- プロ野球選手一覧 > ロベルト・スアレス
ロベルト・スアレス(Robert Alexander Suarez Subero , 1991年3月1日-)とは、ベネズエラ出身のプロ野球選手(投手)である。
アルバート・スアレスは実兄。
概要
サンディエゴ・パドレス #75 | |
---|---|
ロベルト・スアレス Robert Suarez |
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基本情報 | |
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | ボリバル州 |
生年月日 | 1991年3月1日 |
身長 体重 |
188cm 95kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2015年 |
経歴 | |
国際大会 | |
チーム | ベネズエラ |
WBC | 2017年 |
プロ野球選手テンプレート |
2015年にメキシカンリーグでプロ入り。それ以前は草野球をしていたという。メキシカンリーグでは中継ぎとして防御率1点台の好成績を残した。
最速158km/hの触れ込みで、2015年オフに入団テストに合格して福岡ソフトバンクホークスに入団。背番号は漫画『あぶさん』の連載終了もあり、同作の主人公・景浦安武の背番号として球団創設以来ずっと欠番だった90を与えられた。
ソフトバンク時代
入団時点で25歳プロ2年目ということで、数年かけての育成が前提の獲得と思われたが、来日1年目の2016年は開幕一軍は逃すものの、エディソン・バリオスの不振で4月上旬に一軍昇格。好投を見せ、そのままバリオスに替わってセットアッパーに定着した。シーズンを通してフル回転し、58試合に登板、2勝6敗28ホールド1セーブ、防御率3.19の好成績を残した。クライマックスシリーズでは最速161km/hをマーク。
2017年はWBCベネズエラ代表に選出。しかし大会での登板で右腕を負傷する。後に右肘の故障も見つかり、トミー・ジョン手術を受けシーズンを棒に振った。
2018年はリハビリを経て、8月に一軍復帰。11試合に登板したが、防御率は6.30とパッとしなかった。日本シリーズではリック・バンデンハーク先発時以外はリリーフとしてベンチ入りした(外国人枠の関係による)ものの、登板機会はなし。
2019年は先発に転向。主にローテーションの谷間で9試合に登板(先発6試合)したが、0勝4敗、防御率5.74と結果を出せず、オフに退団となった。
阪神時代
2019年オフに阪神タイガースと契約。背番号75。ジャスティン・ボーア、ジェリー・サンズとともに入団会見をしたが、他球団の戦力外からの拾いものということでボーアやサンズに比べてメディアの注目度は高くなかった。
2020年は開幕一軍入りすると、7月12日に藤川球児が不振で登録抹消されたため、代役のクローザーに抜擢される。以降、好投を続けて守護神の座に定着し、51試合で3勝1敗8ホールド25セーブ、防御率2.24の好成績を挙げて最多セーブのタイトルを獲得した。また10月19日の東京ヤクルトスワローズ戦では、兄のアルバートが先発した試合でリリーフ登板、NPB史上初の「外国人投手の兄弟での投げ合い」を実現した。
オフには自由契約となり、MLB挑戦も視野に代理人を通じて交渉していたが、オプトアウト権付の2年契約で阪神に残留した。
2021年も守護神として9回を任される。6月には球団記録となる12試合連続セーブをあげるなど、球団2位、歴代7位タイとなるシーズン42セーブで2年連続の最多セーブを獲得、防御率も1点台をマークした。広島の新守護神・栗林良吏がシーズン最終戦で初の本塁打を浴びた一方、スアレスは年間を通して被本塁打がなかった。
10月3日にはリリーフに回ったヤクルトの兄アルバートが広島戦でプロ初セーブ、ロベルトは中日戦でセーブ。プロ野球4組目となる兄弟同年セーブと、史上初となる兄弟同日セーブを記録した。
クライマックスシリーズ第2戦にも登板し1.2回を無失点と好投するものの、チームは2連敗で1stステージ敗退。2年契約の1年目だったが、オフにメジャー挑戦を表明した。残留を要請した球団側も最終的に本人の希望を受け入れ、阪神を自由契約となった。
パドレス時代
2021年12月にサンディエゴ・パドレスとオプション付き1年契約を結んだ。背番号75。
2022年はオープン戦で好成績を残し開幕ロースター入り。開幕戦となる4月7日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦からクローザーとして初登板したが、四球2つと暴投1つ・死球1つで満塁のピンチを作り降板。後続がサヨナラを許し、先発したダルビッシュ有の勝ちを消した上に敗戦投手となってしまうほろ苦いデビューとなった。しかしその後は復調し、主にセットアッパーとして45試合に登板し防御率2.27をマーク。ホームでは防御率0.00、負けなしの3勝と無類の勝負強さを見せた。ポストシーズンでもフル回転し7試合に登板したが、後がなくなって迎えた7戦目のNLCS第5戦でブライス・ハーパーに痛恨の逆転決勝2ランを浴びてしまった。
オフにオプションを破棄し自由契約となるも残留。5年総額4600万ドルの大型契約を勝ち取った。
2023年は肘関節の故障で出遅れ、7月に復帰後も調子が上がらず8月にかけて大炎上。9月には本来の実力を発揮したものの26試合で防御率4.23、奪三振率は前年より3.7も下がり7.8と不本意な結果に終わった。
プレースタイル・人物
最速161km/hの威力のあるストレートと、ツーシームを軸に詰まらせてゴロを取るか、スプリットで三振を取るかのスタイル。他にカーブなどを投げる。
前述の兄アルバートとの投げ合いの後、藤川球児からその写真をパネルにしたものを贈られたとか。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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2016年 | ソフトバンク | 58 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 1 | 26 | .250 | 53.2 | 18 | 64 | 21 | 19 | 3.19 |
2018年 | 11 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | .500 | 10.0 | 5 | 10 | 7 | 7 | 6.30 | |
2019年 | 9 | 6 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 26.2 | 20 | 27 | 18 | 17 | 5.74 | |
2020年 | 阪神 | 51 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 25 | 8 | .750 | 52.1 | 19 | 50 | 15 | 13 | 2.24 |
2021年 | 62 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 42 | 0 | .500 | 62.1 | 8 | 58 | 9 | 8 | 1.16 | |
2022年 | SD | 45 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 1 | 11 | .833 | 47.2 | 21 | 61 | 13 | 12 | 2.27 |
2023年 | 26 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 8 | .571 | 27.2 | 10 | 24 | 13 | 13 | 4.23 | |
NPB:5年 | 191 | 6 | 0 | 0 | 7 | 13 | 68 | 37 | .350 | 205 | 70 | 209 | 70 | 64 | 2.81 | |
MLB:2年 | 71 | 0 | 0 | 0 | 9 | 4 | 1 | 19 | .692 | 75.1 | 31 | 85 | 26 | 25 | 2.99 |
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関連項目
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