ロボテックとは、日本国のテレビアニメシリーズ3作品と、同じく、オリジナル・ビデオ・アニメーション1作品を翻案した、アメリカ合衆国の大河SFアニメーション・シリーズである。
概要
第1作は、1985年3月4日からアメリカ合衆国 、カナダ連邦 、南米諸国連合 (UNASUR) の南北米大陸 、その後世界各国で放映されたテレビシリーズ。
これは、日本で1982年に放映開始された『超時空要塞マクロス』、同 ・1983年の『機甲創世記モスピーダ』、同 ・ 1984年の『超時空騎団サザンクロス』、これら竜の子プロダクション制作によるロボットアニメ3作品を、同一世界における異なる3世代を描いた1つの大河シリーズになるように再構成し翻案したものである (下記の静画で超時空シリーズ、後の河森正治主導によるマクロスシリーズ間の相互関係が図説されている)。
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市に所在の「ハーモニーゴールドUSA」社 (Harmony Gold USA) が、1985年1月に竜の子プロダクションから “ 正式に国際販売権の権利 ” を購入して制作した。
1986年には続編映画 『ロボテック:ザ・ムービー』 ( Robotech: The Movie, a.k.a : Untold Story , 通称:「語られざる物語」 ) もテキサスで上映された。 これは、日本で1985年に発売されたOVA作品 『メガゾーン23 PART I 』 (第1部) を基本として 『超時空騎団サザンクロス』 から抜粋した幾つかの場面を追加して制作されたものである。
『メガゾーン23』 原作では、主人公が1980年代の東京だと信じていた物語の舞台が後に宇宙船の内部であったことが判明する。 しかし『ロボテック:ザ・ムービー』では、宇宙船内部ではなく、1980年代を意図的に再現された(※)未来の東京とされた。 また、日本は「地球統合政府」 ( United Earth Goverment , U.E.G.) の統治下にはなく、2009年以降続発したゼントラーディ人の武装蜂起 ( Malcontent Uprisings ) を鎮圧するという名目で挙兵台頭してきた陸軍閥 「サザンクロス軍」( Army of the Southern Cross, A.S.C.) の極東行政区の一部に編入されてしまっている。
※ EVEシステムとその手足として働く、GMP (統合軍事警察, Grobal Militaly Police ) の巧みな情報操作により鎖国が行われ、最も平和で豊かであった1980年代を意図的に再現された。 また日本人の一般市民は「SDF-1」マクロスの落下すら隕石であったとされ、第一次星間大戦におけるゼントラーディの艦砲射撃による爆撃被害も日本は流れ弾程度であった為、反・統合同盟軍の攻撃とされていて、少なくとも一般市民は外界の事実を知らない。
また、原作では主人公の「矢作 省吾」 は敗北して渋谷の街中に消えていくというバッドエンド的な終わり方をするが、大団円(ハッピーエンド)であらねばならないとする 「カール・フランク・メイセック」 監督 の意向により結末も変更されている。 しかも、日本のスタジオに新作画が発注されて映像もしっかり差し替えられている。
差し替えられた結末部分を含めたあらすじ:
サザンクロス軍の高官で極東区域・日本独立行政区・統治武官でもある「B.D. アンドリュース大佐」( B.D. Andrews ) は、自治領日本国で研究されているマザーコンピューター(テレビシリーズに登場した SDF-1 マクロス のメインコンピューターという設定)「 E.V.E システム 」を利用して人類を陥れるべく、策謀を巡らせていた。 実は本物のアンドリュース大佐は人類と敵対する種族「ロボテック・マスターズ」( 原作 『超時空騎団サザンクロス』 に登場した ゾル人 に相当 ) によって既に殺されてしまっている。 現在のアンドリュース大佐はクローン技術によって作られた偽者であり、ロボテック・マスターズの忠実な手先となっているのだ。
アンドリュースの企みに気付いた「中島重工業」という 可変機動兵器 の開発企業に所属する試験騎手(テスト・ライダー)で自治軍兵士でもある「トッド・ハリス」 ( 原作の「中川 真二」 ) は、アンドリュースの目的を遂げさせぬためにマザーコンピューター端末である 可変自動二輪・機動兵器 " MODAT-5 , Mobile Operations Data Access Terminal " ( モーダット・ファイヴ, 「クライアント接続・機動端末」 の意味。 原作でのマニューバースレイブ 「ガーランド」 に相当 ) を盗み出し、友人である「マーク・ランドリー」 ( 原作の「矢作 省吾」に相当 ) に託す。
マークに「イヴ」 ( 原作の 「時祭 イヴ」 ) と接触するように告げるトッド・ハリス」だったが、アンドリュースの配下の者たちに射殺されてしまった。
辛くも MODAT-5 とともに逃げ延びたマークは、トッドの言葉通り人気アイドル「イヴ」に会うが、イヴはなんと人間ではなく、彼女の人格はマザーコンピューターによる人工知能であり、その姿は立体ホログラフィーであった。 イヴはマークに、「ロボテック・マスターズ」の存在について教える。
日本の研究所でマザーコンピューターを研究する技術者の長 「ダリル・エンブリー教授」 ( 原作の「夢叶 影弦」 ) もまた、トッド・ハリスのようにアンドリュースの企みに気付いていた。
教授はアンドリュースの手から逃れるために、一人娘の「ステイシー・エンブリー」 ( 原作の「夢叶 舞」 ) とともに、日本を離れて第一次星間大戦後に再建された地球統合軍本部のあるアラスカへ脱出しようと画策する。 だが彼ら父娘の前に、GMP ( 統合軍事警察 )の「SVMC-21 ハーガン」 軽・可変バトロイド部隊が現れる。 教授の国外逃亡を阻止する為に、アンドリュースが配下を派遣したのだった。
マザーコンピューターを利用して人類を害しようとするアンドリュースやロボテック・マスターズによる野望を阻止するため、マークはアンドリュースの元に向かった。
しかし、MODAT-5 で戦うも敗北、MODAT-5 は破壊されてしまう。そしてアンドリュースはもう何もできないマークよりもエンブリー父子の殺害を優先して立ち去る。
だが MODAT-5 の残骸からイヴが通信回線を通してマークを導き、新型機動兵器の試作型に乗るよう誘導する。
VF-1 バルキリー の開発過程で解析が進み、更なる小型化が可能になっ た可変・統合ロボット工学技術(VERITECH, ベリテック) を応用して、従来のバトロイド形態 (※) への変形機能のみではなく、3段変形機能として戦闘機形態 「FA-115 プルート」にも変形可能な「3段変形・モーターサイクル」という新たな機体を駆るマークはアンドリュースを追い成田空港に飛行形態で急行し、危ういところでアンドリュースの魔手からエンブリー父娘の生命を救う。 そしてアンドリュース大佐を 斃 (たお)し、「ロボテック・マスターズ」の策謀を打ち破ったのだった。
(※) ロボテック世界では五本指の手持ち火器を交換可能な腕を持つ人型ロボットは デストロイド と区別する意味を含めて全て「バトロイド」と統一呼称される。
これらシリーズの基本となる「テレビシリーズ基本三部作」や 続編映画は、放映された各国のSFファン、あるいはアニメファンたちの間などで好評を博した(下記「海外での地位と反響」の節で詳述する)。
