ワイドファラオ(Wide Pharaoh)とは、2016年生まれの日本の競走馬、種牡馬である。
主な勝ち鞍
2019年:ニュージーランドトロフィー(GII)、ユニコーンステークス(GIII)
2020年:かしわ記念(JpnI)
概要
父ヘニーヒューズ、母ワイドサファイア(母の父アグネスタキオン)の5番目の子の産駒として、新ひだか町のフジワラファームで2016年4月3日に誕生する。
父はアメリカでG1を2勝し、産駒にはアメリカでG1を11勝するビホルダーや、日本でフェブラリーステークスを勝ったモーニン等がいる。
母は現役の時には16戦2勝だったが、この2勝が福永祐一であげたものであった。また2009年の優駿牝馬のレース前で放馬し2周も走って競走除外の記録も残している。⇒ sm7143869
母父は皐月賞を勝ったアグネスタキオンで、産駒にダイワスカーレット、ディープスカイ等がいる血統である。
2018年〜2019年(2〜3歳)
角居勝彦厩舎に入厩して2018年の10月13日、阪神競馬場で福永祐一を背にしてデビューしたが2着になり、その後未勝利戦でも再び2着の後、12月の中京で未勝利を脱出となった。
1番人気で好スタートを切ったあとは好位につけて競馬を進め、直線入り口で先頭に立つと他馬がムチを使う中、馬なりで突き放し先頭でゴールとなった。
3歳になって初戦のニュージーランドトロフィーでは、ここまで3戦乗っていた祐一が阪神競馬場で阪神牝馬ステークスに騎乗するため内田博幸に乗り代わったが、1枠1番を生かし見事に勝ち上がった。
次戦はNHKマイルカップに内田博幸と挑んだが9着という結果となった。
これまでデビュー戦から一貫して芝1600mであったが、父ヘニーフューズの産駒のダート実績からユニコーンステークスに挑むこととなった。枠上は祐一に戻った。
レースは初ダートながら父の血統を買われて3番人気に支持され、1枠1番を生かして見事に逃げ切った。
レース後に祐一は「スタート次第で逃げの手も考えていた、うまく逃げ切ることが出来たと語り、ダート適正もあると思っていてその通り重賞を勝ててよかった、いずれG1の舞台でも活躍できれば」と語っていた
続いては浦和のテレ玉杯オーバルスプリントに出走したが、ノブワイルドの2着となった。
続いてのみやこステークスは、祐一が東京のアルゼンチン共和国杯に騎乗することから、M.デムーロに乗り代わったが5着であった。続いてのチャンピオンズカップでもM.デムーロが再び乗ったが14着と大敗する。
2020年(4歳)
4歳になっての初戦は根岸ステークスから始動し再び祐一に戻ったが5着に、本番のフェブラリーステークスではハイペースで先行馬がバテる展開になり12着と大敗した。
次戦は一度再び芝路線も考えたようだが、予定していたマイラーズカップには祐一のお手馬のインディチャンプがいたことから、これを回避して5月5日の船橋のかしわ記念に出走する。
レースではこの年のフェブラリーステークスを勝ったモズアスコット、1年半ぶりの復帰となるルヴァンスレーヴらがいて7頭立ての6番人気と中央で最下位の人気であったが、1枠1番を生かしスタートを決め他馬に前を許すことなく逃げ切り優勝、GI/JpnI初勝利を決めた。
レース後祐一は「後ろの馬からプレッシャーを受けずに逃げられたのが良かった。3コーナーまで楽に行けたので早めにスパートをかけたが、馬が気持ちよさそうに走っていたのでこれならいけると思った」と語っている。
実はこのかしわ記念も含めてワイドファラオは、これまでの重賞3勝はすべて1枠1番で逃げ切りでの勝利だったりする。
この後は帝王賞に向かう予定との事。2000m以上の出走経験はなく、新たな挑戦となるようである。
6月24日に行われた帝王賞では6番人気であった。初の2000mのレース、前走は恵まれたとの見方からか評価はそれほどであった。今回も逃げの手にでたがクリソベリルから0.7秒遅れの4着であった。
4着とはいえ上位の馬は中距離の実績があったことから、距離についてはある程度めどが立ったと関係者は語っている。
その後マイルチャンピオンシップ南部杯、みやこステークスと出走も着外となった。
2021年(5歳)
年が明けてフェブラリーステークスに出走となった。管理していた角居勝彦調教師にとっては最後のG1出走となった。
しかし関係者によると、出走する1週間ほど前になってようやく気配が良くなってきたと語れており、結果は12着だった。
角居厩舎が解散に伴い辻野泰之厩舎に転厩したあとは、かしわ記念に出走となった。1年前に勝利していたことから復活に期待されていたが、スタート後につまずくなどの後手を踏み4着となった。
6月3日になり、浦和のさきたま杯で3着に入り復調かと思われたが、その後プロキオンステークス、久々の芝レースの京成杯オータムハンデは再び着外となった。
10月11日マイルチャンピオンシップ南部杯に出走した。ゲート内での中立が良くなかったようで良いスタートはきれなかったようだが、それでも前目の4~5番手につけることが出来たものの直線ではポジションが変わることなく5着であった。
この後は柴田善臣で武蔵野Sは10着、C.デムーロで兵庫ゴールドTは4着で5歳シーズンを終えた。
2022年(6歳)
6歳になって最初のレースは3月のマーチSで大野拓弥を鞍上にしたが14着、その後は5月3日に名古屋のかきつばた記念を岩田望来を背にして挑んだが、6着となった。
そして5月6日付けでJRAから大井に移籍予定ということがアナウンスされた。
大井に移籍後は森下淳平厩舎に所属し3戦したが、浦和競馬場の浦和スプリントオープンの2着が最高で9月20日付けで地方からも引退していたことが発表された。
10月31日に北海道新冠町の白馬牧場で種牡馬入りしていることが、案内されている。
ワイドファラオが白馬牧場にスタッドイン(競走馬のふるさと案内所)
血統表
*ヘニーヒューズ 2003 栗毛 |
*ヘネシー 1993 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
Island Kitty | Hawaii | ||
T.C. Kitten | |||
Meadow Flyer 1989 鹿毛 |
Meadowlake | Hold Your Peace | |
Suspicious Native | |||
Shortley | Hagley | ||
Short Winded | |||
ワイドサファイア 鹿毛 2006 FNo.12 |
アグネスタキオン 栗毛 1998 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アグネスフローラ | *ロイヤルスキー | ||
アグネスレディー | |||
クイーンソネット 鹿毛 1992 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
*エイプリルソネット | Dike | ||
Pass Me | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Northern Dancer 4×5(9.38%)
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関連項目
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