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ロー・サンとは、ジャッキー・チェン主演の映画プロジェクトAに登場する海賊のボスである。
概要
香港の海を暴れまわり長らく海上警察を悩ませている海賊の船長として登場。
映画内のラスボスを務めジャッキー達の率いる海上警察相手に大活劇を繰り広げる。
その大暴れっぷり故にジャッキー・チェン映画史上最強との呼び声も高い。
映画のラスボスではあるが本格的に登場するのは映画の中盤以降。
彼を演じる俳優は中国映画界で幾多もの悪役を務めてきて、ジャッキー達とも何度も戦ってきた名優のディック・ウェイである。
その異常な強さ
武術に非常に長けておりジャッキー・ユンピョウ・サモハン・火星（劇中の大口、訓練中に大声で笑ったことで有名）の４人がかりでなければ敵わなかったほどである。
しかもとどめは体術ではなく、当時では最新式の手投げ爆弾によるものという異例。（敵のボスを殺してしまう辺りややサモハンらしさが出ている）
この映画内でのジャッキーやユンピョウの強さは一人で20～30人程を蹴散らすほどの実力で、ジャッキーの出演映画の中では比較的高めに設定されておりそれら3人と火星をまとめて相手にしてなお互角に暴れまわっているため文字通り百人力といえる。
これらは素手の時の話であり、普段は帯刀しており実際は一騎当千と言っても過言ではない。
また、肉弾戦に長けているだけでなく兵法も長けておりイギリスの軍隊が討伐に来た際は、漁船のフリをして近づき一気に襲撃、多少の被害を出しつつも瞬く間に戦艦を制圧した。
また本拠地の島ではしっかりと警備網が敷かれており、仲間内でのみ通じる合言葉を使う等外部からの侵略にも対策をしている。（ただしジャッキーとユンピョウには通用しなかった）
海上だけでなく香港本島にも手を伸ばしており、自らの腹心の部下をチョウという政府高官に使者として差し向け買収し、政府の情報を流させ政府の動きを監視する等盤石の体制を築いていた。
劇中で出陣しようとした海軍の船が爆破されるが、これもおそらく情報を掴んだためと思われる。
またはっきりと明言はされていないが、劇始めで海軍の3か月に及ぶ海域封鎖作戦で成果を挙げれなかったことが述べられている件についても、これも予め政府の情報を掴んでいたものと思われる。
人物
前項で述べた通り非常に手強く凶悪な海賊であったが、人柄は決して悪くはなく多少声が大きいのが気になる程度でむしろ気さくで陽気な発言が多くみられる。
人質と身代金（ライフル100艇）を交換の交渉にやってきたチョウ（扮するジャッキー）に対しフランクに話しかけて自らを下の名前で呼ばせ“堅苦しいのは無しだ、ザックバランに行こう”と述べている。
そしてそのまま自身の誕生日のお祝いの席に同伴させ酒を勧めたり、人質の英国女性を踊らせようかと提案したり、チョウ（ジャッキー）の提案した腕相撲勝負にはノリノリで挑んだりしている。
また部下からの人望も厚くジャッキーとユンピョウにより投獄されていた部下が脱獄してまで誕生日を祝おうと駆け付けたり、次回作のプロジェクトA2では海賊の残党たちが船長の敵討のためジャッキーを襲撃したりする（劇終盤では和解する。）
基本的には争い事は好まないらしくチョウ(ジャッキー)と部下が言い争っている時は間に入ってひたすら仲裁していた。
客船等の襲撃に関してもやや複雑そうな顔をしながら“命懸けの仕事だ”と述べている。
人質に関しても、初めこそ人質は返さないと豪語していたが後ほど“人質を食わせていくのも大変だから連れて帰ってくれ”と述べている。
これは劇中で明記されているわけではないが、すんなりと人質を解放すると政府の言いなりになったような形になり船長としての顔が立たなくなるため一旦断るが、そのままでは政府でのチョウの顔が立たなくなるため一旦断った後もっともらしい口実を作り人質を解放しようとしたのではないかと思われる、単に気まぐれなだけかもしれないが。
気さくで陽気な人物であるが船長らしい度胸もあり、海軍が攻めてきても顔色一つ変えず、また部下全滅の状態まで追いつめられても臆することなく戦い抜いた。
本当に最強？
ロー・サンが最強であることに異論を唱える者も少なからず存在する。
メジャーな理由として以下が上げられる。
- 前半で剣を使ってるから一概に強いとは言えない可能性がある。
- ユンピョウとサモハンと火星はロー・サンと戦う時万全ではなかった。
- ヤングマスターのボスの方が強い・ポリスストーリー2のボスの方が強い・ベニー・ユキーデの方が強い・酔拳2のボスの方が強い。
これらはいずれも正論であるがサモハンも剣を使用していたことで剣のハンディは解消されたことや手投げ爆弾を使用したこと、ジャッキーは万全の状態でロー・サンに挑んでいたこと、3で挙げられている作品のジャッキーよりプロジェクトAのジャッキーの方が強く設定されていることを踏まえるとやはり最強ではないだろうか。
（酔拳2の後半の方のジャッキーのかなり強い部類に入る、ただでさえ強いのにアルコール覚醒した状態のジャッキーと互角に戦った酔拳2のボスはかなり手強いが、2対1だったことや、それまでにジャッキーは何人もの部下やチェーン男と戦っていた。）
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