ワンジラ語とは、言語のひとつである。
概要
アボリジニの用いる言語のひとつで、パマ・ニュンガン語群のグンピン・ヤパグループに属する。ワンジラ語はグンピン語派とヤパ語派のうちグンピン語派の連続体の中心部にあたり、西のジャル語、北のマルギン語、東のグリンジ語といった隣接する言語と似通った度合いが高く、どれとも意思疎通を行うこともできなくもない。
なお、もうほぼ滅亡しかかっており、流暢に話せるものはすでにいないとされる。
音韻体系
母音
子音
摩擦音がないうえに、破裂音も有声/無声の区別がほとんど存在しない。
両唇 | 歯音 | 歯茎音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | |
---|---|---|---|---|---|
鼻音 | m | n | rn | ny | ng |
破裂音 | b | d | rd | j | ɡ |
接近音 | w | r | y | ||
側音 | l | rl | ly | ||
ふるえ音 | rr |
文法
形態的能格性、つまり絶対格と能格で主語と目的語が区別される通常の形と、独立代名詞が主語の場合すべて単一の形となり、加えて付属代名詞は主格と対格を分けて考える(ややこしい…)。
さらに非階層的言語、つまり主語述語目的語の順番など全く問われない存在である(ただし、重要な情報が文頭に現れがち)。
また、北オーストラリアの言語に特有の、屈折動詞と非屈折動詞の二つを組み合わせる言語である。等位接続詞は一切なく、名詞文と動詞文が従位接続詞のみで組み合わさって叙述されていく。
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関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
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