少数ながら、熱心な日本アニメファンの中からは「いや、変な改変をせずに元のまま放送しろよ」という声も無くはなかったようだが。
しかしその後、長期にわたってロボテックには不遇の時代が続く。
1986年には 『 ロボテック-II : ザ・センチネルズ 』 ( Robotech II: The Sentinels ) という 「テレビシリーズ基本三部作」の続編となるシリーズも作られかけたのだが、円高の急速な進行や企画自体の未熟さ、玩具会社マッチボックス社主導のスポンサーと観客嗜好層の不一致( 10代後半 ~ 40代 のファンが大半で小学生以下の子供は少数派だった )などの様々な原因により、わずか3話分で頓挫し、1988年に TRPGゲームマニア向けにパラディウム社 ( Palladium Books ) より通信販売限定のOVA作品として発売されるにとどまった。
その後も、「続編の企画が立てられるが、立ち消えとなるということが ”何度も” 」繰り返された。
このためにロボテックのファンたちは徐々に続編の企画を耳にしても 「続編企画?どうせまた立ててみただけだろ?」と冷めた反応を返すような、諦めムードに入っていった。
しかし2005年にパイロットフィルム的存在の 「国連創設60周年記念・60秒広報」 が制作され、次いで2007年にはファンたちの予想に反して、『ロボテック:ザ・シャドウ・クロニクルズ』 (Robotech: The Shadow Chronicles 、邦訳例 「影の年代記」 ) という1時間28分のオリジナルDVDアニメ ( 後に Blu-ray 版も発売 ) が、打ち切りや未完成ではなく 、遂に完結した完全な新規作画の完成作品として発売されたのである。 旧作三部作の放映開始1985年より、実に23年以上の時を経てやっと出た続編であった。
この 『ザ・シャドウ・クロニクルズ』はこれまでのような日本のアニメの再構成作品ではなく、韓国のアニメ会社 DR. MOVIE が作成した独自制作フィルムとなっている。
しかし原作となる日本国の3作品の雰囲気を損なわないように、『モスピーダ』や『サザンクロス』に関わった脚本家「寺田 憲史」などの、日本の原作作品のうち後半の2作品を手がけたクリエーターらに相談しつつ制作されたと言われている。
また、2013年には 『Robotech: Love, Live, Alive 』(「愛・生・希望」) という新作映像作品が、『 Robotech: The Shadow Chronicles 』 と 同時収録の “2 in 1 DVD” という形で 定価 10.99 ドルという (日本円換算 で 約 1,330 円相当 、アマゾンでは、7ドル、日本円換算850円程度 ) 廉価な価格設定で発売された。
ただしこちらは米国独自制作フィルムではなく、1985年のOVA 『機甲創世記モスピーダ LOVE, LIVE, ALIVE 』 を翻案したもの。
それでも、「シ・ラ」 (原作のインビット 第一皇女「ソルジー」に相当、因みに第二皇女は「アイシャ」 ) が、「イエロー・ベルモント」に懐妊を告白する場面など、新規映像がごく僅かだが追加されている。
海外での地位と反響
南北アメリカ
1985年から1988年にかけてアメリカ合衆国、カナダ連邦、南米諸国 (ペルー、チリ、ウルグアイなど南米でも比較的豊かな国々)で夕方の帯番組として放映された。 ビデオの普及率が低かった時代であり、学校の授業が終わるなりクラブ活動を放り出して視聴の為に帰宅する少年 (少女も) たちの逸話が語られたほどで、日本国に於けるガンダムシリーズに匹敵する知名度を獲得した。
アニメを知らない一般人の中にも、ロボテックの主要人物、特にマクロス編の 一条輝 こと リック・ハンター、早瀬未沙 こと リサ・ハイエス(ヘイズ)、リン・ミンメイ の3人の名前とロボテックシリーズの大まかな構成は知っている人がいたという。
2010年代に於いても一般刑事ドラマで、先輩刑事が被疑者を取り調べ中の合間に、被疑者の子供が ベリテック (VERITECH) ・可変戦闘機 VF-1バルキリー で遊ぶのを見た後輩刑事が 「俺も昔はよくコイツで遊んだもんだ、坊主。 巧くバトロイドに変形出来ないのか? ヒントをやるから、ちょっと貸してくれないか・・・」 と会話する場面が登場するなど、一般的な大衆文化として浸透していることが伺える。
Together ( 一緒に )
上記の『Robotech II: The Sentinels』の一場面、「リック・ハンター」と「リサ・ハイエス」の結婚の場でリン・ミンメイと『ジャニス・イー・エム』 (女性アンドロイドで、本シリーズ独自の登場人物。 『Robotech: The Shadow Chronicles』にも出演する) が唄った “ 結婚を祝福する歌 ”。
本シリーズのファンが自分たちや友人の結婚式でも唄ったことで広まり、南北アメリカ大陸では「結婚を祝う歌」つまりデュエット前提のウェディング・ソングとして唄われることがあるようだ。
例えば このネット掲示板 では、「結婚式にちょうど良い曲ない?ありきたりじゃないやつ」 と相談する質問に対して様々な結婚式用の楽曲が回答される中、この曲についても挙げられている。 ただし「ありきたりじゃないやつ」 ( that hasn't been done to death ) として名前が挙がるということは、「非常に知名度が高い」というわけではないのかもしれないが。
カバー曲 「It's You」
またロボテック公式ストアのウェブサイトでは、2012年4月下旬に本歌の男声カバー版としての要素を持つ楽曲 「It's You」 (邦訳例 : 「君だけに」 )を収録したミニアルバムCD ( 商品番号 HGM - RT 1203A ) が発売されている。
この「It's You」を歌っているのは「 ジョージ・サリバン 」 という 『ロボテック』 の登場人物 ( 声優は「ケント・ハリソン・ヘイズ」 Kent Harrison Hayes. )。
このジョージ・サリバンは『超時空騎団サザンクロス』に登場する 「ジョルジュ・サリバン」 に相当し、『サザンクロス』原作でも『ロボテック』でも歌手として登場する。つまり、作中の歌手が歌っているという形をとっている。
コスチューム・プレイ
ロボテック・シリーズはこれまでの西洋流儀のマスカレ-ド( masquerade , 仮面舞踏会 または 仮装行列 の意 )に留まっていた SF映画 ( スターウォーズ , スタートレック )や アニメの登場人物の衣装を、寸劇や複数のコスプレイヤーによる作品世界全体の表現を目指す方向性へと転換した。
その普及率を以て日本のコスプレ文化を海外に認知させる最初の起爆剤となったことは、2016年時点で概ね40歳を超える往年の海外日本アニメファンにとっては周知の事実である。
特に第1世代編「マクロス・サーガ」編の「リサ・ハイエス」 ( Lisa Hayes , 原作における 早瀬未沙 )や 「ミリア・ファリーナ」 、「マクシミリアン・ジーナス」(スターリング)、第3世代編 「機甲創世記モスピーダ」 の女装・男性歌手「イエロー・ベルモント」などは、ロボテック版ハーレクイン・恋愛ロマンスレーベル(「小説」や「漫画」媒体)の ヒロイン役 、或いは「ゲスト女性キャラクターの彼氏」的な立場での登場が多く、また海外女性コスプレイヤーの過去作品の定番(オールウェイズ , always )になるなど、人気も高い。
