ロングサラダとは、株式会社北越が販売しているあられスナック菓子である。
概要
特徴
北陸ローカルスナックの1つで、長さ9cm程度の細長い形状をしたあられ系スナック菓子。ビーバーと並んで北陸3県民に根強い人気があり、旅のお供や子供のおやつ、酒のつまみとして親しまれている。素材は富山県産もち米を100%と使用し、味付けは砂糖、塩、マーガリンを使用し、独自のブレンドで味付けしている。これにより、サラダ風味ながらもほんのり甘さが残る独特の味わいを実現している。また食感は、もち米の粒子を変え、独自の配合でお米の良さを残し、サクサクと軽い食感を楽しむことができる。
歴史
ロングサラダ発売開始から少し前にあたる1970年(昭和45年)のおかき・あられ市場の主流は、しょうゆやサラダ味(塩味)のおかき・あられだった。
そんな中で当時の北越の社員たちは新商品開発のためいろいろ試行錯誤していき、このマーガリン・砂糖・サラダ油を加えた味付けにたどり着いたのであった。サラダの塩気とまろやかな甘さが残る独特の味わいは社内でも好評となり、ついに1979年(昭和54年)、ロングサラダは発売された。
発売当初は、おかきの長さが11cmと現在よりも少し長めであった。しかしこれがアダとなり、おかきが割れやすいという欠点を生み出してしまった。これでは商品にならないと再度試行錯誤を重ね、現在の9cmに落ち着いた。1985年(昭和60年)からは、「欧風の香り」というキャッチコピーをパッケージに掲載して販売。2015年(平成27年)からキャッチコピーを30年ぶりに変更。「欧風の香り」から「芳ばしい香りと深み」に変え、現在へと至っている。
パッケージデザイン
ロングサラダのパッケージデザインといえば、赤地で黒枠のサイコロの6の目のように隣り合った6つの平行四辺形に白字で「ロングサラダ」と書かれたデザインを思い浮かべる人が多いと思うが、初代デザインは現在とは似ても似つかない全く別のデザインを採用していた。その初代のパッケージデザインは特徴であるスティック状の形状と女性のロングヘアーをかけたデザインで「緑×赤」のデザインであった。また、デザインコンセプトとして女性の肖像画が抽象的に描かれている。
1985年(昭和60年)からの2代目のパッケージデザインは、初代デザインからフルモデルチェンジ。シンプルに赤地の上に白字で「ロングサラダ」と横書きし、その上下にある黄色の下地に会社名である「北越」とキャッチコピーの「欧風の香り」を掲載して販売した。現在のデザインの一部である赤地はこのデザインから来ている。
1994年(平成6年)からの4代目のパッケージデザインでついに赤地の平行四辺形のロゴが登場。約10年間使われたため、この赤い平行四辺形のロゴ=ロングサラダのイメージが次第に定着していった。
しかし、2004年(平成16年)からの5代目パッケージデザインで一旦デザインをフルモデルチェンジ。キャッチコピーである「欧風の香り」を前面に押し出したデザインとなった。しかし、このデザインは約3年間しか使われず、短命に終わってしまった。
2007年(平成19年)からの6代目パッケージデザインで再び赤い平行四辺形のロゴが採用され、現在までこのロゴデザインを使い続けている。なお、「欧風の香り」が掲載されたパッケージデザインはこの6代目で終了となる。
2015年(平成27年)からの7代目パッケージデザインでは、30年ぶりにキャッチコピーを変更。新キャッチコピーである「芳ばしい香りと深み」が掲載された。
現在のデザインは8代目で、6~7代目のデザインを踏襲している。
おかげさまで発売40周年
2019年をもって発売40周年を迎え、これを記念して期間限定で初代デザインの復刻版パッケージが発売されている。また、記念サイトも開設されており、これまで詳細に公開されていなかったロングサラダのあれこれを知る事ができる。(サイトリンクは下記関連リンク参照)
販売地域について
現在、工場が富山県にしか置かれていないためか、販売地域が福井県、石川県、富山県の3県に限られている。これは同じ北陸ローカルスナックの1つであるビーバーも同じ状況(のちにノーマルビーバーのみ全国販売された)であり、北陸3県以外に住んでいる人は現地まで行くか、ネット販売等で手に入れるしか方法がない状況となっている。
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク・参考サイト
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