム、ゴッドバードなど画面を支配する大技も使ってくる。
復活のハンターで戦闘すると、何の攻撃を当てても弱点を突いた判定になるバグがある。 - インフィニティー・ミジニオン(Infinity Mijinion) CV:高木渉
ミジンコ型のレプリロイドで、兵器研究所の調査員。ヤンマークとは対照的に、歴代Xシリーズでもトップクラスの強ボスとして知られる難敵。
まず攻撃すると分身する。もちろん分身も本体と同じ攻撃をするのだが・・・。
全方位弾と、位置固定のアローレイ、そして妙に破壊しづらい泡「ルシファラーゼ」が厄介。
さらに通常のエックスバスター(通称:豆)では「アッハハー!」と笑い、与えたダメージを回復してしまう。 - メタルシャーク・プレイヤー(MetalShark Player) CV:麦人
シュモクザメ型のレプリロイドで、リサイクル研究所の調査員。なぜか彼のみ今までの他のボスキャラとは名前の順番が異なり、名前が先で属性(特徴?)が後である。
DNAによるレプリロイドの再生を目論んでいたので、戦闘中にも過去のボスを呼び出すことが出来る。 - グランド・スカラビッチ(Ground Scarabich) CV:青野武
セントラルミュージアムの調査員。フンコロガシ型レプリロイドであり、遺跡荒らしの常習犯。
エックスのことも知っており、その探究心からか戦いになる。
転がしてくる岩はライフの残量に反比例して巨大になっていき、最大サイズの岩はロープを利用しないと飛び越えられなくなるほど。
さらに、この他にも秘密研究所ステージ1の「ナイトメアマザー」はシリーズ屈指の強敵。
多くのプレイヤーが、その悪夢に悩まされる。
アーマー・特殊武器・必殺技
パワーアップパーツ
今作のノーマルエックスはX5の頃と違い、前作ではカスタムパーツが最大4つまで装備できる強みがあった(アーマー装着時は最大2つor装備不可だった)が今作では他のアーマー同様でハンターランク次第で変化する仕様となったため、「ノーマルエックスならではの強み」がほぼ存在しない。そのため、縛りプレイ以外で普通にエックスを使用してゲームを進めるならアーマーを装着し挑む事を推奨。
- ファルコンアーマー
前作のフォースアーマーと同じポジションで登場。
今作では前作で使用したファルコンアーマーをエイリアが実戦用に急ごしらえで復元したものであるため弱体化しているが、弱体化しても使い勝手が変わらなかったフォースアーマーと違い、こちらは「翼の折れたハヤブサ」とでもいうべき別物に近い。
まず最大の長所であった「フリームーブ」が削除。代わりに新たにエアダッシュが可能に。微弱なバリアがあり入力ボタンによって速度と距離が調整可能・・・といえば聞こえはいいが、どちらも動作が従来のものより緩慢。空中でダッシュボタンとジャンプボタンのどちらを押しても発動するので暴発もしやすい。
「スピアチャージショット」は貫通性能が削除され、地形どころか通常ショット1発で撃破できるザコ敵や敵弾さえ貫通できなくなった。そのうえ小さい攻撃判定はそのままなので当てにくく、今までよりもしっかり狙う必要がある。その代わり、前作では不可能だった特殊武器のチャージが新たに可能になった。 - ブレードアーマー
ファルコンアーマーを元に、ゼットセイバーとの連携を重視した設計のアーマー。
エアダッシュは出来ないが、上下左右にエアダッシュの2倍の距離を高速移動する「マッハダッシュ」が可能。出始めには僅かだが攻撃判定と無敵時間が発生する。
チャージショットは、敵を貫通し一部の敵に対してはプラズマが発生して追加ダメージを与える。
↑キーを押しながらチャージショットを撃つと、近接武器の「チャージセイバー」を出せる。このセイバーには一部の敵弾を消す効果がある。また特殊武器のチャージも可能になる。
