ワラジムシとは、ワラジムシ目ワラジムシ亜目ワラジムシ科の甲殻類である。
虫取りの際に、ダンゴムシの偽物として子供にがっかりされる存在としても有名。
概要
岩の下など湿気の多いところに生息し、乾燥にはかなり弱い。主に腐食物のみを食べるため、自然の掃除屋としての役割を果たしている。
ダンゴムシとの違いは丸くなれるかどうかで区別されやすいが、他にもいろいろと違いはある。
ワラジムシは前後がやや狭まっている楕円形をしているのに対し、ダンゴムシは前後がカプセル薬のように緩やかなカーブを描いた楕円形になっている。この時点で見分けがつく人も多いだろう。
ダンゴムシは鈍足なのに対し、ワラジムシは逃げ足が早い。防御姿勢がとれないのに逃げ足が遅かったら生きていけるはずはない。
また、ダンゴムシの体表面が固いのに対して、ワラジムシは柔らかい。これでは丸くなれたところで防御力を発揮しようがない。
子供達にとっては目立って面白い習性がないため興味を引かれづらいうえ、ダンゴムシと間違えられて丸め殺されやすい生き物である。さらに腐食性のものを食べるという不潔さから保護者の方々からも嫌われている。
しかし新芽すら食べてしまうダンゴムシと比べると、ワラジムシは腐食物しか食べないので、害虫とされるダンゴムシと比較すれば十分益虫として自然界での役目を果たしている。
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