『ロード オブ アルカナ』 (LORD of ARCANA) とは、スクウェア・エニックスより2010年10月14日に発売されたPSP用ゲームソフトである。開発はアクセスゲームズ。略称は「LoA」。公式ジャンルは「マルチアクションゲーム」。
概要
<<核石(アルカナ)>>と呼ばれる石が力を持つ世界で、その力を得た者たちの戦いを描くゲーム。プレイヤーは「スレイヤー」として、魔物を倒しながら核石の力を得、世界の謎に迫っていくことになる。世界観は同じくスクウェア・エニックスのオンライン対戦型トレーディングカードゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン』と一部共通しており、登場するモンスターのデザインには天野喜孝など、スクウェア・エニックス作品で有名なデザイナーが参加している。
4人で協力し大型の怪物を狩っていく、怪物から素材を集め装備を強化していく、等、いわゆる一般的に「ハンティングアクション」と呼ばれるジャンルのゲーム。要は『スクエニ版モンスターハンター』であるが、キャラクターにレベルが存在し、レベルが上がると各種ステータスが上がる、戦闘がシンボルエンカウント方式である、戦闘中にイベントデモが挿入されるなど、スクエニのRPGらしい要素も含まれている。開発陣によると「ゴリッゴリのアクション」を目指したとのこと。
2010年8月19日から公式サイトやPlayStation Storeで体験版が配布されている。開発陣いわく、異例のボリュームとなっているらしい。体験版は9月末までクエストを分けて全4回配信された。使える武器は2種類と限られており、体験版から製品版へのアイテム等の引き継ぎは無いが、体験版のクエストを最後まで進行させたデータを引き継ぐと、製品版ではレアな頭装備「あおヴェッテルのかぶりもの」を始めから所持することが出来る。
製品版には、これまでの体験版とは違い、全武器が使え、入手したアイテムを製品版に引き継ぐことのできる「トライアル版」のデータが同梱されており、メモリースティックに入れて配布することが出来る。ただし、トライアル版では体験版や製品版で16個だったアイテム所持数が8個になっているという制限がある。トライアル版のデータを配布することで、製品版のユーザーは、レアなアイテムと交換できる「メダリオン」というゲーム内アイテムを入手することが出来るようになっている。でもこれって要はねずみ講と同じ発想ですよね?
システム
- アバタークリエイト
ゲームを開始すると、プレイヤーはまずゲーム中に操作する自らの分身(アバター)を作成することになる。性別、顔つき、肌の色、髪型、髪の色、声の種類を数種類のうちから自由に選択可能。なお、マルチプレイ系のゲームとしては珍しくデフォルトネームが設定されており、男性はニド、女性はリシアである。顔つき、髪型、髪の色はプレイ開始後も村の施設で自由に変更可能となっている。 - カリヨポルトの村
プレイヤーの拠点となる、周囲を険しい山に囲まれた海沿いの村。周囲に魔物のいる土地が多いため、戦士ギルドが発達し経済システムに組み込まれているという。魔物討伐を斡旋するスレイヤーズギルドの他に、アイテムショップ、預り所、鍛冶屋、アルケミーショップなどが存在する。また、村外れには世界の王ホロディンに忠誠を誓った9つの英霊をまつる聖堂がある。 - ステータス
他の著名なハンティングアクションと異なり、レベル制となっている。レベルが上がることでHPが上昇する。ATK、DEFなどのステータスはレベルアップでは変化しない。 - 装備・武器種とバトルアーツ
プレイヤーが使用できる武器種は、片手剣、両手剣、片手棍、両手斧、銃槍の5種類。武器にはそれぞれ特色があるらしい。武器には熟練度があり、これが上昇すると、行えるアクションが増えたり、新たな「バトルアーツ」を覚えたりする。
防具の装備部位は、全身、盾、頭部の3か所。防具にはいくつかのスロットが空いており、ここに「オーブ」を装着することで常時発動のスキルを発動することが出来る。このほかに「マジックカード」があり、これを装備すると魔法が使用可能となる。 - 戦闘システム
戦闘システムはエンカウント制となっており、フィールドでモンスターのシンボルに接触すると戦闘となる。マルチプレイ時は同じエリアにいるキャラクターが戦闘に巻き込まれることになる。主な戦闘の手段は装備した武器による通常攻撃、パルス(他のゲームにおけるスタミナ)を消費したうえで行うバトルアーツ、マジックカードを装備して敵に攻撃すると溜まるマナゲージを消費して使う魔法の3つ。
このゲーム独自のシステムとして、Lボタンで行える「ロックオン」がある。ロックオンそのものは他のゲームにも存在するが、弱った敵をロックオンすると画面がナナメになる、ロックオンした状態で敵を倒すと、トドメのデモシーン「フィニッシングブロー」が発生するなど独特の調整となっている。
ボス戦ではこれらのシステムに加えて、ロックオンしながら一定ダメージを与えた時に発生し、ボタン連打で大ダメージを与えることのできるデモシーン「カウンターシネマティックシーン」、とどめの攻撃時に順序良くボタンを入力していき、失敗すると相手を倒せないデモシーン「フィニッシュシネマティックシーン」が存在する。 - アルカナと魔物のコア
