ロングフォールとは、ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのBGMの一曲である。
概要
ゲームにおいて
正式な曲名は「ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~」。その名の通り、同作にて追加されたダンジョンの一つ「異界遺構 シルクス・ツイニング」の道中BGMである。
「漆黒のヴィランズ」以前に実装された、複数のレイドダンジョンのBGMのロックアレンジ・メドレーとなっている。元となったBGMは以下の通り。
曲名 | 出典 | 備考 |
ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~ | 機工城アレキサンダー:天動編4層 | 冒頭のベースライン。 |
エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~ | 次元の狭間オメガ:アルファ編3層 | 魔大陸アジス・ラーのBGM「未解読法則 ~魔大陸アジス・ラー~」のアレンジでもある。 |
絢爛 ~クリスタルタワー:シルクスの塔~ | クリスタルタワー:シルクスの塔 | FF3における「クリスタルタワー」のBGM、 およびプレリュード(ファイナルファンタジー)のアレンジでもある。 |
詳細はネタバレになるため割愛するが、このダンジョンの成り立ちにはこれらのダンジョンが密接に関係している。プレイヤーがこれまで踏破してきた長い道程を振り返りつつ、それがシルクス・ツイニングという形で結実した事を、BGMという側面から表現しているのである。
英語圏ではダンジョン名の"The Twinning"の名前でも知られている。
ちなみにツイニング=双晶は鉱物の用語であり、2つ以上の結晶が一定の角度で接合しているものを指す。原初世界のクリスタルタワー(過去に光の戦士達が踏破した方)と対をなすこのダンジョンを的確に表現しているネーミングである。
初めてプレイヤーにお披露目されたのは、漆黒のヴィランズにおけるレベル80のジョブアクションを紹介する動画においてである。戦士のパートから流れ始めたため、当初は「ゴージのテーマ」などとコメントされた。
ミーム化
プレイヤーの反応
キャッチーな曲調が人気を博し、国内外で多数の演奏動画が投稿された。
また海外プレイヤーを中心に、様々な人物やキャラクターがこの曲に合わせてノリノリで踊るミーム動画が作成されている。 中でも緑シャツおじさんことジョン・ジェイコブソン氏の素材を使ったこの動画は「服の色をゲーム内のパーティ構成に合わせる」という雑コラ丁寧な演出のテンプレを定着させた。[1]
公式の逆輸入
2021年2月、作曲者の祖堅正慶氏率いるFF14公式バンドTHE PRIMALSが、アルバムに収録される本曲のMVを公開した。
途中から始まるダンスパートでは、ゲーム内のモーションを使ったダンス……に混じって、緑シャツおじさんによる「Double Dream Feet」の振り付けが入り混じっている。このため公式が上記のミーム動画"twinning.mp4"を逆輸入したとして話題になった。
そして2021年5月。2年に一度恒例で行われているファンフェスティバルが、感染症対策のためオンラインでのデジタル配信として開催された。2日間に渡るプログラムの大トリを飾るのはTHE PRIMALSのライブであり、先にアルバムでリリースされた本曲も演奏されるものと誰もが予想していた……のだが。
開発・運営スタッフが緑シャツおじさんのミーム動画を逆輸入して踊ったのである。
発案は祖堅氏、パフォーマンスを担当したのはグローバルコミュニティプロデューサー・室内俊夫氏(モルボル)をはじめとする開発・運営コアメンバーである。これまでも吉田直樹氏をはじめ開発・運営スタッフがステージパフォーマンスに参加する事はあったが、4人がかりでプレイヤー発のミームを逆輸入するという前代未聞の事態に、Youtube/ニコニコ生放送/Twitchのコメント欄は大いに盛り上がった。
のちに"twinning.mp4"の作者は動画説明欄で謝意を表している。また緑シャツおじさんことジョン・ジェイコブソン氏は本件に関してインタビューを受けており、概ね好意的に受け止められている模様。
関連動画
関連商品
関連リンク
- [FF14]「シルクスツイニング」のBGMが凄すぎるから分析してみた[ゲームミュージックお勧め紹介 Vol.61]
- 『FF14』ミーム動画ネタが公式へ逆輸入される。デジタルファンフェスティバルのスペシャルライブにて
関連項目
脚注
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