ロック・リーとは、岸本斉史の漫画「NARUTO」に登場するキャラクターである。
アニメでのCVは増川洋一。
概要
中忍試験編にて初登場。木の葉の上忍、マイト・ガイが率いる第三班の一人であり、チームメイトに日向ネジとテンテンがいる。
年齢は主人公のうずまきナルトより一つ上だが、どんな相手にも礼儀正しく接し、また師匠と仰ぐガイに似て暑苦しく情熱的でナルトにも負けない努力家でもある。もっとも初登場時の最初の台詞が「オイ・・・おいおいおい聞いたかよ。今度の中忍試験、五年ぶりにルーキーが出てくるって話。」と明らかにキャラが違うのは黒歴史。
反面容姿もガイ同様におかっぱ頭&濃いマユゲという非常にインパクトのあるもので、初対面の人間からは変人のように扱われることもある。
忍びとしては本来要である忍術・幻術の才能が一切なく、失礼な言い方をしてしまえばナルト以下の落ちこぼれであったが、「体術だけでも立派な忍びになれることを証明する」という目標のため努力を重ねている。
下忍となってからはその目標に共感してくれたガイと出会い、ガイに弟子入りして厳しい修行を続けた結果、奥義「蓮華」を会得する。ちなみに蓮華はチームメイトのテンテンは勿論、「天才」と言われた日向ネジでも会得できなかったことからリーの凄さが伺える。
忍術が使えない故に彼のバトルは体術オンリーだが、それゆえに漫画でもアニメでも激しい戦闘を繰り広げることが多く、キャラクターも個性的なためか人気投票でも4回まではトップ10に入っている。
また最強ジャンプにて連載されたスピンオフ作品「ロック・リーの青春フルパワー忍伝」では主人公を務めている。
中忍試験編
ナルト達が中忍試験の申し込みに訪れた際には別の下忍(に化けた試験官の中忍)に蹴散らされていたが、うちはサスケ・春野サクラの両名が2階を3階と見せかけていた幻術を解き、サスケが試験官の一人と交戦しようとした際には二人の止めに入る。この時サスケは自分の蹴りを止められたことに驚きを見せていた。
そして一目惚れをしたのか初対面のサクラにいきなり「死ぬまでアナタを守りますから!!」と告白するがあっさり玉砕し、その後改めて中忍試験の申し込みに向かう七班を呼び止め、サスケに勝負を挑む。
サスケの前にまずナルトに勝負を挑まれるがこれを一瞬で退け、サスケに対してもガードをすり抜けて一撃を加え、サスケが本気となって写輪眼を解放してもこの見切りを上回るスピードでサスケを圧倒し、ついには「蓮華」まで使おうとするが、ここでガイの忍亀による止めが入り、ここで勝負はお預けとなった。
その後蓮華を使おうとしたことによる叱責を受け、さらにマイト・ガイには罰として一発殴られるが、直ぐに熱い抱擁を交わし七班全員をドン引きさせた。
中忍試験第一試験のペーパーテストはテンテンとの連携で突破、第二試験では大蛇丸によってナルト・サスケの両名を戦闘不能にされ、一人音忍3人に挑まれてピンチのサクラの前に颯爽と登場。「大切な人を守るとき」のため表・蓮華を初披露し音忍の一人を倒そうとするが、音忍の連携によってダメージを軽減されてしまい、逆にリーは蓮華の代償で体が思うように動かなくなり音忍の攻撃を一方的に食らってしまって戦闘不能となってしまった。
その後音忍は猪鹿蝶の3人とサスケの覚醒により撃退され、リーも駆けつけたテンテンによってたたき起こされた。またこの捨身の行動からサクラはそれまでのリーへの認識を改め、「ゲジマユ」から「リーさん」へと呼称を改めたため、少しは報われた結果となっている。
第三試験の予選では砂の絶対防御を誇る我愛羅と対決するが、当初は我愛羅の絶対防御に文字通り手も足も出なかったが、ガイから両足の重りを外すことを許され、スピードが飛躍的に上昇すると逆に我愛羅の砂が追いつけなくなり、作中で一度も傷を受けてこなかった我愛羅に初めて攻撃を当てることに成功する。
しかし我愛羅は体の表面を砂で覆う砂の鎧を身に着けており、さらに強敵登場に焦るどころか狂喜の笑みすら浮かべる。
リーは早めに決着をつけるため表・蓮華で一気に勝負を決めようとするが、体の痛みで一瞬の隙が出来たところを突かれて変わり身で表・蓮華をさけられてしまい、そこからは蓮華による体への負担で我愛羅の攻撃を避けるのが精一杯と劣勢に陥ってしまう。
