数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後 クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、 いつの日か、彼らは戻ってきて再び世界を救うのだという‥‥ 人の世の興亡は繰り返す。 七英雄の名は再び語られ始めた ‥‥だが
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ロマンシング サ・ガ2とは1993年にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が発売したRPGである。
サガシリーズの5作目にあたる。
後に発売されたリメイク版に関しては「ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン」を参照。
2018年末の時点でプレイできる機種は
オリジナル版:スーパーファミコン、Wii(VC)、Wii U(VC)、Nintendo 3DS(VC)、iアプリ、EZアプリ
リマスター版:PlayStation Vita、iOS、Android
リマスター(高精細)版:PlayStation4、XBox One、Nintendo Switch、Windows(Steam)
概要
皇帝となり帝国の領土を拡大しながら、帝国の宿敵である七英雄を倒すのが最終目的となるストーリー。
ニコニコ動画においては序盤においてパーティーにいるパリイを閃きやすい重装歩兵(=ベア)をネタにした動画も多い。 また、動画中に蟻が出てくると\アリだー!/とのコメントが入ることがあるが、その元ネタはこのゲームである。人によって全く進め方が異なるため、実況プレイ用としての人気も高い。
ラスボスはシリーズ屈指の強敵であり、初回プレイ時になかなか倒せず終わった者も多いという。 そのほかにも、一度失敗したら即強制終了するイベントやシステムの関係で敵がこちらの強さに見合わぬほど強くなることもあるなど、初めてプレイする際にはかなりの落とし穴が隠されている。だが、それがいい。
最大のはまりポイントは間違いなくラスボス直前。ここでセーブしてしまい、涙を飲んだ人は少なくないはず。
システムについて
フリーシナリオについて
フリーシナリオは健在である。スタート時点で複数の主人公から一人を選ぶということはなくなったものの、ゲームの中で次々と主人公が交代していくためあまり気にならない。また、ゲームの目的のひとつに帝国の領土拡大というものがあるが、序盤を除けば特にその順番は決まっていない。そのため、プレイごとにまったく違った拡大をしていく帝国を楽しむことができる。
伝承法と年代ジャンプについて
他のサガシリーズとは違い、伝承法と年代ジャンプが導入されたことによりプレイヤーの操作する皇帝が次々と代替わりしていく。皇帝が交代する条件はパーティの全滅・皇帝のLP(生命力)が尽きて死亡・イベントクリアで年代ジャンプのいずれかである。(これ以外にも特殊ケースあり)
初代、二代、最終皇帝のみ固定キャラだが、最終皇帝は男女の選択が可能であり名前もプレイヤーによって決定できる。それ以外の皇帝たちは一度につき4名の候補の中からプレイヤーが選択していくことになる。
イベントをクリアすると年代ジャンプが起こる場合がある。画面に『~年後』と表示された後、強制的に次の皇帝の選択画面に移る。年代ジャンプによりそのときパーティにいたメンバーは全ていなくなってしまうが、同時に技道場へ新しく閃いた技が登録されたり、合成術の開発が進んだり、試作品の武器防具が量産されたりする。
年代ジャンプが起こった場合には前回年代ジャンプが起こった後からカウントされていた戦闘回数に一定の年数Xを足しただけ時代が進む。このときのXは戦闘回数によって決定され、戦闘回数が増えるごとに小さくなっていく。戦闘回数が48を超えるとXは0となる。ちなみに年代ジャンプの最大値は250年と決まっているため、戦闘回数が250回をオーバーした場合は全て250年後になる。これを利用して数千年間繁栄する大帝国を作り出すことも可能である。
熟練度システムについて
レベルアップごとに全能力がアップするのではなく、戦闘中に使用した技能のみが成長するというシステムであり、クラスごとの得意不得意がよりハッキリする傾向がある。
また、本作ではサガシリーズでは珍しく「技術点」という他のRPGでいうところの経験値のようなシステムを採用している。そのため、戦闘終了時の技能毎の成長にランダム要素がなく、根気よく戦闘を続けることで、確実にキャラクターを強化することができるようになっている。
なお、本作では前述の「年代ジャンプ」を含むパーティメンバーの入れ替わりが激しく、同一人物は二度と出現しないと言う性質がある為、個人の技能レベルの他に、帝国軍全体の技能レベルとも言うべき「マスターレベル」と言う隠しパラメータが存在している。
大剣ばかり使って戦闘していれば、個人の剣・大剣レベルが成長するほか、帝国軍全体の剣・大剣レベルも成長していくのである。パーティを仲間に加えた時の初期レベルに影響を与える他、術のマスターレベルは合成術の開発条件にもなっているので大変重要。
技について
サガシリーズにおいて初めて閃きシステムが導入された。大ダメージを与えたり様々な効果を発揮する『技』は戦闘中に確率によって『閃く』ことで習得し、それ以降使用することができる。
