ローズドロップ(Rosedrop)とは、1907年生まれのイギリスの競走馬・繁殖牝馬である。栗毛の牝馬。
概要
父St. Frusquinは2000ギニー、エクリプスS、ミドルパークSなどの優勝馬で通算11戦9勝と優秀な成績を収め、種牡馬としても2回のリーディングサイアーとなっている。
母Rosalineは小型だったため競走馬として期待されず不出走に終わって、チャリティーオークションでわずか25ギニーで売却された。
馬産家のドイル氏がRosalineの良さをコンパクトな体型と見抜き、あえて小型のSt. Frusquinを配合し生産されたのがローズドロップである。
ドイル氏が死去したためセリに出され700ギニーで落札され、最終的にSceptreを保護したことでも有名なウィリアム・バス卿の所有として競走馬としてデビューした。
2歳時にローズドロップは2戦してレンジモアSというマイナーレースを勝利した。
3歳時には4月の1000ギニーステークスに出走するが、Winkipopの3着に敗れた。このWinkipopも後にヨークシャーオークスやナッソーSなどを勝利する一流の牝馬となる。
5月の無名のレースに出走し着外に敗れた後、6月のオークスステークスに出走すると、持ったまま4馬身差で圧勝した。
ロイヤルアスコットで2マイルで行われるゴールドヴァーズ(現:クイーンズヴァーズ)で牡馬と対戦し敗れた後、7月に不良馬場のアトランタSに勝利した。その後のキングクレアSで敗北すると、8月にはグレートヨークシャーSで勝利した。負かした馬の中には後のゴールドカップ優勝馬Willonyxが含まれていた。
9月には牡馬に交じってセントレジャーステークスに出走するが、Swynfordから大きく離された着外に終わった。その後パークヒルSでは2着に終わった。
4歳時になると4500ギニーで買い手が付き、そのまま引退した。
通算11戦4勝。主な勝ち鞍はオークスステークス、アトランタS、グレートヨークシャーS。
繁殖牝馬として
競走馬としても優秀だったが、この馬が語られるときは繁殖牝馬としてのほうが有名だろう。
なんせ、イギリスクラシック三冠馬で種牡馬としても大成功を収めたGainsboroughを出したのだから。
しかしそれ以外の産駒はパッとせず、アメリカに売られた後1930年に死亡した。
血統表
St. Frusquin 1893 黒鹿毛 |
St. Simon 1881 鹿毛 |
Galopin | Vedette |
Flying Duchess | |||
St. Angela | King Tom | ||
Adeline | |||
Isabel 1879 栗毛 |
Plebeian | Joskin | |
Queen Elizabeth | |||
Parma | Parmesan | ||
Archeress | |||
Rosaline 1901 黒鹿毛 FNo.2-n |
Trenton 1881 黒鹿毛 |
Musket | Toxophilite |
West Australian Mare | |||
Frailty | Goldsbrough | ||
Flora McIvor | |||
Rosalys 1894 黒鹿毛 |
Bend Or | Doncaster | |
Rouge Rose | |||
Rosa May | Rosicrucian | ||
May Queen |
クロス:West Australian 5×5(6.25%)、Longbow 5×5(6.25%)
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関連項目
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