ローブシンとは、ポケットモンスターに登場するNo.534のポケモンである。初登場はブラック・ホワイト。
基礎データ | |||
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名前 | ローブシン | タイプ | |
英語名 | Conkeldurr | 高さ/重さ | 1.4m / 87.0kg |
分類 | きんこつ | 特性 | こんじょう |
全国図鑑 | #534 | ちからずく | |
ジョウト | #― | 夢特性 | てつのこぶし |
ホウエン | #― | グループ | ひとがた |
シンオウ | #― | 孵化歩数 | 5120歩 |
イッシュ | #040(BW) #075(BW2) |
性別比率 | ♂87.5% ♀12.5% |
カロス | #95(マウンテン) | 世代 | 第五世代 |
アローラ | #― | 努力値 | 攻撃+3 |
進化 | ドッコラー → ドテッコツ(Lv25) → ローブシン(通信交換) |
図鑑説明
- ポケットモンスターブラック
- コンクリートを つくる ぎじゅつは 2000ねんまえに ローブシンから おそわったと かんがえられている。
- ポケットモンスターホワイト
- つえ がわりの コンクリートの はしらを きんりょくを つかわず じざいに ふりまわす わざを もつ。
- ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
- ちからに たよらず えんしんりょくを うまく いかして コンクリートを ふりまわす わざを つかいこなせる。
概要
- ドテッコツから進化して見た目は老いたが能力は大きく上昇している。
角材一本を片手(ドッコラー)、鉄骨一本を両手(ドテッコツ)と来て、遂にコンクリート柱二本を片手ずつで持つように。どこかのヤクザ並の握力。ホワイトの図鑑でも言及されているが、そのモーションからも凄まじい握力が伺える。 - ドテッコツまでは普通の鳴き声だが、ローブシンでは声というよりコンクリ柱を引きずる効果音に聞こえる。
- 進化の仕方から正に初代のカイリキーポジション。能力も似ているが、比較するとローブシンは素早さと特殊面を引き換えにより物理特化している(ただしHP自体も上のため、実質的な耐久力はあまり変わらない)。典型的なパワータイプで格闘タイプ中一位の攻撃種族値を持つ。特性もいずれも攻撃力を上げる物がそろっており特性を活用すれば、特性込みのチャーレムをも凌ぐ攻撃力をたたき出す。
- レベルで覚える一致技はきあいパンチ、ばかぢから、アームハンマーなど。タマゴわざではマッハパンチ、ドレインパンチ、カウンターなど格闘技は非常に多様。インファイトは覚えないが、種族値が示す通り「受けて殴る」タイプのポケモンであるため、耐久を下げるインファイトはかみ合わせが悪いのでさほど問題ではない。今までの格闘タイプと一味違い、飛行タイプ対策の岩技をレベルで覚えてくれるのでストーリーでも大いに活躍できる。
- 四天王のレンブの手持ちにおり、ナゲキダゲキ共々、その硬さと火力には苦戦しやすい。
- 名前の由来は恐らく「老+武神(ぶしん)or普請(ぶしん)」だろうか。あとは「老婆心(ろうばしん)」も。
他に「ロー」→「low」→「安い」繋がりで「安普請」かとも言われるが否定の声が強い。[1]
対戦
- カイリキーの爆パン運ゲーのような派手さはないが、その高いパワーと多くの格闘技による殴り合いは滅法強い。他の多くの格闘タイプが愛用しているインファイトで耐久を下げるようなことはなく、ドレインパンチやアームハンマーで堅実に攻撃。相手の生半可な物理攻撃ではビクともしないタフネス。正に格闘タイプの中の格闘タイプである。
- ビルドアップ+ドレインパンチの通称「ビルドレイン」戦法の代名詞的存在。ビルドレイン戦法を使えるポケモンは他にも多くいるが、ローブシンは特性こんじょうによって最大の弱点である状態異常(特に火傷)を克服している。
素の物理耐久が高いため一回積むだけで相当硬くなり、ドレインパンチが通る相手なら攻撃しつつガンガン体力を回収できる鬼性能。特殊耐久も振り方次第ではサザンドラのジュエル流星群すら耐え、一発耐えさえすればドレインパンチで回復できる。 - またビルドアップを積まずに火炎玉を持ち、能動的にこんじょうを発動してぶん殴る型も多い。根性発動からのからげんきは恐ろしい威力を持ち、物理受けに定評のあるヤドランですら後出しは危険を伴う。