写真の説明
- アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ステートカレへッジ Setsucon 2016 : アメリカ合衆国東部標準時 (冬期-05:00 , EST ) 2016年1月30日 12:59 開始。 撮影は同13:20ころ。 作品のコアなファンでもあるコスプレ女性たちによる、ロボテックシリーズ全般に関する パネルディスカッション 討論会。
- 討論会テーマ 「ロボテックシリーズの女性たち」 ( " Women of Robotech " ) 。
- ムジカ、アレグラ、オクタヴィア の三姉妹 を演じるのは カナダ連邦の女性ロボテック・コスプレファン「オータム」 (Autumn) 嬢 【下記写真の右端、緑髪の女性】 と その友人たち。
- ムジカ三姉妹に挟まれているのが、女性が仮装する男性歌手「イエロー・ベルモント」(機甲創世記モスピーダ)の女装姿である。
- Musica Cosplay by Ms. Autumn on ロボテック公式 Facebook
ハーモニーゴールド USA 社による原作マクロス輸入妨害
日本国内ではほとんど知られていないが、海外の大半の国々で周知の事実として、実はマクロスプラス以降の 河森正治 らによるマクロスシリーズ ( マクロス7、マクロスF、マクロスΔ )は、公式には英語やその他の言語には翻訳輸出されていないという問題がある。 ファンサブ問題は本稿の目的ではないが、これら河森正治主導の新作マクロスシリーズに関しては「公式の英訳作品が存在出来ないという事情」がファンサブの制作グループに英訳字幕に関する緊急避難の理由を与えているとも言い換えることが出来る。
ハーモニーゴールド USA 社と当時の竜の子プロダクション社との間で締結された契約は通常の使用許諾契約ではなく、日本国以外での国々(当然ながら日本を除く 全てのアジア諸国もロボテックのライセンス圏内)での頒布に関して著作権そのものをハーモニーゴールドUSAへ譲渡する契約であるため、原作となる日本側の制作関係者は作品中にてクレジット表記(テロップ)される事は無かった。
このため本放送当時のロボテック視聴者の大半は(ごく一部のコアな「日本アニメ」ファンを除いて) 日本で制作された原作があることは知らず 「ロボテックは米国で独自に制作された新作SFアニメシリーズだ」 と思い込んでいるのが大半という有様だった。
その後インターネットの普及により劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を視聴する機会を得たファンが
「どうやらロボテックではない別の作画のマクロスがあるようだ」
と興味を持ち、そこで初めて基本三部作に関して日本起源の原作があることを知るという出来事が各地で繰り返された。
このため、 『ロボテック:マクロスサーガ』 ではない、原作の 『超時空要塞マクロス』 の公式な翻訳輸出は大幅に遅れ、2001年にアニメイゴ AnimEigo) 社より英語字幕版(日本語音声)で全話のDVD化が行われ、2006年にはADV Films社が英語吹替え 5.1ch音声版 のDVDシリーズを発売した。 このADV版では米国在住の「飯島真理が英語で」再びリン・ミンメイ役を演じて いる。
1992年から1995年に掛けてU. S. レンディションズ(U.S. Renditions) 社 や マンガ・エンターテイメント(Manga Entertainment ) 社により 「 超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN- 」のOVA全6章、あるいはそれらを1本の作品に再編集した劇場版として英語字幕を付けて発売された。
1999年にはマンガ・エンターテイメント社より英語音声による吹き替え版として「マクロスプラス」が発売されたが、その劇場版である 「マクロスプラス MOVIE EDITION 」は遂に発売されることは無かった。
1997 年には ビズメディア(VIZ Media)社が、漫画「マクロス7 トラッシュ」の英訳出版を企画したが、ハーモニーゴールド USA 社はマクロスのタイトルを使用することによる、同社のロボテックシリーズ内のマクロスサーガに関する商標権を口実として相場と比較して法外高額なライセンス料の支払いをビズメディア社に対して要求し、企画は流産してしまった。 結局「マクロス7 トラッシュ」の翻訳出版はフランス共和国の グレナ (Glénat) 社により出版されるに留まった。
このため、海外においては
「ハーモニーゴールドUSA 社によるロボテック版権を楯とする一党独裁から日本のマクロスシリーズを西洋世界に解放しよう!」
というキャンペーン投票ウェブページが作成されるほどで、カール・フランク・メイセック氏の生前には原作を愛する熱心な日本アニメファンから脅迫状が送られるようなこともあったようである。
しかし誤解の無いように付け加えるならば、制作当時の世界環境を考えれば、各国の放送倫理基準を通過、同シリーズの普及と周知を全世界で実現するためには翻案作品ロボテックシリーズの編集は必要やむを得ないこと であったと擁護派は反論している。
また、ロボテックシリーズで多感な少年少女時代を過ごしたファンにとっては翻案作品ロボテックシリーズこそが以後のファン活動の原点であるという心情も無理からぬ事情もあり、版権元企業ハーモニーゴールドUSA 社の排他的な原作英訳輸入妨害行為と、ロボテックファンの心情やファン活動とは区別して考えるべきである。
ブリタイ7018 (ジンゼムインバン = 7018) こと 「ブリタイ・クリダニク」の演説より引用
「リン・ミンメイの歌を聴く全ての者に告げる。 我等の敵は唯一つ。 ゴルグ・ボドルザー (ハーモニーゴールドUSA社) を倒し・・・再び文化を、取り戻すのだ !!」
ハーモニーゴールド社のアカデミー社に対する「商標使用許諾の無断取り消し」
1996年10月末、ハーモニーゴールド USA 社は1994年以降、エターニティ社から引き継ぐ形でロボテック・シリーズに関する漫画作品に対する商標使用許諾を獲得して出版を行ってきた新進の漫画出版社「アカデミー・コミックス」社のロボテック・シリーズの漫画に対しての「商標使用許諾」(ライセンス)を、無断で突然取り消し、唯一の独占使用権利を「南極出版社」 【 アンタクティック・プレス / Antarctic Press 】 (実際の出版開始は1997年から)に与えた。
使用許諾の突然の取り消し理由はハーモニーゴールド USA 社からは一切発表されていないが、最も予想され得る取り消し理由として業界関係者は、「南極出版社」がハーモニーゴールド USA 社に対して「より多くの商標使用契約料金(ライセンス料を)支払うことを申し出た」 と判断している。
新進の漫画出版社「アカデミー・コミックス」は、1994年の創業から2年間の間に「アキッド・レイン・スタジオ」【 Acid Rain Studio / 酸性雨スタジオ 】 による「ゴシック小説」から題材を採った吸血鬼シリーズなど、他分野の漫画の出版も開始し、経営の多角化と危険分散による経営安定化を目指していたとはいえ、総売上の過半数を占めていたフラグシップ・シリーズであるロボテック・シリーズの商標使用許諾」 (ライセンス) 取消しの影響は大きく、アカデミー社はその後直ぐに(1996年11月末)事業を閉じた。
アカデミー社廃業案内(1996年11月)発見!