どちらも多段ヒットする攻撃であり、1ヒットあたりの威力は低い。フルヒットすれば勿論それなりの威力なのだが、1ヒットあたりの威力が低いため安定しない(特にチャージショット)。この性質から、無敵時間が発生するボスに対してのダメージ効率はファルコンアーマーや素のエックスよりも悪い為、ボス戦では特殊武器やリミットパーツの力を借りることになる。チャージセイバーについても、後述のシャドーアーマーの円月輪の方が上位互換と言って差支えない性能だったりするが、こちらは特殊武器やマッハダッシュが使用できるというメリットもある為、十分に使い分けが可能。アーマープログラムが比較的収集しやすく、ファルコンアーマーよりステージ攻略能力は優れている為、なるべく早期に回収しておきたい。 - シャドーアーマー
忍者がモチーフの、近接戦闘に特化したアーマー。
エアダッシュ不可・特殊武器の使用不可・床と壁のトゲトラップ無効(頭からトゲに刺さった場合は普通に死亡する)・壁からずり落ちない等、前作のガイアアーマーと共通の特徴があるが、機動性は低下せず強化チップも装備可能な点で異なる。
↑+ジャンプボタンで大ジャンプし、天井があれば張り付いてダッシュしたり下を攻撃したり出来る。
通常ショットと1段階チャージショットが前方3方向にランダムで飛ぶ手裏剣状のショットになり、2段階チャージショットが三日月状の巨大な衝撃波を纏ったセイバーを振るう「円月輪」になる。猛烈な勢いで多段ヒットし、ザコ敵ならば硬い敵でも一撃で倒せる。セイバーの部分と衝撃波の部分で判定が別れており、前者は1ヒットあたりの威力が通常のセイバーと同等で後者はチャージショット並みの威力がある。そのため、ボスには衝撃波の部分のみを当てないとダメージ効率が下がる。円月輪が撃ちまくれるようになるアルティメットバスターとの相性は抜群に高く、攻略本でもこの組み合わせを推奨していたほど。
ギガアタックは巨大な三日月状のエネルギー弾を2発、自身の周辺で回転させて攻撃する「双月輪」を放つ。攻撃範囲は狭いので敵に肉薄して放つ必要があるものの、連続でダメージを与えるのでザコ敵の掃討は勿論のことボス戦でも敵のライフがごっそり削り切れる。 - アルティメットアーマー
今作ではX4のように、ゲーム開始前に特定の操作をすることでしか入手できない。
性能は前作と同じだが、カラーリングが黒を基調としたものに変わり、ノヴァストライクのSEが変更された。
特殊武器
- ヤンマーオプション
共通武器。プレイヤーの周りにトンボ型メカが出現し取り囲むように回転する。メカには攻撃判定がありぶつけて攻撃できるほか、特殊武器のボタンを押すことでトンボメカから弾を発射して攻撃できる。メカが一定のダメージを受けると破壊される。
メカを出す時にしかエネルギーを消費せず、エネルギー弾は連射が効くのでそこそこ強い。
チャージ版はメカから放射線状に弾を一定時間オートで発射される。この時トンボメカは無敵になり破壊されなくなるので、大勢のザコ敵や中ボスを相手にゴリ押し強行突破も可能になる。またオプションから発射される弾は地形を貫通するようになるので壁の中や壁越しの攻撃もできる。 - グランドダッシュ
岩を発生させ、体当たりをして飛ばして攻撃する。発射時に滞空できるのでジャンプ距離を伸ばしたり滞空時間を稼ぐのにも役立つ。
チャージ版は飛ばす岩がさらに大きくなる。 また、発射時に一瞬時間が止まる+岩は地形を貫通するという性質を持ち、時間が止まっている間も再チャージ可能なのでハイパーチャージを併用すれば超連射も可能。 - マグマブレード
セイバーに火を纏わせ斬りかかる。また、斬った時に剣先から前方に炎の弾を飛ばす。セイバー中心にプレイしているならセイバーに飛び道具を付加できるので強くなる。復活のハンターでやれとか言わない
また火炎弾はリサイクル研究所のプレス地帯など、一部の地形を貫通できる。
チャージするとエックスから炎の弾を飛ばし、さらに後方からいくつか炎の弾を飛ばし攻撃する。 炎の軌道はランダムで速度もゆっくりだが、広範囲をカバーするので使い勝手はそこまで悪くない。 - アイスバースト
前方に氷の弾をいくつか発射。一番大きい塊が地面に残ると足場として使うことができる。発射直後に氷弾にダッシュで接近して自ら被弾すると自分が撃った弾で自爆ダメージを食らえるという、シリーズでも珍しい特徴があり、被ダメージ直後の無敵時間を利用してトゲ地帯を強行突破したりゴリ押ししたい場面でも利用できる。
