ロード・ゼッド(Lord Zedd、ゼッド卿)とは、アメリカ合衆国の特撮テレビドラマ『パワーレンジャーシリーズ』に登場する悪の帝王。日本の『スーパー戦隊シリーズ』に起源を持たないオリジナルキャラクター。
概要
『パワーレンジャー・第2シーズン』のメインヴィラン。闇の軍団の真の帝王で、不気味な雰囲気を漂わせる。一人称は我輩。別の銀河系の闇の世界の支配者であり、10億年前に銀河の魔女リタ・レパルサに地球征服を命じた黒幕。その魔力は「何者も経験したことのないほど強力」と称され、善の支配者ゾードンと互角の力を持つと自称している。
手にした杖「Zスタッフ」の魔力で地球の器物や生物をモンスターに変える術を得意とし、死んだモンスターを復活させる力も持つ。モンスターを巨大化させる爆弾を作り出し、巨大化させる役割もある。その為、組織運営を殆ど一人でこなす。
性格は怠慢で冷酷。心理作戦を得意とするが、その場の思いつきで作戦を考える事も多く、作戦が失敗すると何もしてない部下に当り散らしてばかりいる。
基本的に人間を嫌っているが、自分の眼鏡にかなった者は配下に迎えようとするなど、ある程度の器は持ち合わせている。
後に銀河の魔女リタ・レパルサと結婚する。息子は『パワーレンジャー・オペレーションオーバードライブ』に登場するスラックス。M-51銀河を支配するマスター・ヴァイルは義父。リト・レボルトは義弟。
惑星エデノイを支配するドレゴン伯爵とは敵対しており、嫌っている。妻の家族とは仲が悪く、義父のマスター・ヴァイルが地球から去ったときには喜びのあまりゴルダーにキスをしたほど。
配役
テレビシリーズと映画作品ではロバート・アクセルロッドが声を担当し、ゲーム作品『パワーレンジャー・スーパーレジェンズ』ではスティーヴン・ブルムが演じた。
日本語版の声優は『パワーレンジャー』・『パワーレンジャー・イン・スペース』では海老原英人、『パワーレンジャー・映画版』では郷里大輔が担当。
スーツアクターはテレビシリーズではエド・ニール。ニールは『パワーレンジャー・イン・スペース』に登場した人間体も演じた。『パワーレンジャー・映画版』ではマーク・ギンザーがスーツアクターを担当。
登場作品
- パワーレンジャー
- マイティ・モーフィン・エイリアンレンジャー
- パワーレンジャー・ワールド・ツアー・ライブ・オン・ステージ
- パワーレンジャー・映画版
- パワーレンジャー・ジオ
- パワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワー
- パワーレンジャー・ターボ
- パワーレンジャー・イン・スペース
- パワーレンジャー・ファイティング・エディション(ゲーム作品)
- パワーレンジャー・スーパーレジェンズ(ゲーム作品)
劇中での活躍
パワーレンジャー
10億年かけて地球征服を成し遂げられなかったリタに見切りをつけて彼女を追放し、自らの手で地球征服を企む。
序盤はパワーが弱まっているグリーレンジャー、トミーを執拗に狙い、彼のパワーを消失させてあわよくば自身の後継者に迎えんと目論み、彼のパワーを消失させることには成功したが、トミーがゾードンからホワイトレンジャーのパワーを与えられた為、作戦は失敗した。他にはピンクレンジャー、キンバリーとの結婚を企んでいた。
その後、作戦の失敗が続く中、100年に一度の睡眠中に復活したリタに惚れ薬を投与され彼女と結婚する。
Lord Zedd's Monster Heads
ロード・ゼッドを主役とした総集編。ハロウィンの夜。これまで登場したモンスターを思い出していく。
ワールド・ツアー・ライブ・オン・ステージ
パワーレンジャー・映画版
本作のみ日本語版での名称はゼッド卿となっている。
ゾードンを滅ぼす為に伝説の悪アイバン・ウーズを復活させるが、彼に裏切られてリタと共にカプセルに封印され、組織を乗っ取られてしまう。終盤ではアイバンと戦うパワーレンジャーを応援するという珍妙なシーンがある。
パワーレンジャー・ジオ
マシン帝国との抗争に敗れ、子持ち銀河に撤退。後半でリタとともに帰還し、マシン帝国を滅ぼすための刺客ルイ・カブーンを送り込むなどしてパワーレンジャーとマシン帝国の戦いに干渉し、時にはパワーレンジャーを助けることもある。
パワーレンジャー・ターボ・映画版・誕生!ターボパワー
中盤にリタとともに登場。ベッドで寝ている姿が映っただけで台詞はなかった。
パワーレンジャー・ターボ
第13話『法と正義』に記録映像として登場。後半にリタとともに登場する予定があったが実現していない。
同時期にFOXキッズで放送されていた局内CMにはリタやディバットクスとともに出演している。
パワーレンジャー・イン・スペース
リタとともにダークスペクター率いる悪の軍団の幹部となり、バイカ星などを征服。
最後には善のパワーによって浄化され、普通の人間になった。
パワーレンジャー・スーパーレジェンズ
『イン・スペース』で浄化された彼だが悪の道に戻り、銀河大君主ゼッドとなって宇宙征服を企む。
名台詞
- 「何を言うかこの愚か者めが、問題は貴様達なのだ。何度も戦ってまだわからんのか!!」
- 「ゴルダーよ、こうなった責任はすべて貴様にあるということを覚えておけ」
- 「あー、また貴様のせいでパワーレンジャーにやられた」
- 「それもこれもすべてはお前達のせいだ」
- 「えーい、見事な計画をまたしても灰にされてしまった。どいつもこいつも役立たずの能無しめ」
- 「またしても我輩を失望させおって、無能な手下どもめ今度失敗したらもう許さん」
- 「たとえ貴様らが6人だろうが1000人になろうが必ず倒してみせる」
- 「哀れなブラックレンジャー、(ダンスパーティの)パートナーがいないとはかわいそうな奴だ。心配することはない、我輩が相手を見つけてやる」
- 「レッドレンジャーめ、湖でモンスターに会った事がないだど? それならたっぷりと会わせてやろう」
- 「もー魚など見たくもない金輪際だ。ところで、今日のランチは何だ。
(サケの蒸し焼きだと言われ)我輩の話を聞いてなかったのかまったく能無しばかり集まりおって」
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
- 特撮
- パワーレンジャーシリーズ
- リタ・レパルサ(妻)
- リト・レボルト(義弟)
- セルペンテラ(自らのゾード)
- ゴルダー(部下)
- スコルピーナ(部下)
- Zゴーレム(部下)
- パワーレンジャーの関連項目一覧
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