ロボテック・シリーズの商標使用許諾」 (ライセンス) 取消しの真相については何も書かれていないが、実質ロボテック・シリーズの漫画化の為に起業した独立系出版社であったので、企業経営的には廃業するしか無かったと思われる。
確かに画力に難のある作家も何名かいたが、企画自体の方向性には誤りは無かっただけに、経営者の無念さが文章から滲み出ている。
なお、アカデミー社は1996年11月の愛読者に対する廃業告知にて、第一世代編「マクロスサーガ」のその後の艦橋オペレーター三人娘を主軸とする漫画シリーズ 「ロボテック:電脳騎士団」 (サイバー・ナイツ , Robotech : Cyber Knights ) を、1997年1月に出版開始すると告知したが、既に他社に専属の使用許諾権利を与えたハーモニーゴールド USA 社との使用許諾権の回復交渉は全く進展が無く、同人出版(一覧表の最終段を参照 #Cyber_Knights)以外の配本で一般書店に漫画本が並ぶことは遂に無かった。
- アカデミー・コミックス - ロボテック・クロニクル - より執筆者本人による邦文翻訳転記
我々は現在の在庫の漫画を売り続け、そして1997年1月末日までの在庫を保証するでしょう。
もし読者の皆さんが定期購読契約を現在お持ちなら、皆さんは我々が1996年12月までに出版した全ての本を、注文した分について受け取れるでしょう。
もし我々が読者の皆さんにその他の本の配本義務を負っているなら、我々は入手可能な他の本に対して読者の皆さんに信用保証(クレジット)を与えるでしょう。
我々はロボテックシリーズ、そして他の全ての我々の出版物に関して、これまでに、読者の皆さんと大いなる娯楽の時間を楽しみました。
読者の皆さんより他に、よりいっそう忠実で、支えになり、称賛に値するファンは居ませんでした。
読者の皆さんは今までで最も偉大であり、そして我々は皆さんがそれを理解することを望みます。
どうか我々が 「ウォルトリップ 兄弟商会」の能力を使って1997年1月に新シリーズ企画を始めていることを覚えていてください。
それは「サイバーナイツ」 ( "Cyber Knights") と呼ばれます。
愛読者の皆さんは 「ウォルトリップ兄弟商会」が 「ロボテック II センチネルズ」 ( Robotech II: The Sentinels ) になんと素晴らしい仕事をしてきたかをご存じでしょう、「サイバーナイツ」はそれらに類するシリーズで、それらは同様にこの「サイバーナイツ」と一緒に皆さんを失望させないでしょう。
どうか読者の皆さんの地元に在る漫画専門店の店主に1997年1月に出版される 「サイバー・ナイト」の 第1巻を、今すぐ注文するように求めてください。
もし読者の皆さんの大半が本当に望むなら、それは月刊の配本となるでしょう。
- 原文英文字
Academy comics Ltd. will no longer be publishing Robotech comics after December 1996.
We will continue to sell our current comics and back stock till the end of january 1997.
If you have a current subscription you will receive all the books you have ordered that we have published by the end of december 1996.If we owe you any books, we will give you a credit toward other books we have available.
We have enjoyed our time with robotech and most of all we have enjoyed our time with you.
There are no fans more loyal,more supportive, more complimentary than you all.
You have been the greatest and we want to tell,you that.
Please remember we are starting a new series in January using the talents of the waltrips bros.It is called "Cyber Knights".
You all know what a great job "the Waltrip brothers" do on " The Robotech : Sentinels " , well this is their series and they won 't disappoint you with this one either.
Please ask your local comic shop owner to order now for the January 1997 in production to "Cyber Knights" #1.
If you all like it , it will be a monthly book.
That's it for now. we will try to continue to bring you new and exciting books ……the only thing you can do for us is to continue to support us as you have in the past and please ….
Keep in touch.
All of us at academy salute you!
Academy comics Ltd.
P.O. box 8043 , Southbend,in 46660-8043
ロボテック・ヴィジョンズ
2014年には、沈滞していたハーモニーゴールドUSA社の更なる新作企画 「ロボテック:アカデミー」( ROBOTECH: Academy ) のキックスターターによるクラウドファンディングによる制作資金調達の失敗を受けて、フィリピン共和国の「クリスチャン・コウ」(Chriistian Kaw) を主催者とするファン制作集団が、ロボテックの物語を途切れさせないという目的の下に「毎週、最低でも1枚以上」の新作イラストにより絵物語を構成する企画を Facebook 内のグループに掲載するというプロジェクトを立ち上げた。
これらはアルゼンチン共和国の制作集団「クリアビジョン」による自主制作映画 「バルキリー・プロジェクト」が権利元企業ハーモニーゴールドUSA社の中止命令 ( Cease & Desist , C & D )により 第二章で公開中止 (※) となった経緯を学習し、ルーカスフィルムのように自らのフィルム制作経験を持つが故に、ファン制作映画の本編公式に与える波及効果を正当に評価する態度と正反対 であり、イエローベルモント (「ランサー・ベルモント」の芸名)が主役の
を強制措置により中断に追い込み、ファン制作作品が公式作品を活性化させる効果を完全に無視 (むろん逸脱に対する管理は否定しないが、全ての映像作品を中止に追い込むのは異常な態度である) した外注丸投げ企業ハーモニーゴールドUSA社により、「ロボテックシリーズ」のファン活動、さらには公式の映像新作が制作されない状態の継続によるシリーズの「緩やかな死」(Slow Death) を迎える同じ轍を踏まないように “映像ではない静止画を、複数作者による同時多発的な投稿の集合体で絵物語を構成する” などの様々な対策や、中止命令を回避する法的な手段(二次著作権に関するベルヌ国際条約上の特例)などの工夫がなされた。
イラスト品質は超時空要塞マクロスの「美樹本晴彦」作画監督回 と 韓国下請け「スタープロ」(スター・プロダクション)外注丸投げ回のように「かなりのばらつきがある」が、全ては配下のアーチストたちに制作意欲を維持させ、毎週更新の物語を途切れさせないための措置であると主催者であるクリスチャン・コウ氏は説明している。
※ ただしYouTubeでは日本人有志による 日本語字幕つきの完結編(未完)第三章+未公開画像 が公開されている。全編視聴は ロボテック・ファン制作映像作品 - ロボテック・クロニクル を参照のこと。
これは第二世代編の「サザンクロス軍の落日」からインビッドの地球侵略までに起きた様々な出来事 (ジョナサン・ウルフのレジスタンス活動を目的とした降下作戦を含む) を毎週新作イラストを掲載しながら絵物語を構成していくもので、2016年6月末日にこれまでの物語を第一章としていったん完結、2016年12月5日の Facebook 基幹ウェブページの告知にて、第二章として、第一世代編である「マクロス・サーガ」と第二世代編の中間時代、つまり「第1.5世代編」とでも定義すべき、映画 『ロボテック:ザ・ムービー』 〔 Robotech: The Movie, a.k.a : Untold Story , 通称:「語られざる物語」, 原作は日本で1985年に発売されたOVA作品 『メガゾーン23 PART I 』 (第1部) 〕 を基本とした2017年から開始予定の新企画を公表している。
"Maintain a stationary orbit. Robotech Visions will return !"
