ワンダーウーマン(Wonder Woman)とは、DCコミックスのスーパーヒーロー、及び彼女を主役としたコミック、アニメーション、TVシリーズ、映画のタイトルである。
概要
1941年、オールスターコミックス第8号で初登場。世界最初期の女性スーパーヒーローであり、主人公としては前代未聞のことだった。
同じDCコミックスのスーパーマン、バットマンと共にジャスティス・リーグの「ビッグ3」(トリニティ)に数えられる大物ヒーロー。
70年代(1975年-1979年)にはリンダ・カーター主演でTVドラマ化され、日本でも人気を博した。
その後何度か再実写化の企画が浮上しては消えていき、その事もあって一般的な知名度はスーパーマンとバットマンには及ばない状況が続いた。
しかし2016年公開の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」にてガル・ガドット(「ワイルド・スピード MEGA MAX」)演じるワンダーウーマンが実写映画デビューを果たし、観客に鮮烈な印象を残した。翌年2017年には同じDCEU世界の単独主演映画と「ジャスティス・リーグ」も公開される。
2017年6月に全世界で公開された映画「ワンダーウーマン」は「『ダークナイト』以来最高のDC映画」と非常に高い評価[1]と興行収入[2]を勝ち取り、主に批評面で見通しが暗かったDCEU作品の未来を切り開く作品となった。
2020年12月には6月公開予定がコロナ禍で延期されていた実写映画第2弾「ワンダーウーマン1984」も公開された。
「ワンダーウーマン3」の企画も進められていたが、2022年12月のDC映画新体制構築に伴い、制作は棚上げとなった。
人物・能力
主にギリシャ神話をベースとした世界観で、時代と共に様々なオリジン(誕生秘話)が存在する。
本名ダイアナ・プリンス(Diana Prince)。女性だけのアマゾン族が暮らすセミスキラ島(Themyscira、旧設定ではパラダイス島)の出身。女王ヒッポリタを母に、最新のNEW52設定ではゼウスを父に持つ。(以前は母の手で粘土から作られていた)
島に不時着したアメリカ空軍パイロット/諜報員のスティーブ・トレバーの命を救い、彼の存在がきっかけとなって星条旗のコスチュームを身にまといアメリカへ渡る。
人間としての表の顔ではブティック経営や古物商など様々な職業をこなしているが、最も主要なプロフィールはワシントンDCのペンタゴン(国防総省)でトレバーのアシスタントを務めること。
ワンダーウーマンの能力としては怪力や強靭な肉体、飛行能力、テレパシー、鍛えられた武術などのパワーを持ち、武器にはブーメランとして使えるティアラ、弾丸をも弾くブレスレット、捕らえた者に真実を話させる投げ縄、時として剣と盾を装備する。最近ではあまり使われていない透明飛行機などもある。
しかし彼女を最強のヒーローに仕立て上げているのは、その深い知恵と世界への愛情だろう。
余談
- 原作者のひとり、心理学者ウィリアム・マーストンは嘘発見器の元となる血圧計を発明した。上記の「真実の投げ縄」のことも考えると興味深い。彼は「男性は強い女性に支配されたがっている。愛情深い女性が導けば、世界はより良い場所になる」と言ったという。なおマーストンがワンダーウーマンを生み出した経由についても、映画『ワンダーウーマンとマーストン教授の秘密』で映像化されている。
- 2016年10月に国連名誉大使に任命されたものの、各方面からの批判もありわずか2ヶ月でその任を解かれている。
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関連項目
脚注
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