チャージすると一定時間、ダッシュした時にダッシュの垂直方向に氷の矢を飛ばすようになる。具体的には横にダッシュすると上下に、ブレードアーマーで上下にマッハダッシュすると左右に氷弾が飛んでいくのだが、初見だとわかりにくい。あまり燃費は良くないがチャージしてもそこまでエネルギー消費量に差はない。 - メテオレイン
真上に水の弾を飛ばす。今作の対空枠。天井に弾が当たると跳ね返って地面に落ちると消える。
チャージ版は上に弾を打ち上げた後ランダムでエックスの後方から水弾をメテオ(隕石)のように10発降らせて攻撃。ランダム性が高い上に弾が小さいので狙って当てに行くのは難しいが、後述のチャージメタルアンカーと同様で地形と敵を貫通&多段ヒットするうえこちらは攻撃中も動く事ができ、エックスが被弾しても攻撃が中断されない違いがある。 - メタルアンカー
地上を跳ねるアンカー(錨)を発射。何回かバウンドすると消える。多段ヒットするので、狭い場所で使うと強力。
チャージすると上空からX1のストーム・イーグリードを模した鉄の塊をエックスの後方から流星群のように降らせる。上述のチャージ版メテオレインと似ているが、こちらは一気に降らせてくる分当てやすく一発一発が多段ヒットするので威力も凄まじい。一方で、攻撃中は身動きが取れず、その間にエックスが攻撃を受けると技が即座に中断されてしまうので使いどころを見極める必要がある。ダブルバリアを装備して、ダメージを食らった直後に発動するのがベターか。 - ガードシェル
共通武器その2。エックスの上下左右いずれか任意の方向に光の盾を出現させる。このバリアは敵の飛び道具を無効化し、その時にバリアを出している方向に弾を飛ばして反撃する。弾を発射するとエネルギーを消費、バリアを出すだけではエネルギーは消費しない。
初見の時は使い道がわからない武器だが、思った以上にザコ敵ボス敵問わずいろいろな弾を(時には敵自体を)防御・反射できるので、ガードシェルで防げる攻撃を一通り把握するとステージ攻略やボス撃破が面白くなるだろう。お試しあれ。
チャージすると画面の四隅に貝の形をした固定砲台を出現させ、そこから地形や敵を貫通する弾を一斉発射して攻撃できる。この貝はエックス(=画面)の動きに追随して一緒に動き、任意のタイミングで画面の四隅から中央へX字を描くように弾を撃てる。8回撃つと貝は消滅するが、すべて撃ち終わるまでは貝も消えずに残っている。また貝自体には攻撃力は無い。使いどころや画面の動かし方を工夫すれば、壁の中や壁の向こうのナイトメアウイルスを片付ける時にも便利。 - アローレイ
レーザーを発射。このレーザーはエックスと同じ高さのまま進んでいく。適当に撃ってもジャンプ等でレーザーの高さを調節して当てに行くということもできる。取説の説明文が間違いだらけ
チャージすると一瞬のラグのあと下から5本のレーザーが貫くように全体を攻撃。威力も高く、発動中はエックスが無敵になるのでギガアタックのように周辺のザコを一掃するのに使える。なぜか8ボス戦で使うとボス相手に弱点武器並の大ダメージを与えるため、RTAなどではミジニオンを最初に倒しに行く特A級イレギュラーハンターも少なくない。
必殺技
- ヤンマーオプション
エックスと共通。詳細はそちらを参照。仕様に大きく差はないが、復活のハンターの場合は地上で↑+特殊武器ボタンでオプションを展開する。通常攻撃のボタンでも弾が発射される。斬撃と弾、ついでにトンボメカそのもので攻撃できるので見た目以上にとても強力かつ使いやすい。 - 旋墜斬(せんついざん)
空中から斜め下方向に向かって斬りかかる。…それだけであれば何の変哲もない技なのだが、
●着地時の硬直時間が長い
●空中で十字キー↑+攻撃というコマンドのせいで暴発しやすい
●そのくせ一度発動すると地面に着地するまでキャンセルできない(穴の上やロープ移動中に発動すると位置によっては落下死まっしぐら)