その衝撃に感銘を受けた有志による専用のウィキまで作成された。
これらは正典とされる公式作品世界ではなく、スターウォーズ、スタートレック、宇宙空母ギャラクティカ などの作品群にみられる二次的連続性・拡張作品世界 ( Expanded Universe , Secondary continuity ) の物語構成である。 例えば ロボテック: マスターズ編 ( 原作: 超時空騎団サザンクロス ) での サザンクロス軍総司令官 「アナトール・エリ・レオナルド」 ( 原作でのクロード・レオン陸軍大将 )は、機動戦士Zガンダムのティターンズ創立者「ジャミトフ・ハイマン」や 闘将ダイモス の国連地球防衛軍・太平洋本部司令長官「三輪防人」長官を参考に人格を設定され、マスターズのバイオロイドのクローン製法による搭乗員を「戦略機甲師団 第15分隊」が捕虜として連れてきた際( 第46話 「スターダスト」 )には「捕虜は既に死亡している」と焼却処刑をしたり、反対する市民を 統合軍事警察( G.M.P.)憲兵を使って逮捕投獄させたり、航空宇宙局出身で参謀長官の「ロルフ・エマーソン」が度々和平交渉を提案するのを邪魔に感じ、腰巾着の部下集団を利用して勝てる見込みのないアルス開発基地からの敵艦占拠作戦を命じてあわよくば戦死を策謀してもいる。
しかし、「ロボテック・ヴィジョンズ」では、以下の引用の通り人格と家族設定が改訂されている。
最高司令官の未亡人と娘は、彼女ら遺族の過酷な運命に対する謝意を表してサザングロス軍旗を贈呈される。
テレビアニメシリーズ原典は日本版の「クロード・レオン」に対して「エリ・レオナルド」という名前を割り振った。 一方でマッキーニー両名共同執筆による小説版では彼を「アナトリー (アナトール)・レオナルド」と命名した。
この相違を解決する為に、我々「ロボテック・ヴィジョン」のファン制作フィルム中では、彼の名を「エリ・アナトリー・レオナルド」と呼ぶことにした。
また、我々独自の家族設定では彼は結婚しており、共に非常に人間的な2人の娘が居ることにしている。
加えて、彼はとにもかくにも国葬に値する人格で、性格異常者ではないという設定である。
The Supreme Commander's widow and daughters are presented the flag of the Army of the Southern Cross with the thanks of a grateful planet.
The original series bible listed his name as Eli Leonard. The McKinney novels called him Anatoly (Anatole) Leonard. In what we are creating with Robotech Visions, we call him Eli Anatoly Leonard, and he was married and had two daughters (both very much human), and he was not a deviant in any way.
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中止されたファン制作映画 「プロジェクト・バルキリー」
ロボテックファン映画 『プロジェクト・バルキリー』 幻の第3章
本作品は商業興行映像作品ではなく、いわゆるファン制作フィルムである。
その出来映えは、制作が停滞しているソニーピクチャーズ、コロンビア映画 が ハーモニーゴールド USA社から二次ライセンスを購入して制作発表した商業映画作品に較べて恐らくは特撮合成や 3D-CG 製作技術は劣るかもしれない。
しかしながら、熱意と制作速度は官僚主義と独占に胡座(あぐら)を掻いた怠慢が支配する、幾つかの企業映像作品よりは、格段に優秀に思える。
特にゼントラーディ人の操る戦闘ポッド「リガード」の出来映えは 初代 VF-1 バルキリー だけが取り沙汰される、我々日本人や北米とも違う南米のファンの熱意と意地を感じるだろう。
言うまでもなく、ファン制作である以上は、その制作に関する全ての費用についてスポンサーは期待出来ず、撮影や出演者の人件費、その他の雑多な作業に掛かる 費用は当然自腹である 。 日本国のアマチュア映像制作者は羨ましく思うかもしれないが、その裏には彼らなりの資金調達の苦労があるようだ。
マクロスのファン制作映画『バルキリープロジェクト』を中止に追い込んだHG社がアルゼンチンのファン制作集団をロボテック新作(キャンセル) のCG制作に起用の謎
ハーモニーゴールド USA社が、アルゼンチン在住のファン制作集団「クリアビジョン」 【 Creavision 】 が作成した全3部を予定していた映画バルキリー・プロジェクトを第2部の公開時点で中止に追い込んだ事件が、2014年1月に発生した。
しかしながら、同年7月18日、なんとハーモニーゴールド側は、そのクリアビジョンを、キックスターターにより出資を募るロボテック新作映像企画「ロボテック:アカデミー」 〔映像最新作品情報〕 のCG制作スタッフとして、正式に迎えることを発表したのだった。 しかし悪いことにロボテック:アカデミーは出資が目標額の 39% にあたる、194,574 米国ドル しか集まらなかったことで、2014年8月9日の募集締切日を待たず、同社の自主的な判断により同年8月2日に「出資募集の中止」(キャンセル)された。
この為、クリアヴィジョンは 熱意で制作した映画を権利元企業によって中断 ⇒ 同社による新企画「ロボテック:アカデミー」のCGスタッフとして雇用 ⇒ 企画の流産により解雇 という、いわば 善意と好意を同社に食い物にされた形 になり、以後の自主制作映画への制作意欲を失ってしまった。 以後もアルゼンチン政府の助成を得た上で制作集団を企業化した上でCG制作会社として組織は存続しているが、もうロボテックに関する自主制作映画を自力で再開することはないだろうと、映像業界誌の記者たちは記事を書いている。
その他の国々での扱い
「南北米大陸」以外の国々(日本を除く) では、まず南米諸国用に作られた スペイン語版 や ポルトガル語版が、母国スペインやポルトガルに輸出され放映された。
フランスでもマクロス編 と フランス系登場人物の特色を持つ サザンクロス編(プロトカルチャー・マスターズ編)がそこそこの人気を得たが、南北米大陸ほどの人気は獲得出来ていない。
他、イギリス、フィリピン、オーストラリア連邦、中国返還前の香港、ロシア連邦などの国々でも放映された。
ただしロシア連邦では、ソビエト連邦の崩壊前後の社会混乱や経済疲弊が影を落としたか、あるいはキリル文字(ちなみにキリル文字ではロボテックは「Роботех」となる)への翻訳変換上の問題が影響したのか、放映開始は1990年代に入ってからとなった。
台湾(中華民国) や 韓国(大韓民国) では 翻案作品ロボテックの公式な輸入はなされず、原作である超時空シリーズの方が優勢である。 ただし超時空シリーズ、現行継続中の 河森正治 の「マクロスシリーズ」のいずれも、これらの国々でも公式には翻訳輸出されてはいない。
またその結果、「機動戦士ガンダム」 シリーズの知名度が 「ロボテック」 や 「超時空要塞マクロス」 の知名度を上回る数少ない国々であった。
中国(大陸)での人気
大陸側の中国(中華人民共和国) では、ロシア連邦と同様に北京語特有のピン音の翻訳上の問題があったのか放映開始は1991年と主要輸出国家群では最も遅かったものの、『太空堡垒』(読みは「ロボテック」のまま)との中国語翻訳タイトルで輸出され意外な好評を得た。
例えば、ロボテックより後の2000年代後半に中国大陸側に原作である「超時空要塞マクロス」の輸入がなされた際、北中国の少女の間で 「優柔不断で我が儘なヒカルより前のリックの方が良い」 と 翻案版の再放送を望む署名運動が起きたなどの動きがあったことは特筆に値する (ロボテックでは、マクロスの「一条輝」を「リック・ハンター」に翻案するにあたって、優柔不断な性格を改訂している)。