さらにはこの火力からタイプ一致マッハパンチが飛んでくるのである。恐ろしいの一言。しっぺ返しもある上に鬼火に頼れないので、並のゴーストタイプでは安心して受けられない。 - BW2では三色パンチを習得し、ドンドン強化が進んでいる。文句無しで格闘タイプ最メジャー格の一体。
- XYではファイアロー、フェアリーの登場がありBW時代ほど安定した行動はできなくなったが、自身が弱体化されたわけではないため互角以上に戦える相手は相変わらず多く、はたきおとすが強化されたことでエスパーやゴーストに対する安定したダメージを出せるようにもなった。
特性について
ローブシンは夢特性を合わせて3つの特性があるが、どれも使いでのある強力な特性。
- こんじょう
通常特性その1。何かの状態異常になると攻撃力が1.5倍になる。また、火傷になっても「攻撃力半減」と言う効果を無視できる。
そのままでも物理アタッカーを封じるためによく飛んでくるおにびを苦にしないで済むため、相手に強く警戒させられる。かえんだまを持たせて能動的に火傷していく場合、やけどと重複しない他の状態異常に対して擬似的に耐性を持っているものとして、キノガッサ等に繰り出して行く事も可能になるなど、攻防両面で光る。
難点としては、やけどの「攻撃力半減」は無視できてもスリップダメージは無視できないため、他の型に比べると長生きできない点。また、倍率の高さと適用範囲の広さ(攻撃そのものが上がるので物理技全てで恩恵が得られる)に目が行きがちだが、かえんだまを持たせない場合はこんじょうが発動しないこともままあるが、かえんだまを持たせる場合、他の強化アイテムを持てないので、他の特性の強化アイテム持ちと火力に意外と差がなくなってしまう。
スリップダメージや持ち物の制限と引き換えてでも、状態異常を防げる事を重視する場合に役立つ。 - ちからずく
通常特性その2。プラスの追加効果がある技を、追加効果を発生させなくする代わりに威力を1.3倍にする。ローブシンでこれに該当する技は三色パンチの他、じならし、いわなだれなど。ローキックはちからずく補正の無いドレインパンチと大差無い。
こんじょうに無い利点としては、スリップダメージが無い事、1ターン目から火力を発揮でききる事。
メインウェポンであるかくとう技が何も強化されないために、いのちのたまを持たせた場合の火力倍率(1.69倍)の数字ほどゴリ押し力は無いが、サブウェポンである三色パンチの強化幅が最も大きいため、カイリューのような弱点を突かれても死なないようなタフなポケモンを強引に沈めることが可能になる。
持ち物がいのちのたま固定になるのは当然、「いのちのたまを持ってちからずく適用技を使った場合、技の追加効果と共に珠の反動も発生しなくなる」と言う仕様のためだが、上記の通り適用外の技も結構あるので、バトル中に反動があったり無かったりでちからずくである事を看破される可能性が低くない。そうなると速攻で鬼火が飛んできて機能停止に追い込まれかねないのが難点。 - てつのこぶし
夢特性。「拳」を使う技の威力を1.2倍にする。
適用範囲は一番狭いかと思いきや、タイプ一致のかくとう技は「ばかぢから」を除いてほぼ全て適用される。三色パンチも当然適用対象なので、有用な技で適用外なのはストーンエッジとしっぺがえし、地震程度。適用技だけでも十分やっていける。
火力の面でも一番低く見えるが、ドレインパンチ・マッハパンチと言ったメインウェポンを強化できるのはちからずくには無い利点であり、ちからずくと同じく1ターン目からノーリスクで火力を強化できるのはこんじょうには無い利点。格闘技に限っては、かえんだまを持たせていくこんじょう型と比べた場合、「こぶしのプレート」を持たせれば1.44倍とかなり近い火力が出せるため、火力の低さも悩むほどではない場合が多い。
以上のように3者3様でメリットもデメリットも様々であり、「この型が主流だ」と決められないために初見では型が読みにくいのもローブシンの強みである。
関連項目
注釈
- 「普請」単体だと「ふしん」と読み、土木工事全般のことを指す(>>16)。ここに「安」がくっつくと「安普請(やすぶしん)」となり、「安い粗悪な材料で普請をすること。またはそうして作られた質の低い建物そのもののこと。姉歯。」と、急に否定的意味合いの強い語となる。 が、図鑑の説明文からして手抜きに繋がる要素は一切見受けられない他、そもそもコンクリートの製造法を教わっておきながら師を安普請呼ばわりはいくら何でも恩を仇で返し過ぎだろう…ということで、言葉遊び以上の意味は含まれていないと考えられている。この辺の流れは記事掲示板>>4-23辺りを参照されたい。
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