魔物を倒すと各種素材を落とすのは他のハンティングアクションと同じだが、本作では各種素材に加え、アルカナの力で生成される魔物の「コア」を入手しないと装備を作製することができない。「コア」は、フィールド上でランダムに発生する、アルカナが活性化したエリアで魔物を倒すと入手することが出来る。アルカナ活性中のエリアでの戦闘終了後にデモシーンが発生し、運がいいとコアが入手できる。まとめると、あるモンスターのコアを入手するには
「ランダムでそのモンスターがいるエリアのアルカナが活性化するのを待つ→戦闘に勝利する→デモシーンを見て運よくコアが生成されるのを待つ」という手順が必要となる。
なお、ボス戦では常にアルカナが活性化している状態となるので、コアを入手するには「戦闘に勝利→デモシーンを見ながらコアの生成を待つ」という手順となる。 - 難易度など
難易度はマルチプレイ向けの調整となっており、ソロプレイはかなり難易度が高い。こちらのキャラクターが小さくなり攻撃力が激減し移動が物凄く遅くなる「ミニマム」や、画面が闇で覆われて自キャラが見えなくなる「暗闇」、スティックの上下左右が入れ換わる「魅了」など、敵の使ってくる状態異常もストレスフル。
開発者によると「ソロ用の調整なのは全体の3割くらいのクエストで、残りの7割は是非マルチでプレイしてください」とのこと。
また、序盤は回復アイテムを店で買うことが出来ないため、フィールドで拾える素材を集めて錬金する必要がある。ポーションの素材は「きれいな水+タロイモ」である。芋汁。 - マルチプレイについて
本作は難易度の項でも述べたとおり、マルチプレイ向けの調整がなされている。マルチプレイの場合、討伐目標の数が増える(ソロ:4体→マルチ:12体、など)ほか、敵の体力も上昇する。
誰かのエンカウントが発生した場合、同じエリアにいるプレイヤーは強制的に戦闘に巻き込まれることになるほか、戦闘を始めたプレイヤーは他のエリアのプレイヤーを呼び出すこともできる。
戦闘中は全員が協力して戦うことになる。もし誰かが魔物に敗れて倒れてしまった場合、そのキャラの元へ行ってHPを半分分け与えると「リンクエイドライフインジェクション」というシステムがある。発生するカウンターシネマティックシーン、フィニッシュシネマティックシーンなどのデモシーンは、全員が協力することになり、カウンターシネマティックの場合全員でボタン連打、フィニッシュの場合はボタンを順番で押していく必要がある。なお、フィニッシュの入力を誰かが間違った場合、リカバリーすることは出来るものの、失敗したら最初からやり直しとなる。
マルチプレイの場合、4人のうち誰がコアを入手するかの抽選となる。開発陣によると「戦闘中活躍しなかった者はコア抽選の権利が無くなる」とのことで、活躍の度合いは敵に与えたダメージにより判定される。味方の回復をする、魔法を使ったり囮としてフォローに回る、のような行為では抽選の権利を失いやすくなるほか、「熟練プレイヤーが初心者プレイヤーと一緒に周り、コア入手の手伝いをしてあげる」ような行為は不可能となっている。フィニッシュの入力の件といい、コア抽選の件といい、これなんて友情破壊ゲー?
登場モンスター
「ロードオブヴァーミリオン」から様々なモンスターが登場することが判明している。体験版で戦える主なモンスターは
- 暴竜ニーズヘッグ(デザイン:Todd McFarlane)
チュートリアル中に戦える竜のモンスター。尻尾を振りまわしたりブレスを吐くなど、ドラゴンらしい攻撃を仕掛けてくる。 - 炎神アグニ(デザイン:天野喜孝)
燃え盛る炎の体をしたモンスター。砂漠に現れる。その体躯から炎の拳を振るったり、炎を纏い体を丸めてゴロゴロ転がり攻撃してくる。燃え盛る左手を破壊すると弱点となるが、破壊するには何度も攻撃を当てる必要がある。第3弾までの体験版で繰り返し戦える唯一のボスモンスターであったため、2chでは意外な人気を得て、「アグニさん」「あぐにゃん」等と呼ばれて親しまれている。しまいには「この作品のタイトルはロードオブアグニ」「ゲームのジャンルはN-ARPG(ナナメティックアグニローリングプレイゲーム)」などとも。 - ドラゴンゾンビ(デザイン:高村英彰)
朽ちたドラゴンがゾンビとして蘇った魔物。体力が異常に多い上に、攻撃力が高く、特にその場でのボディプレスは体力満タンからでも即死もあり得る威力で、初見だとその理不尽なダメージに驚くことになる。が、攻撃方法は突進、尻尾振りまわし、その場でのボディプレス、炎ブレスの4種類しかないので、パターン構築さえできれば恐れる相手ではなく、戦闘は作業と化す。左後ろ脚付近が尻尾攻撃が来ない安全地帯。なお、クエストの討伐目標ではあるが、上の2種とは違い「マスターガーディアン」ではなく、通常のシンボルエンカウントで戦闘になる。
など。製品版ではこのほかに、マスターガーディアンとして「バハムート」や「竜騎グレンデル」、通常のモンスターとして「麒麟」や「グリフォン」等が登場する。また、これらの種が強化され、動きの隙が減った「古代種」と呼ばれるモンスターも登場する。
関連動画
関連項目
- スクウェア・エニックス
- ロードオブヴァーミリオン
- 天野喜孝
- 杉田智和(声優として参加)
- ハンティングアクション
- 斜め
- マルチ商法
- ねずみ講
- 友情破壊ゲーム
- ロードオブアポカリプス(次回作)
外部リンク
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