原作よりも翻案版の方が人気が出ているという事になる。これには国民性の相違が影響したと推定される。[4]
コミック・小説・TRPG
コミコ社、エターニティ社、アカデミー社、Antarctic Press、Wildstorm (DC コミックスの子会社) 、さらには 新華文軒出版伝媒 ( 英文 Xinhua Winshare Publishing and Media Co. Ltd.) 以上、北米大陸5社、中国大陸1社により 商業二次創作漫画が数多く出版された。
またジェームズ・ルセーノ(James Luceno) と ブライアン・デイリー(Brian Daley )の2名のSF小説家が共同ペンネーム「ジャック・マッキーニ」(Jack McKinney) を用いて多数の小説版を執筆し、デル・レイ・ブックスから発売した。 これらの小説版は架空の文書(小説、散文、随筆、詩文、歴史書)からの引用を用いる作風(フランク・ハーバートの有名なSF小説 『デューン』 のようなスタイル) で、ロボテックの年代記を肉付けした。
小説版はフィルムを基本とする「2002年にハーモニーゴールド社により書き換えされた現在の正典」との大きな違いがあり、上記の例で云えば、B.D. アンドリュー大佐に、日本統治行政官として活動する際の漢字偽名 『安藤 誠一郎』 が設定されていたり、テレビシリーズで言及されていない 「プロトカルチャー (資源) 」 の原料たる「生命の花」から中間形態「胞子」を経由した核融合・反応剤 ( 原作モスピーダ編に於けるHBT 複合水素燃料 ) 燃料棒(0号筒 から 4号筒まで) に至るまでの各々の形態と特性の相違に関する記述を追加しており、行方不明となったリック・ハンター(一条輝) 、リサ・ハイエス(ヘイズ、早瀬未沙 )、マックス・ミリア夫妻 と ダーナ・
ハーモニーゴールド社が2002年に公式設定の書き換えの際に これら「デルレイ社の小説版全てを公式認定から左遷した」にも関わらず多くのロボテックファンは、「フィルムと小説とは別のものである」 として、これらの小説を『紙媒体上の別の聖典』と考えている。
これに根負けする形で、2014年にはデル・レイ社の小説全部が再販されると共に、PDFの形でダウンロード販売を権利元企業から黙認の形ではあるが、遂に認可されることになった。
このほか、パラディウムブックス社よりテーブルトークRPGゲーム用の資料本が数多く出版された。
2015年にはキックスターターによるクラウドファンディングにてTRPG専用のミニチュア製作資金が募集されたところ、予想を超える出資が集まり、原作国日本では商品化されなかった、『超時空要塞マクロス』のゼントラーディ人の戦闘ポッド( 空戦ポッド「ジナール」、グラージ空戦ブースター、ケル・カリア司令部偵察艇など ) が商品化されるに至った。
拡張された独自用語
VERITECH 〔可変工学とロボット工学の統合技術〕 と VF 〔 可変戦闘機 〕の概念図
ロボテック・シリーズに於いては 超時空要塞マクロス の 主な用語 OTM や プロトカルチャー など 原作からの転意こそあれ流用した部分もあるが 基本的に艦上戦闘機である VF-1 バルキリー のみを「可変戦闘機」として概念化すれば済んだ「マクロスシリーズ」(デストロイドは登場こそすれ描写を省略されている為)に対して (可変) 歩兵戦闘車 兼 自走高射砲 である 「スパルタス」 、加えて兵士一人ひとりに行き渡るべく大量産される個人用装備であり偵察騎兵である VR , VERITECH Rider (可変騎兵)系 「サイクロン・システム」 (可変装着・自動二輪車)、少なくとも大気圏内においては艦上運用を考慮していない空軍起源の 可変戦闘攻撃機 VFA-6 レギオス 、 可変戦闘爆撃機 (同・電子戦機) VFB-9 (VE-12) トレッド を統括して説明可能な用語が必要となった。
また男女ともに軍役経験者が多数存在する南北アメリカ大陸では 海軍航空隊 と 宇宙軍 ( U.N. SPACY ) 、海兵隊 だけでは戦争は出来ない、つまり拠点は押さえられても補給線という兵站面積は陸軍や空軍の支援なくしては維持出来ないことを熟知しており、原作「超時空要塞マクロス」の あまりに 可変戦闘機万能主義に偏った描写 (バルキリーのヒーローロボット主義、スーパーロボット化)に対して、元・陸軍出身者や、元・空軍出身者から多くの不満が出た。
この行き過ぎた 可変戦闘機万能主義 を是正し、かつ初代「マクロス・サーガ」に対して『超時空騎団サザンクロス』・『機甲創世記モスピーダ』 との連続性を維持する為に、可変戦闘機 の 包括上位概念 としてロボテック世界独自の用語として生み出されたのが
「可変工学とロボット工学統合技術」 ( " Variable Engineering and Robotic Integration-TECHnology " ) の頭文字を取り、短縮した用語 「ベリテック」( " VERITECH " )である。
この定義により再定義すれば、 VF-1 バルキリー は 先ず 可変工学とロボット工学統合技術 、つまり「ベリテック」 ( " VERITECH " ) による戦闘機 ( " Veritech Fighters " , 略号は可変戦闘機と同じ VF ) であると定義付けされ、その下位概念として可変戦闘機 ( Variable Fighters , VF ) という 派生概念(サブカテゴリー)が付属することになる。
「ベリテック - ロボテック・クロニクル」より 原文 ストーン・ブリッジ出版社(カリフォルニア州・バークレー 本社)刊行『ロボテックの美術:シャドウ・クロニクル(影の年代記)』(原文:Art of Robotech: The Shadow Chronicles)第141頁より、証拠となる定義文全文をトリミングした、.jpg 形式による定義文撮影画像 (670 pixel x 315 pixel ) を引用。
VERITECH (ベリテック)可変機動兵器・区分表
我が国でなじみのない、可変戦闘機「VF-1 バルキリー」以外の用例を以下に示す。
世代区分 | 通称 (正式名称) |
通称英文字 (正式名称) |
原作での名称 | 原作名 ( 備 考 ) |
---|---|---|---|---|
第 1.5 世代 | 軽ベリテック・モーターサイクル ( SVMC-21 ハーガン ) |
Light VERITCH moter-cycle "Hargun" ( SVMC-21 Hargun , Semi Variable Moter Cycle ) |
ハーガン | |
第 1.5 世代 | 軽ベリテック・モーターサイクル ( MODAT-5 ; GR-001 ガーランド ) |
Light VERITCH moter-cycle MODAT-5 , Mobile Operations Data Access Terminal ( GR-001 "Garland" ) |
ガーランド〔 「バハムート」:クライアント接続・機動端末 〕 | メガゾーン 23 所属は自治日本領「日本陸軍」。 |
第 2 世代 | ベリテック・ホバータンク ( VHT-2 スパルタス ) |
VERITCH Hover Tank ( VHT-2 "Spartus" ) |
ATAC・01-SCA 「スパルタス」 |
超時空騎団サザンクロス。 「サザンクロス軍」( Army of the Southern Cross , ASC )所属。 |
第 2 世代 | ベリテック・軽可変戦闘機 ( VF-8 ローガン ) |
VERITCH [ Light ] Fighter "Logan" ( VF-8 Logan ) |
TASC・01-SCF 「ローガン」 |
超時空騎団サザンクロス。 「サザンクロス軍」所属。 |
第 2 世代 | ベリテック(ジャイロ)コプター ( VFH-10「オーロラン」 ) |
VERITCH [ Fighter / Heli- ] Copter , a.k.a. : " AGACS " or " ajax " ( VFH-10 "Auroran" ) |
TASC・02-SCF 「オーロラン」 |
