「ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~」(以後ロロナのアトリエ)とは、
株式会社ガストより2009年6月25日に発売されたプレイステーション3用ソフトである。
またこの記事では2013年11月にPS3・PSVITAで発売されたリメイク版「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~」と、
2015年3月26日にニンテンドー3DSで発売された同タイトルについても記述しています。
シリーズ通して間違われやすいが、「錬金術師」ではなく「錬金術士」。
おそらくMS-IMEで変換すると師のほうしか出ないためと思われる。
概要
株式会社ガストより開発・販売されている、アトリエシリーズのアーランド編の第一作目。
コラボであるアルトネリコ3を除けば、ガストの初PlayStation3参入作品でもある。
続編に『トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~』『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』がある。
錬金術士育成シミュレーションとロールプレイングゲームを組み合わせた独自のゲームスタイルが売り。
発売された時点ではPS3ソフトのRPGゲームが少数、またはSRPGのようなやや特殊ジャンルばかりだったのと、
「錬金術師育成シミュレーション」という特色はあるとはいえ唯一のオーソドックスなプレイ感覚のRPGであったこと、
そして新型PS3の発売とそう変わらない時期の発売だったこと、
アルトネリコシリーズでのガストの知名度上昇など、多くの要因によって、
それまでアトリエシリーズに興味の無かったユーザーにも注目を集めることとなった。
なお、本作から操作キャラクターの3D化も実施された。
それまではPS2でも純粋2D→3D背景+テクスチャ形式の2Dキャラというスタイルであった。
ちなみに長年ガスト作品のゲームバランスやプランナーを支えた縁の下の力持ちであり、
アルトネリコシリーズでもメインプランナーを勤め、アウトネリコのもう一人の元凶とも言われた『岡村佳人』氏のディレクターデビュー作でもあり、その関係もあってかスケスケバグに代表されるすけべぇ要素もわざと混入されている。
アトリエシリーズとしては11作目【A11】の通し番号が付けられており(DS版は【DSA1,2…】とされている)、
世界観はこれまでと異なる王国「アーランド」を舞台としている。
また、他のシリーズ作品同様マルチエンディングで、数多くのEDが用意されている。
ゲーム期間は3ヶ月区切りの3年間で延長は無く、やや短めとなっている。リメイク版は期間延長、グラフィックの一新等の変更が加えられる。
ストーリー
''-----わたし、いつまでもこのアトリエを続けていきたいんです!''
大陸の片隅にある小さな王国、アーランド。
かつては、人口も少なく他国との交流もない貧しい国でしたが、
ある日、近くの遺跡から「機械」と呼ばれる文明が発見されてから国の様子は一変。
街の誰もが裕福な暮らしを送る国になりました。
そんな街の中にぽつんと建っている、錬金術のアトリエがひとつ。
昔はそれなりに繁盛していましたが、機械のおかげでみんな豊かになったためか、
はたまたぐうたらな店主が全然仕事をしないせいか、今ではお客さんがひとりもやって来ません。
そんなアトリエにある日、国からの使いが来てこう言いました。
これから3年以内に、きちんと仕事ができることを証明できなければ、アトリエの営業許可を取り上げる、と。
しかし、それを聞いた店主は相変わらずやる気のない様子でアトリエのすべてを弟子に任せて、
どこかに遊びに行ってしまいました。残されたのは、突然重大な責任を負わされておろおろするひとりの少女。
少女の名前はロロライナ・フリクセル。街の人たちからはロロナと呼ばれています。
登場人物
- ロロライナ・フリクセル(Rororina Fryxell) CV:門脇舞以
突然アトリエの全てを任された、ちょっと不幸で天然な14歳の新米錬金術士。 - クーデリア・フォン・フォイエルバッハ(Cuderia von Feuerbach) CV:喜多村英梨
世話焼きで優しいけど、ちょっと怒りっぽいロロナの幼馴染。愛称はくーちゃん。 - リオネラ・エインセ(Lionela Heinze) CV:真堂圭
人見知りで恥ずかしがり屋な旅の人形遣い。 - ホロホロ CV:あきやまかおる
リオネラの人形その1 - アラーニャ CV:大垣理香
リオネラの人形その2 - アストリッド・ゼクセス(Astrid Zxes) CV:田中敦子
ロロナの師匠。稀代の天才錬金術士にして、稀代のトラブルメーカー。 - ホム(Hom) CV:井ノ上奈々(男),宮崎羽衣(女)
無口で無表情なロロナの弟子? - イクセル・ヤーン(Yksel Jahnn) CV:立花慎之介
一人で食堂を切り盛りする、熱血少年料理人。 - ステルケンブルク・クラナッハ(Sterkenburg Cranach) CV:小杉十郎太
寡黙で誠実なアーランド王国の騎士 アストリッドとは幼なじみらしい。 - タントリス(Tantoris) CV:近藤孝行
飄々とした女たらしの吟遊詩人 - ジオ(Gio) CV:大塚明夫
腕の立つ、自称楽隠居のご老人。どうやらアストリッドとは知人らしく、影ながら支援してくれる。 - ティファナ・ヒルデブランド(Tifana Hildebrand) CV:大垣理香
雑貨屋を切り盛りする未亡人。 - ハゲル・ボールドネス(Haggel Baldness) CV:立木文彦
武器屋のおやじさん。名前で呼ばれるのは嫌いらしい。 - パメラ・イービス(Pamela Ibis) CV:谷井あすか
クマのぬいぐるみに取り憑いた幽霊。 - メリオダス・オルコック(Meriodus Alcock) CV:石井康嗣
アーランド王国の大臣。有能だがいささか強情な人物らしい。
他作品との関連
バグ&フリーズ問題
PS3版の初代ロロナのアトリエではいくつか致命的なバグがいくつか存在する。
代表的なものを挙げると
特に原因不明のフリーズに関しては、未だ原因が特定されていない。
このフリーズはボタン連打での事例が多く報告されているので、ボタン連打は控えめにした方がよい。
2009年9月17日、その時点で判明していて修正可能なバグを修正した
Ver1.01修正パッチの配信が開始された。
Playstation Networkにサインインした状態でゲームを起動すると自動更新が開始される。
現在の最新Verは1.03だがフリーズはなくなった訳ではないのでセーブはこまめにする事をお勧めする。
新・ロロナのアトリエ
PS3/VITA
トトリのアトリエ・メルルのアトリエが追加要素を加えて発売されることになった「Plus」シリーズとは異なり、本作はキャラクターのモデリングをメルルのアトリエに合わせて頭身を若干高く作り直したリメイク作品である。また従来の「Plus」シリーズと同様にゲームシステムの改良や、追加のコスチューム・ダンジョン・ボスキャラクターも登場する。
3DS
PS3/VITA版の新・ロロナで追加された要素に加え、難易度の変更やマス目を基準とした戦闘システムへの一新、前日談にあたる新ストーリー「アストリッドのアトリエ」の収録、そしてキャラクターの3Dモデルを大幅にデフォルメしてちびキャラ風にしたグラフィックなどの変更点が挙げられる。会話シーンでは他作品と同様にイラストが表示される。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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