といったことから(特に下2つの点で)復活のハンター使い泣かせな技となってしまっている。せめて特殊武器ボタンで発動してくれるならよかったのに…
前作と同様で今作も8ボスを全員倒さなくても最終ステージへ行けるので、暴発が嫌ならスカラビッチを倒さずに進める手もある。 - 翔炎山(しょうえんざん)
その場で上に向かって炎を纏ったセイバーを振り上げる。地上でのみ使える。
これも威力は高いが発動時の隙が大きく、攻撃ボタンがコマンドなので暴発しやすい。まぁただ攻撃するだけなので暴発したところで損害はあれ↑やこれ↓に比べればたかが知れてるのだが。 - 氷狼牙(ひょうろうが)
地上から大ジャンプして天井に張り付き、天井から氷の弾を発射(要エネルギー)したり張り付いた場所からダッシュすることもできる。
復活のハンター泣かせ技その2。暴発すると思わぬ大ジャンプや張り付きで困ること多々。天井がトゲだと涙目。また天井が高い場所では届かず、ただの大ジャンプになる。おかげであのボスの弱点が突けない
…ここを書いた人は秘密研究所で暴発しまくって屍の山を築いたとか。 - 円水斬(えんすいざん)
その場で高速回転斬り。空中と地上どちらでも撃てるが、地上であれば連発可能。ソウル稼ぎに必須。 - 落鋼刃(らっこうじん)
空中から地上に向かって鋼の剣で貫く。前シリーズに比べ個性的な技が多い中で比較的オーソドックスな技。
着地時に上述のメタルアンカーを発射する。このアンカー発射時にエネルギーを消費する。 - ガードシェル
共通武器その2。基本的な性能はエックスに準ずるが復活のハンターの場合は前方にしか出せない。
また、この技を出しながら斬りかかるとヒット数が増え通常よりも高いダメージを出せるバグ技がある。
エックスと違いこちらの場合は、メニュー画面からこの武器を選択する事でしかガードシェルを使用できないのが少々面倒。 - 裂光覇(れっこうは)
画面全体をレーザーで攻撃。ギガアタックに相応しい超強力な攻撃。また、発動中は無敵。
過去作品の「落鳳破」「滅閃光」と異なり、レーザーが雨のように上から下へ降り注ぐので文字通りの画面全体攻撃となっている。
追加要素
ナイトメア現象の詳細説明
8ステージのうち、あるステージを脱出すると、他のステージでナイトメア現象が発生する。ステージクリア、エスケープ、ゲームオーバーによるステージセレクト、いずれでも脱出の形は問わない。
ナイトメア現象が発生したステージはセレクト画面で赤く表示されるが、赤く表示されるのは発生した直後のステージのみで、発生したナイトメア現象は他のステージからのナイトメア現象で別に上書きされない限り、永久に継続しているので実際には発生し続けている事もある。
以下に、簡潔に紹介。
- ナイトメア・バグ
一部の場所で複数の小さな蜂がまとわりつく。アマゾンエリアに来た後、マグマエリアとレーザー研究所で発生。
一定距離を維持するだけで攻撃はしてこないものの、登場時に画面外から突進してくるので接触ダメージを受ける危険がある。ダメージを与えられないが、何度か攻撃を当てると逃げる。ヤンマーオプションで破壊可能。 - ナイトメア・フリーズ
特定の床が凍結し、滑りやすくなる。北極エリアへ来た後、リサイクル研究所のみで発生。
アイスバーストor氷狼牙で破壊可能。 - ナイトメア・ファイア
一部の場所で火炎弾が降り注ぐ。マグマエリアへ来た後、北極エリアと兵器研究所で発生。
マグマブレードor翔炎山で破壊可能。
北極エリアで発生させることで、壁が溶けて進めるようになるルートがある。兵器研究所のロープエリアでこれが発生するとナイトメアウイルスとの波状攻撃で地獄絵図と化すので、マグマエリアより先に攻略してしまうか後述のナイトメアアイアンを発生させてから挑むと良い。 - ナイトメア・アイアン
決められた場所に、浮上もしくは落下を繰り返す鋼鉄のブロックが設置される。リサイクル研究所へ来た後、マグマエリア、兵器開発所、セントラルミュージアムにて発生。