同上。 発音を優先した頭文字の英文字綴り字体 "ajax" ( 「大アイアース」、英語版: Ajax the great のラテン語読み エージャック ) のほうがより一般的。 |
第 3 世代 | ベリテック・ライダー(騎手) ( VR-038L バートレー ) |
Veritech Rider VR-038L "Bartley" |
アーマーバイク / ライドアーマー「バートレー」 | 機甲創世記モスピーダ。 「遠征艦隊軍」( United - Earth Expeditionary Force 略語:UEEF )所属。 可変装着型の自動二輪車(モーターサイクル)に由来する「サイクロン」系列 ( Cyclone series ) の通称のほうがより一般的。 |
第 3 世代 | ベリテック・ライダー(騎手) ( VR-052 F / T バトラー ) |
Veritech Rider VR-052F/T "Battler" |
アーマーバイク / ライドアーマー「モスピーダ」 | 機甲創世記モスピーダ。 「遠征艦隊軍」所属。 同じ自動二輪車であっても、バトロイド形態が密閉操縦席となる搭乗型の「ハーガン」や「ガーランド」(メガゾーン 23 )とは明確に区別される。 |
第 3 世代 | ベリテック・戦闘攻撃機 ( VFA-6 アルファ・ファイター(レギオス) ) |
Veritech Fighter Attacker VFA-6 Alpha Fighter ( "Legioss" ) |
可変戦闘機・AFC-01「レギオス」 | 同上。 「遠征艦隊軍」所属。 「レギオス」よりは、「アルファ・ファイター」( Alpha Fighter ) の通称のほうがより一般的。 |
第 3 世代 | ベリテック・ファイターボマー(戦闘爆撃機) ( VFB-9 ベータ・ファイター(トレッド) ) |
Veritech Fighter Bomber VFB-9 Beta Fighter ( "TREAD" ) |
可変戦闘支援機 AB-01 アーモボンバー「トレッド」 | 同上。 「遠征艦隊軍」所属。 「トレッド」よりは、「ベータ・ファイター」( Beta Fighter ) の通称のほうがより一般的。 トレッド は TREAD , " TRans - EArth Deployment "( 地球圏・宇宙空間 双方向接続 支援 )システムの略語とされた。 |
VERITECH (ベリテック)関連・ニコニコ静画
玩具
ロボテックの視聴層は確かに小学生から高校生のティーンエイジ層も多かったが、トランスフォーマーやボルトロンに較べれば比較的年齢層は高かった。 放映当時から1986年に掛けて各種玩具が発売され、特筆すべきはリサや ミンメイの着せ替え人形、ダーナ(ジャンヌ)が騎乗可能な 「HR-32 ホバーサイクル」 など、女児向け玩具も多数発売されたが、DVD や TRPG、サウンドトラックなどの商品群に較べてマッチボックス社の利益は芳しく無かった。
2000年代に入り北米大陸に於ける「株式会社やまと」 ( Yamato Co., Ltd.) の米国事業部であった「トイコム」(Toycom) の副社長であったジョージ・ソーン ( George Sohn ) 率いる、旧「やまと社」の血脈の社員が米国で起業した「トイナミ」 ( Toynami ) 社がロボテックの完全変形玩具を発売した。
まず最初に VF-1 バルキリー を発売、次に2008年から2009年に掛けて後継機である 完全変形 VFA-6ZX マイア・スターリング専用 「レギオス」 (スカルリーダー 機体番号 ”101” )を発売したが、中国工場の現場作業員に対する監視と品質管理の不手際から、多量の不良品とリコールによる回収騒ぎを引き起こし、同社は企業体力を大きく削がれてしまった。 2015年のロボテック生誕30周年を記念して幾つかの商品を開発したが、未だ完全新規の完全変形模型を設計する体力は回復出来ていない。
「ロボテック」 と 原作「超時空要塞マクロス」の歴史的和解への最新動向
2016年に入った近年、北アメリカ大陸でもロボテック・シリーズの第一世代編「マクロス・サーガ」はマクロスシリーズの原点にして初代の原作「超時空要塞マクロス」の二次創作にすぎないという認識で一致しつつあるようだ。
この「ハーモニーゴールドUSA」社側の譲歩の原因は、ハリウッドの脚本家組合などが、ロボテックシリーズの翻案元「マクロス・シリーズ」側の帰属国である「スタジオぬえ」とその商標権の管理法人である「株式会社ビックウエスト フロンティア」の持つ著作者人格権に対する米国側著作権・商標権管理法人の侵害行為について是正するようにと「ハーモニーゴールドUSA」社側にクレームをつけたことによる。
タツノコに対するハーモニーゴールド USA社のライセンス返還
なお、タツノコ・プロダクションは 1984年9月11日の原初のロボテックの米国へのライセンス付与契約締結当時、「ハーモニーゴールド株式会社〔香港〕」 ( Harmony Gold Ltd (Hong Kong) ) においてタツノコ側の取締役が出頭の上で締結された当初の契約には日本側の原作の著作権管理者に対する媒体販売の権利に関する契約項目が想定されていないにも関わらず、ロボテックシリーズの家庭用ビデオソフトウェア( VHS 、 作品の有償ウェブ配信、Blu-ray 、DVD などの媒体販売収入 ) 、およびトイナミ ( Toynami ) が販売する『シャドウ・クロニクル』〔影の年代記〕に登場する VFA-6 レギオス ほか変形玩具の販売に関する権利金 ( ロイヤルティー ) が、1985年の原初の契約締結以来、支払われておらず契約違反だとして、ハーモニーゴールド USA社に対して2016年11月に、過去から遡った前記権利金の累積総額として、1,500万米ドル ( 日本円換算で 1,663,035,000円 、約16億6,300万円 ) を求めたが、これはさすがに不当な請求であるとして、管轄裁判所であったカリフォルニア州裁判所 (アメリカ合衆国)より却下されている。
ライセンス返還後の動きを見越した各社の商品展開
前記のとおり、ハーモニーゴールド USA 社から日本国内の権利企業へのライセンス返還期日が切迫しているにも関わらず、第三者企業体の商品化の動きは逆に活発化している。
テキサス州に本社を置く「ソーラーフレアー・ゲームズ社」(SolarFlare Games) は、 ロボテック第一世代編『マクロス・サーガ』第27話 "Force of arms" (原作「超時空要塞マクロス」第27話『愛は流れる』に相当) の「ドルザ基幹艦隊」( 原作での「ボドル・ザー基幹艦隊」に相当 )との最終決戦を再現するボードゲームを、2018年6月に発売予定である。
引き続き、同社は第二世代編「マスターズ」( 原作「超時空騎兵団サザンクロス」)より "Crisis point" ( 危機的状況 ) のボードゲームを発売することを告知した。
ジャパンアニメゲームズ社は、2018年3月14日(米国東部時間)、マクロスサーガを元にした "Robotech: Ace Pilot"〔エースパイロット〕, "Robotech: Attack On The SDF-1" 〔SDF-1 艦上への攻撃〕, "Robotech: Brace for Impact" 〔衝撃に備えよ!〕 の三種のボードゲームを2018年6月から夏季にかけて順次発売することを発表するとともに、さらに公式商品ウェブページを開設した。
また、香港島を拠点とする「キッズロジック・トイズ」( Kids Logic ) 社は、宮武一貴のテレビシリーズ版のデザインを忠実に再現した 強攻型 1/1200 縮尺 SDF-1 マクロス、VF-1J バルキリーの操縦席の 1/6 再現模型 (「リック・ハンター」〔 原作の「一条 輝」に相当 〕専用機塗装、VF-1J マックス専用機塗装 )、1/4 「スコット・バーナード」着用サイクロン VR-052F「バトラー」バトロイド形態〔 原作における VR-052F 「スティック・バーナード」着用「モスピーダ」ライドアーマー形態 〕の豪華な大型模型を矢継ぎ早に開発・予約販売をしている。
