ワッケインとは、機動戦士ガンダムに登場する人物である。
概要
初登場は第4話。性別は男性。地球連邦軍が保有するルナツーの基地司令で、階級は少佐。立場の割に階級が異様に低く、連邦軍の人手不足が見え隠れしているのが分かる。ルウム戦役ではレビルの部下として参加していたが、乗艦を撃沈された経験がある。
作中では
悪人面で、初登場時には入港してきたホワイトベースを拘束。乗り込んでいる民間人をルナツーで保護して欲しいと懇願するブライトを一蹴し、軍の最高機密であるAAA事項を破ったとして全乗員を軟禁。その頭の固さからホワイトベース全乗員から怒りを買い、特にブライト達からは不快感を示されている。
一方、ルナツーでは事なかれ主義が蔓延しており、ジオン軍に追われているホワイトベースは厄介な存在に過ぎなかった。ワッケイン少佐の冷たい反応は、このような背景も関係していると思われる。
ホワイトベースを追ってきたムサイを捕捉し、自らマゼラン級で迎撃に向かうが、シャアによって仕掛けられた時限爆弾により乗艦を破壊され自らゲートを塞ぐ形となってしまう。ホワイトベースで迎撃を訴えるクルーに軍規を持ち出して銃を突きつけるが、パオロ艦長の説得により折れる。上官の声にはしっかり耳を傾ける軍人らしい一面が窺えた。
その後、自らもホワイトベースに乗り込み、指揮。マゼランを破壊させた。だが主砲発射の衝撃で、パオロ艦長が亡くなってしまった。ホワイトベース隊の活躍によりルナツーが助かったという事で、ブライトの手腕を認めホワイトベースの運用を任せた。そして護衛のサラミス1隻をつけて、見送った。
ホワイトベースが去った後、ワッケインは「ジオンとの戦いがまだまだ困難を極めるという時、我々は学ぶべき人々を次々と失っていく。寒い時代だと思わんか?」と部下に呟いている。
その後
物語終盤に再登場。チェンバロ作戦に参加し、ソーラ・システム発射までの時間を稼ぐべくホワイトベースとともに陽動を行う。乗艦は相変わらずマゼランだが、大佐に昇進していた。
ホワイトベースとの再会を喜んでおり、以前のような頭の固さは見受けられなかった。ブライトに「一人前の指揮官面になったな」と声をかけたり、一目見てアムロを「素晴らしい才能の持ち主だ、我々とは違う」と評したりと人が変わったように優しくなった。テキサスコロニー近海で、チベ級重巡洋艦と交戦し、これを撃沈する戦果を挙げる。
ところがそのテキサスコロニーから出港してきたシャアのザンジバルと一騎打ちする事になり、激しい撃ち合いを演じる。「敵は1隻だ、よく狙え。すぐにホワイトベースも応援に来てくれる。それまで持たせるんだ!」とホワイトベース隊の事を信じていた。
弾幕を展開し、ザンジバルに数発の命中弾を与えたが、力闘及ばず。マゼランも次々に被弾し、白煙を噴き出す。そして、ザンジバルから放たれた一斉射を受け、撃沈。ここでワッケインは戦死。
遅れてホワイトベースが現場に駆けつけたが、そこにはマゼランの残骸が漂っているだけだった。
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