触ってもダメージにはならないし上に乗る事もできるが、天井が低い通路では行く手を遮り、床に潰されると大ダメージを受ける。
メタルアンカーor落鋼刃で破壊可能。高い場所へ行くときには足場にも利用できる。 - ナイトメア・キューブ
ステージの各所に様々なブロックが出現する。セントラル・ミュージアムへ来た後、レーザー研究所、リサイクル研究所で発生。
形は同じだが色によって効果などが異なる。ブロックはグランドダッシュor旋墜斬で破壊もしくは移動可能。ブロックは上述のナイトメアアイアン同様で触ってもダメージにはならず、上に乗る事もできる。場合によっては破壊できるものと出来ないものが混ざる事例もある。 - ナイトメア・ウィンド
局地的に強風が吹いて、移動速度が低下する。イナミテンプルへ来た後、アマゾンエリア、セントラルミュージアムで発生。 - ナイトメア・ミラー
ステージの道中で、操作キャラがエックスなら復活のハンター、復活のハンターならエックスの幻影が突然空中に現れ、キャラの位置まで突進してくる。レーザー研究所へ来た後、イナミテンプル、北極エリアで発生。
トラップをやり過ごす最中など、動いてはいけない時に出てくると非常に厄介。ガードシェルを当てれば幻影を消せる。 - ナイトメア・ダーク
ステージの一部の地帯が暗闇になり、画面中央付近のスポットライトで照らされた部分しか視認できなくなる。兵器研究所へ来た後、アマゾンエリア、イナミテンプルにて発生。
光源の外から文字通りの闇討ちを受けたり、見えない場所でアイテムを取り逃したりレスキューがナイトメアウイルスに襲われる事もあるため、トップクラスに厄介なナイトメア現象。不慣れなうちは別のナイトメア現象で上書きして挑む事を推奨。
- レスキューシステム
調査エリアに行ってしまったレプリロイドに触れると、レスキューが行える。
成功するとライフ微回復、1UP、さらにカスタムパーツを持っていた場合は条件が揃えば装備も可能。
各エリアに16人×8エリアなので、合計128UPが可能という計算にもなる。
X5にもレスキューシステムはあったが、今作からは救出失敗も追加された。
前述のナイトメアがレスキューを要請しているレプリロイドに取り憑かれてしまうと、アウト。
その状態になるとエックス達の攻撃でダメージが与えられるようになるが、倒すと「死亡」扱いになる。
さらに、取り憑かれている最中にミスすると、そのレプリロイドは「行方不明」扱いになる。
上記のふたつをいずれか行ってしまった場合、二度と現れない。カスタムパーツを持っていたレプリロイドがやられたら、そのパーツも二度と入手できないので再トライしたければリセットするしかなくなる。
特に失敗しやすいのが、「リサイクル研究所」のエリア。プレスによる移動制限があるため、よく目の前でイレギュラー化される(ナイトメアは地形に関係無く移動が可能)。地形を貫通できる攻撃手段を確保し、間合いも確認しておこう。ちなみにナイトメアの近くにレスキューがいても、画面内にエックスしか映っていなければナイトメアはエックスしか攻撃してこない事を覚えておくと救出失敗を減らせる。 - ハンターランク
X5ではあまり意味が無かったが、今作では装備パーツ数に関わるようになった。ナイトメアウイルスや8ボスを倒して手に入る「ナイトメアソウル」を入手することで、徐々にランクが上がっていく。
ランクが上昇するごとにカスタムパーツを装備できる数が開放され、最終的にリミットパーツ1個と通常パーツ4個、最大5個のパーツが装備可能。 - アナザーエリア
ステージにはボスが待機しているが、道中にあるクリスタルに触れるとアナザーエリアに移行する。
入ってしまうと通信が届かなくなり、最深部には通常のボスではなく、ある特殊ボスが出現する。 - アルティメットアーマー
今までは関節(腕・脚)が紫、パーツが青の基調(X5では関節が水色)だった。
X6では関節が水色、パーツは黒の基調に変更されて描かれている。
会話時にアルティメットアーマーを装着したエックスのアップ絵が見られるのも、X6の特徴。
歴代シリーズ最高難易度?