各社は米国の権利企業 ( 2018年2月10日の現時点では「ハーモニーゴールド USA社」のみ ) から、2021年3月後半までには日本側にライセンスが返還されることを熟知した上での商品開発であり、ロボテックのライセンスが再び適切な企業に再交付されることを見越しているかのような商品展開を行っている。
パラディウム・ブックス社のトラブルと 返還金の請求騒動
その一方で TRPG 原版 (1986年–2001年)さらには TRPG 改訂版 (2008年–2018年2月28日) にて長年ロボテックのテーブルトーク・ロールプレイング・ゲームに関わってきたケビン・シエンヴィーダ( Kevin Siembieda )を中核とする、パラディウム・ブックス ( Palladium Books) 社の商品群は、「ドライブスルーRPG」 ( DriveThruRPG ) というオンラインストレージ (英: online storage)にアップロードされている PDF かつ 光学文字認識 (OCR) 化された既存のロボテックRPGタクティクス用の無料の資料本のみならず、1986年に発売され32年間もの永きにわたり利用されてきた、最初のロボテックRPGシリーズの実体書籍と、そのPDF版(2017年に電子化されて間もない)を含めて、
- ハーモニーゴールドUSA社が2018年3月末日までのロボテックシリーズ商標権付与を「更新しない」ことによるライセンス失効
- 3Dプリンターによる原型ミニチュア模型を金型起こしする際のアンダーカット(アンダーテーパー)に起因する部品数の細分化による金型増加による予算超過、
- アメリカ合衆国における国内郵便および生産地域である中国からのパラディウム社までの製品移送に伴う国際郵便がいずれも、これまでの重量区分による郵便料金に加えて寸法による従量加算に移行したこと(輸送費用が出資者たちから収集した資金の10%からという当初の見積もりから、回収された資金の125%に急上昇したこと)による劇的な送料の増加
による 「第二弾 (Wave-2) に対する資金不足」を理由として、2018年3月末日をもって廃版となる。
このことは、パラディウム・ブックス社がロボテックシリーズの商品化の企画を中途で放棄することと同義であり、既に「キックスターター」( Kickstarter ) のクラウド・ファンディングに参加し、第二弾 (wave-2) の商品代金を予約に入金した出資者(大半が一般のボードゲームファン)の間で失望と予約金の返還を含めた不満を巻き起こすことになった。
影響を受けた著名人
SF映画「第9地区」などで知られる映画監督「ニール・ブロムカンプ」は板野一郎による華麗な「板野サーカス」の大ファンで、自身の作品に様々なロボテック要素を採用している。
SF小説家「アンディ・ウィアー」(リドリー・スコット監督の映画『オデッセイ』の原作小説の作者)はロボテックシリーズ中、機甲創世記モスピーダ(のロボテック翻案版「新世代編」Robotech: New Generation)の熱心なファンで、作中に多くの要素を採用している。[7]
関連動画
関連商品
テレビシリーズDVDセット
Robotech: Protoculture Collection
「ロボテック: プロトカルチャーコレクション」。テレビシリーズ85話のフルセット。なんと DVD21枚組で、2005年に発売。
『超時空要塞マクロス』にあたる第1世代編:全36話が第1ボックス「MACROSS SAGA」に、『超時空騎団サザンクロス』にあたる第2世代編:全24話(原作23話に対し前夜祭的な1話を追加)が第2ボックス「MASTERS」に、『機甲創世記モスピーダ』にあたる第3世代編:全25話が第3ボックス「NEW GENERATION」に、そして大量の特典映像が第4ボックス「EXTRA」(7枚組)と、4つのDVDボックスから構成されている豪華かつ分厚いセット。
基本的な部分は日本の原作アニメと同じだが、暴力場面や女性の性的場面といった部分や、『超時空騎団サザンクロス』 にあるようなシャワー場面など、日本特有の表現は削除されている。しかしこれらのカットされた部分ですらも、第4ボックス「EXTRA」の最終第7ディスクにちゃんと収録されている。
また、『超時空騎団サザンクロス』(デザイングループ「アンモナイト」)、『機甲創世記モスピーダ』(デザイングループ「アートミック」)のファンにとっては特別な価値がある。というのも、『サザンクロス』や『モスピーダ』が打ち切られた為に制作されたにもかかわらず使用されなかったメカデザインや、さらには決定画稿になる前に描かれた初期スケッチが「EXTRA」ボックス内に収録されているため。 これらは日本国内の商業出版物には掲載されていない貴重な資料である。
ただし、「Protoculture Collection」の発売元ADヴィジョン社(A.D. Vision 、略称ADV)は、2009年9月に資産を " Section 21 " に売却し事業を停止した。それに伴い「Protoculture Collection」は絶版となっている。 そのため価格にもややプレミアがついている。
Robotech: The Complete Original Series
2011年にはA&E Entertainmentから、新たなDVDボックス「Robotech: The Complete Original Series」も再発売されている。DVD17枚組で、やはり全85話を収録。
こちらは「Protoculture Collection」より安い。ただし資料的なものを求める人には、『The Shadow Chronicles』 関連の資料が追加されたことで押し出される形で、旧作三部作の特典未公開資料が約2割削られてしまっている点について注意が必要である。
Robotech: Complete Set
また、2013年にはA&E Home Videoからまた新たなDVDボックス「Robotech: Complete Set」が発売された。DVD21枚組。
このDVDボックスはテレビシリーズ全85話の他に、特典として『The Shadow Chronicles』や『Love Live Alive』が収録されている。
資料的価値と言う意味では前2つに及ばないが、3つの中では最も安く入手できる。
その他
関連項目
- アニメ作品一覧
- 海外アニメ
- ロボットアニメ
- SF
- 超時空要塞マクロス
- 機甲創世記モスピーダ
- 超時空騎団サザンクロス
- 超時空シリーズ
- メガゾーン23
- リン・ミンメイ (ロボテックシリーズ旧三部作、新作「シャドウ・クロニクル」でも重要なキーパーソン)
外部リンク
- ロボテックシリーズの登場人物
- ロボテック - Wikipedia
- Template ロボテックシリーズ - Wikipedia
- ハーモニーゴールド USA - ロボテック・クロニクル -
- カール・フランク・メイセック - ロボテック・クロニクル -
- 影の年代記(シャドウ・クロニクル)- ロボテック・クロニクル -
- 愛・生・希望 (Love, Live , Alive )-ロボテック・クロニクル-
- ジョルジュ・サリバン - ロボテック・クロニクル - (技術者評伝が付属)
- オカエリナサト、ロボテック マクロス 超時空騎団サザンクロス
- シャドウ・クロニクル (影の年代記) (しゃどうくろにくる) とは 【 ピクシブ百科事典 】
脚注
- *カール・フランク・メイセック - ロボテック・クロニクル -
- *歌詞翻訳 Sunny Hilden “ Together ” /
- *リン・ミンメイ (ブーケ・トス) - ロボテック・クロニクル
- *
- * - マクロスは中国だと超時空要塞ではなくロボテックの方 -
- * Robotech® RPG Tactics™ by Palladium Books — Kickstarter
- *『オデッセイ』原作者が作品の魅力と“アニメ愛”を語る!
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