しかしここでリーは「自分の忍道を貫き守り通す時」として表・蓮華を超える「裏・蓮華」を発動、八門遁甲のうち、第一門しか表は開けないが、裏は第五門の杜門まで解放する。
はたけカカシによれば「(八門遁甲は)努力でどうこうできるものじゃない。あの子、やはり天才か」と驚きを見せたと同時に本来は禁術である裏・蓮華を教えたガイを「見損なったぞ」と咎めている。
ともあれ裏・蓮華を発動したリーはカカシの写輪眼ですら追えぬスピードで我愛羅を一方的に打ちのめし、最後は筋肉が切れながらも地面にたたきつけたが、最後の最後で砂でできた背中の瓢箪が衝撃を和らげる盾となり致命傷を与えられず、満身創痍のリーは我愛羅の反撃で左手足を粉砕されて勝負アリとなった。
しかし決着後も尚リーは気絶しながら立ち上がり、ガイはその姿に「お前はもう・・・立派な忍者だよ・・・!」と涙した。
ただ蓮華の代償と我愛羅との戦いで負ったダメージは大きく、中忍試験は勿論しばらくは任務にも出れない療養生活を余儀なくされ、第三試験本線でナルトが自身が倒すと決めていた日向ネジを撃破する姿を目にした際には悔しさを滲ませていた。
その後木の葉崩しを経て五代目・火影として里に帰還したトップクラスの医療忍者でもある綱手に診察をしてもらうが、綱手からは「忍びはやめろ」と残酷な宣告をされてしまう。ガイが治る術はないのかと問うと綱手は「背中の神経に骨片が入り込んでいるため手術が難しく、成功率は50%、失敗すれば死ぬ」と告げる。
この時ばかりはさすがのリーも憔悴してしまい、手術を受けるか延々と悩み続け、目には涙の後を残しながら花占いに縋る姿も見られた。
しかし尊敬するガイから
努力を続けてきたお前の手術は必ず成功する! きっと天国の未来をよびよせる。 もし、一兆分の一失敗するようなことがあったら・・・オレが一緒に死んでやる! お前に会った時からオレの忍道はお前を立派な忍者に育てることだった・・・約束だ!
と言われついに手術を受けることを決心する。
サスケ奪還編
リーが手術を受けることを決意したのと同じころ、サスケが里を抜けるという事件が発生。
当然ながら怪我の体のリーはついては行けないが、代わりにチームメイトの日向ネジをナルト達に推薦し、サクラと共に隊の出発を見届けサクラを励ました。
その後綱手による手術を受け、手術は無事に成功したがすぐに病室を抜け出してナルト達を追跡、君麻呂と交戦中だったナルトに助太刀し、ナルトにサスケの追跡をさせて自身は君麻呂と交戦する。
君麻呂とは互角に渡り合うが、途中で薬と間違えて持ってきてしまった酒を飲み干してしまい泥酔状態となってしまう。しかしガイによればリーは酔拳の才能があるようで、君麻呂にも「変則的すぎる。そしてなにより早い!」と戸惑わせたが、君麻呂が呪印を解放した後はカウンター攻撃を食らった上に酔いが醒めてしまい、一転ピンチとなる。
ついには病み上がりの体で表・蓮華を使うが止められてしまい、万事休すというところでかつて自分に重症を負わせた我愛羅の助太刀によってピンチを脱し、その後は体が動かせない中で我愛羅と君麻呂のハイレベルな戦いを見届けた。
第二部
中忍に昇格し、他のメンバーと共に七班の風影奪還任務に協力。その過程で干柿鬼鮫と交戦するが水牢の術で囚われてしまい、ネジによって破られるまでは捕えられたままでまともに戦うことは出来なかった。
七班と合流後は暁のアジトの結界を破るために行動するが、トラップによって自分自身と戦うことになる。(原作では省かれたがアニメでは詳細な描写がある)
ペインが里を襲撃した際は任務で里の外におり、ナルトの援護に向かおうとするも止められた。
サスケが暁に関与していることが発覚した際は、サスケを始末することに同意し、サクラ・サイ・犬塚キバと共に鉄の国にてサスケ追跡を行うが、1人で決着をつけようとするサクラに眠り玉で眠らされてしまった。
第四次忍界大戦では第3部隊に配属され、十尾復活の際にナルトの下に駆けつけるも、覚醒した十尾による木遁の攻撃で仲間のネジを失い涙した。
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関連項目
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