ローゼリンデ・フレイア(英:Roselinde freya 中:罗泽琳蒂)とは、PSP専用ソフト「シャイニング・ブレイド」に登場する女性である。CVは桑島法子。
概要
ヴァレリア地方に存在する小さな島国、クラントール王国に所属する戦巫女。年齢は16歳だが、大人びた風格を纏う。とても未成年とは思えない貫禄のある声。銀色の長髪をなびかせ、美しいスタイルを持つ。礼儀正しく、優しい性格をしており、レイジ曰く「自分より他人を心配する子」と評されている。幼い頃から巫女としての修行や作法を学んでいたため、同年代の友達が全くいなかった。
さまよう魂を導く戦巫女の彼女は、赤い鎧と神槍グングニルを手に最前線で戦う。巫女ではあるものの、戦闘能力に全振りしており、龍那のような回復魔法の類は一切使えない特徴がある。最後に加入する仲間だからか能力は高水準で纏まっており、非常に使い勝手が良い性能。
シャイニングブレイドの封印に関わる歌姫(ローレライ)の一人で、フォースソングは「紫月の葬送詩」。敵に洗脳されているため、敵側として出現する唯一の歌姫。戦闘開始時から既にフォースソングが唄われており、自軍の歌姫がフォースソングを使うにはローゼリンデの撃破が必須となる。味方の歌姫はフォースソングを使用すると行動不能になるが、敵のローゼリンデはお構いなしに攻撃してくる。ずるい。
劇中では竜騎士ファフナーに守られながら、計三回戦闘する事になる。8章のラストで仲間に加わり、加入時のレベルは30。余談だが作中では一貫して「ローゼリンデ」と呼ばれており、フルネームで呼ばれた事は一度も無い。
発売直後に行われた人気投票では5位となっている。またフィギュア化もされている。
作中では
「……わかったわ、レイジ。あなたと私は友達。……初めての友達同士。」
拡大するドラゴニア帝国の脅威に対抗するため、伝承に則って、クラントールに伝わる霊刀「ユキヒメ」を扱える勇者を異世界より召喚した。その者こそが物語の主人公たるレイジであった。当初、レイジに仕える者として、かしこまった態度で接していたが、レイジに友人として対応するよう請われ、対等に接するようになる。レイジにとっても、ローゼリンデにとっても、初めての友達であり、二人は固い絆で結ばれた。
やがて帝国の侵略はクラントールにまで届き、国内は戦火に包まれる。敵と戦うレイジとローゼリンデだったが、戦況は極めて不利だった。兵士たちの助けで何とか脱出するも、帝国軍に包囲され、崖に追い詰められる。レイジは崖から突き落とされ、ローゼリンデは帝国軍に捕まるという悲劇的な別離となった。間もなくクラントールは帝国軍に占拠された。その後、レイジは奇跡的に助かり、旅の目的の一つとしてローゼリンデ救出を掲げるのだった。
帝国に捕まった後、黒竜教団のバルドルによって心を抜き取られ、帝国の言いなりになってしまう。ドラゴニア帝国の記章が描かれた盾を与えられ、ダークドラゴンを讃える歌を唄うようになった彼女に、以前の優しさは感じられなかった。そして帝国及び黒竜教団が崇めるダークドラゴン復活のため、護衛の騎士ファフナーとともに戦場を渡り歩く。歌声で、戦場に散った者たちの魂を迷わせ、魂のランタンのような物で回収していった。負の感情で満たされた魂を、ダークドラゴンに捧げるためである。迷わせた魂の中には、帝国軍の残虐行為で殺害された非戦闘員のものも含まれていた。
そんな中、運命の巡り会わせか、レイジたちと遭遇する。しかしレイジの必死の呼びかけはローゼリンデには届かず、二人は刃を交える事となる。彼女は、完全に帝国軍の操り人形になっていたのだ。
「なにを言っているの?」
「私はあなたなんて知らない。」
「あなたの友達などではない。」
この時、ファフナーはローゼリンデから心剣ドラゴスレイブを引き抜いて、武器としている。残酷な戦いは何度も続き、届かないと分かっていても救出を諦めないレイジは呼びかけ続けた。それに応えるかのようにローゼリンデも、失った心を探し求めるようになり少しずつ変化が生じていく。また、魂を集める事は彼女にとっても不本意なものらしく、涙を浮かべる一面も窺えた。敵として登場している時は、声が少し加工されたものになる演出がなされた。五人の歌姫が一ヶ所に集まった事や、レイジの決死の呼びかけが功を奏し、機は熟した。
物語終盤、サクヤの密命を受けていたファフナー、もといカイトによって心を返され、ようやく正気に戻る。カイトは帝国に潜り込み、シャイニングブレイド封印に関わるローゼリンデが殺害されないよう色々と根回ししていたようである。月の精霊王の卵も予めカイトが確保しており、促されるままローゼリンデがフォースソングを唄い最後の承認を得た事で、ユキヒメが覚醒。シャイニングブレイドが手に入った。
「私のせいで、みんなを……!」
ところが洗脳されていた間の事を覚えていたようで、自分が魂を迷わせてしまった事、帝国に加担してしまった事を深く悔いるようになる。必ず助け出す、必ず連れ戻すと言ってくれたレイジにすら攻撃を加えてしまった事実が彼女の精神を更に追い込んだ。優しい性格だからこそ、自分の所業が許せなかったのである。レイジに励まされ、帝国の手からクラントールを取り戻すべく仲間入りを果たすが、以降も悔恨の念に悩まされ続ける。「穢れてしまった」「みんなと一緒にいる資格は無い」と言って、一人でいる事が多かった。彼女の負った心傷はあまりにも深かったのだ。加入時のパーソナリティ(スキル)に「自責の念」というものがあり、苦悩する彼女が垣間見える。どのヒロインよりも悲劇的な運命を辿るローゼリンデに、苦しく思ったプレイヤーも多かったであろう。遂には歌を唄う事すら出来なくなってしまうが、レイジの親身な対応と激励によって再び立ち直る。
帝国軍に占領されたクラントールでその腕を振るい、故郷解放の一翼を担った。ラスボス戦では他の歌姫とともに歌を唄い、一人で戦うレイジを支援。今度は彼女がレイジを励ました。激戦の末、帝国は崩壊。クラントールはようやく魔手から解き放たれた。エンディング後は復興支援や帝国軍の残党狩りに精を出し、古代遺跡の調査にも参加した。
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