- リサイクル研究所のプレスを避けて進む道中
- 壁の中や壁の向こうからレスキューを襲ったりこちらの邪魔をするナイトメアウイルス
- 特殊なカスタムパーツやアーマーを用意したりナイトメア現象を利用しないと回収できないアイテム及び救助レプリロイド
- 狭い足場と大量のトゲトラップ配置及びトゲの上に配置されたアイテム
- 分身と泡と弾幕で包囲殲滅戦を仕掛けてくるインフィニティー・ミジニオン
- ダメージを与える手段さえ不明瞭な初見殺しの塊ハイマックスとゲイト、そして理不尽の集大成ナイトメアマザー
…等々、本作はあらゆる要因から「歴代ロックマンXシリーズ最高の難易度」と称される事が多い。
何故こんな事になってしまったのかと言うと、今作の発売は前作X5からわずか1年後と短期間であった事からデバッグの時間が足りず、結果的にゲームバランスの調整が不足してしまった状態でリリースしてしまったからとの事。
あまりの高難易度ぶりにうんざりして一度クリアしただけで遊ばなくなるプレイヤーもいるが、死んで覚えて強くなるゲームバランスが病みつきになって何度も繰り返し遊びたくなるプレイヤーも存在する。
また本作をノーダメージクリア達成したイレギュラーハンターが現れるまで発売から10年以上かかった、という逸話もある。
小ネタ
- オープニングで三週間前にX5の事件があったと話しているが、X5のエンディングでエックスがゼロのセイバーを手に戦っているのは三年後である。
前作エンディングとは違うパラレルワールドか、或いはX5のエンディングまでの間のストーリーが今作なのか、はたまた三年後ではなく三週間後が正しいという方向に修正されたのか・・・? - アイゾックの声優は青野武であり、あの科学者と同じ声である。つまり・・・?
- リサイクル研究所ステージでは、ライドアーマー「ライデン」を高い位置に乗り捨てておくと、それ以上プレスが下がって来なくなる。ステージ序盤のみだが、有効活用しよう。
- 本作の最終面である秘密研究所ステージ1と2のステージ中で流れるBGMは、『ロックマンX2』カウンターハンターステージ3のBGMのアレンジとなっている。またラストバトルで流れる曲は、初代X&X2シグマ戦のアレンジである。
- ハイマックスを演じた若本規夫氏の名は、EDのスタッフロールで「若本則夫」と誤記されてしまっている。
(『アニバーサリーコレクションvol.2』で移植された本作では、ちゃんと修正済。) - とあるエンディングでは、ダグラスが声付きで喋る唯一のシーンがある。
さらにとあるエンディングでは、後のロックマンゼロシリーズへと繋がっているようにも見える描写がある。 - 全てのエンディングに共通することだが・・・エンディングが終わった後、あるコマンドが画面に表示される。隠しコマンドだが、ふたつ入力すると後に入力した方しか手に入らないので注意。
サウンドトラック
- 本作のBGMは1~6までの曲をまとめた限定品のサウンドトラックに収録されており、一般の店では入手不可。カプコンの通販サイトやオークションサイトで入手できる。サウンドブックにはゲイト、ダイナモ、エイリアなどの書き下ろしイラストが載っており、興味深い逸話も書かれている。
関連動画
関連項目
- 8
- 0pt