どの技を覚えるかはランダムも絡むため、プレイのたびに異なった技を覚え、それに伴い攻略の難易度が変化することもある。ただし、一部の技は特定の技を使ったときのみにしか閃かない。キャラクターごとに「閃く可能性がある技」「絶対に閃かない技」が設定されている他、例えば「巻き打ち→切り落とし→ツバメ返し→乱れ雪月花」のように、特定の技を使うと上位技を閃き易くなる「派生」も設定されている。
閃いた際にはキャラの頭の上で、まるで発明を思いついたかのように電球がピカーンと点灯するエフェクトが現れる。このエフェクトと併せ、ひらめきはシリーズ伝統の要素となった。
また、閃きには通常の技の他に見切りの閃きというものもある。これは、見切り可能な技を受けた場合に特定の確率で閃くことがあり、以降その技を完全に回避できるというものである。ただし、マヒや睡眠などのステータス異常の場合は見切りが発動しないため、100%万全というわけではない。
一度覚えた技および見切りについては年代ジャンプを経た後に技道場に登録され誰でも習得可能になる。ただし、技道場の登録には二つだけ例外があり、「ベルセルク」および「地獄爪殺法の見切り」は登録されない。これは、技道場の登録は見切り技も含めて8つの系統毎に登録されることになっているが、ベルセルクも地獄爪殺法もこの8つの系統外に属する技であるためである。(ベルセルクは体術技「集気法」の派生技であるが、実際に閃くとアイコンがバグっており、体術技とは見なされない。地獄爪殺法は爪の装備固有技であり、ツメは8つの系統に属さない。)
技道場に登録された技は二度と閃かなくなる。逆に言えば、技道場に登録しない限り、何度封印しようが同じ技を閃き続ける可能性がある。初期メンバーのベアが何回封印してもパリイを閃くのはこれが原因。また、前述の「ベルセルク」と「地獄爪殺法の見切り」は技道場に登録こそされないものの、内部的には登録された扱いになっているため、閃いてから年代ジャンプをすると二度と閃くことができなくなってしまう。特に、地獄爪殺法は終盤で脅威となり得るので注意が必要。
特定の武器を装備した際にのみ使える「武器固有技」に関しては例外で、一度誰かが閃くと、その武器を装備している人間全員が使えるようになり、二度と閃く事も無い。(というか、技スロットに登録されないので封印も出来ないが)
術について
術は術研究所においてどのキャラでも習得可能である。術研究所の建設には皇帝が一定まで術レベルを上げて術ポイントが25を超える必要がある。また、新しい術を追加するには対応する系統の術のマスターレベルを一定以上にあげる必要がある。
また、術研究所では合成術を開発することもできる。ゲーム中には天火水地風+冥の計6系統の術が登場するが、これらを組み合わせて新しい術を作り出すことが可能である。
術の中には明らかにゲームバランスを崩壊させるものも含まれており、これを使うとラスボスに何もさせないまま勝つことも可能である。
とはいえ、本作のラスボスに無対策で挑んだ場合、何もできないまま全滅する可能性も非常に高い為、初心者救済要素と見る事が出来る。
問題は、本作の術は根気良く育てないとあまり強くない為、初心者が術の重要性に気付き難い点だろう。
陣形について
前作に比べて陣形の強化がなされた。当初は二つしか存在していない陣形であるが、特定のクラスを皇帝にすることによって徐々に増えていく。それぞれの陣形には攻撃力の増加、守備力の増加、敵の攻撃の誘導、必ず先手を取るなどの特殊な効果が備わっており、戦闘の際の戦略性が大幅に向上した。
陣形の効果は、開発した時の説明と実際に使ってみた際の体感である為、効果がわかりやすい陣形が使いやすく人気だが、現在ではどの陣形にもそれなりに効果、有用性がある事が判明している。
一般モンスターについて
一般モンスターはシンボルエンカウント方式で、敵のオブジェクトとプレイヤーキャラが接触すると戦闘に移行する。このため、熟練者になると一度も雑魚敵と戦わないままダンジョンの奥に潜むボスとの戦いに挑むことも可能になる。
敵の強さは戦闘回数によって決定される。基本的に戦闘数が増えれば増えるほど強力な敵が出現するようになっており、最終的には一般のボスよりもはるかに強力な雑魚モンスターが出現する。
気をつけなくてはいけないことは敵の強化に用いられるのが『勝利回数』ではなく『戦闘回数』であること。つまり、下手に敵から逃げ回っていると熟練度は全くたまらないのに戦闘回数のみが蓄積され、敵のみが一方的に強くなっていくということである。
これを避けるためには敵と接触したら極力退却コマンドを使わず、確実に敵を倒していくしかない。よりよいのは無駄な戦闘をしないことである。
地名
陣形
技
登場するキャラクター
バレンヌ帝国皇帝
クラス
七英雄
その他
- 詩人
- ヴィクトール
- オアイーブ
- ヘクター
- テレーズ
- エメラルド
- キャット
- コッペリア
- ギャロン
- ハロルド王
- ゲオルグ
- ソフィア
- トーマ
- サイフリート
- タームのクイーン
- アト王
- セキシュウサイ
- サクザー
台詞
楽曲
関連動画
関連項目
参考リンク
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