ヲ加賀さん物語とは、Mr鈴木氏がニコニコ静画に投稿しているシリーズである。
概要
正式名称はなく、作品タイトルもキャプションに続くセリフか、特に印象に残るキャプションから引用されている。
最初は時系列もバラバラで投稿されていたシリーズであり、設定に差異が見られたりもしたが
下記の1枚辺りから、一本線のストーリーとして展開されつつある。
(Mr鈴木氏曰く、きっとまたコロコロ変わるとの事)
内容は紆余曲折あって、艦娘から深海棲艦へと変貌してしまった空母ヲ級を中心に展開される話である。
人類側がいわゆるブラック、大本営(笑)であるが、深海側も平和と言うわけではなく、曲者揃いである。
ギャグ要素はたまに混じるものの、基本的に暗めのシリアスストーリー。
登場人物
深海側:飛行場姫陣営(すっとこファミリー)
- ヲ加賀さん
この物語の中心人物。名前から分かる通りに元々は人類側の艦娘、加賀である。
後述の戦艦棲姫の策略によって致命傷を受けた所を捕獲され、空母ヲ級の素体に魂を移されて目覚める。
記憶がそのまま残ってしまった為、不良品として廃棄処分されそうになった所を飛行場姫に懐かれる。
それ以来、飛行場姫に絶対の忠誠を誓っており、事実上の側近として大会議も代理で出席する。
加賀だった頃は所属していた鎮守府の提督が絵に描いたような外道であり、資材供給もままならないほどの無能だった為か、秘書艦として上層部相手に文字通りに身体を売る、満身創痍を隠して出撃を続ける等して貧乏鎮守府を何とか支え続けていた。
その加賀がヲ加賀さんとなり、去った事で隠され続けてきた鎮守府の闇も徐々に表に出る事となる。
艦娘の頃から錬度は非常に高かったようで、ヲ加賀さんになった後は普段は普通の空母ヲ級と何ら変わりない姿であるが、熟練の二航戦相手に戦わずして勝つ上、本気になると姫級すら威圧するほどのFlagshipオーラを出す。
弟子や後輩に厳しい訓練を施し、自身もまた努力型の天才だが、結構大人気ない。同僚曰く「怒ると怖い」
艦娘時代の大食艦気質も受け継いでしまっており、アイスが大好き。
戦闘後の補給の様子は流石の深海勢力もドン引きしている。
- 飛行場姫
ヲ加賀さんが所属する鉄底海峡の頭領。通称すっとこ姫。
姫級なのは間違いないのだが、実戦経験皆無で艦載機をろくすっぽ飛ばせず、至近距離弾も外す有様。
(後にヲ加賀さんの猛特訓もあってか、多少は改善された模様)
のじゃロリである事もあって威厳の欠片もなく、所属艦も他が匙を投げる厄介者を押し付けられている。
しかし温和な性格なのもあってか、厄介者の求心を得るなど、他とは違ったカリスマ性を持っている。
こんなお姫様なので、泣く子も黙るはずの恐怖の鉄底海峡の筈なのだが、ヲ加賀さんが来てからと言うものの艦娘は平気で通り抜けるわ、大量のアイスを通行証として持参すれば最低限の安全が保障されるわと、非常にユルい。
登場時は大体コタツでミカンをしばいている。威厳を保つ事も出来るが、極めて短時間しか持たない。
戦艦棲姫の策略によってヲ加賀さんを沈めたのは彼女と言う事にされている。
廃棄処分予定だったヲ加賀さんに飛行場姫が懐いた事で押し付けられた為、ヲ加賀さんにとって第2の命の恩人である。飛行場姫もヲ加賀さんには絶対の信頼を寄せており、有事の際には飛行場姫の艦装を許可なしで使って良いと言う程。
- 後輩ヲ級
ヲ加賀さんの後輩の空母ヲ級。読者からは「後輩ちゃん」と呼ばれている。
ヲ加賀さんに憧れて飛行場姫の鉄底海峡に所属する。その憧れ具合は周囲に誰かいようと雌の顔をするくらいだが、妄信はしておらずヲ加賀さんが深海棲艦である事を忘れているような行為に走ると、しっかり一度は諌める。
実力は即Eliteコースに入れる素質(五航戦級くらい)を持っているが、実戦経験がないので訓練や演習限定。
更に戦うのが嫌いな性格をしてる為、他の深海勢力ならまず間違いなく使い潰されて死ぬと言われている。
子供達のお姉さん的な存在な為か、飛行場姫や戦艦レ級の遊び相手も務めている。
ただしヲ加賀さん不在時は、彼女が一手に引き受けていた雑務が全て降りかかってくる。
- 戦艦ル級
鉄底海峡の主力戦艦。ほぼ常に片手に缶ビールを持つ無類の酒好き。
口が悪く性悪とされているが豪快な性格をしており、大体の事は笑ってビール飲んで済ませる。
その彼女がビールを開けずに置くのは動揺している証拠であり、滅多に見れない光景らしい。
最初は艦娘特有の仕草をするヲ加賀さんを人類側のスパイかと疑うが、後に良き理解者となる。
ヲ加賀さんが飛行場姫に見せられないほどの無茶をした際は、ヲ加賀さんがどんなに隠してもル級が匿って強制的に休ませるなど、カンが鋭い一面があり時には核心に迫った発言をする事もある。
戦艦棲姫相手に物怖じせず「アイツ」よわばりして毛嫌いするのは彼女くらいらしい。
彼女もノーマルな個体でありながら、武蔵と互角以上に殴り合えるという結構な規格外である。
- 軽巡ホ級
慇懃無礼で、勝利の為なら味方も利用すると言う典型的な問題児の性格をしている。
しかし鉄底海峡所属後は特に問題を起こさず、持ち前の冷静さでヲ加賀さん達を影から支えている。
後述のリ級と揃って貧乏くじを引かされる事も多いが、仲間を気遣う事は忘れない優しさを持つ。
話数を追う毎に、深海棲艦である事を忘れているような行為を繰り返すヲ加賀さんと、それを深く考えずに許可するすっとこ姫のフォローに回される機会が増えている影の苦労人。
最近、色々とどうでもよくなってしまった模様。彼女の苦労は今後も続く……。
- 重巡リ級
猪突猛進型で、一人称が「俺」。
特に目立った戦闘活動の描写はないが、飛行場姫の代役をやらされた時は雨のように降り注ぐ三式弾を受けても多少の包帯程度で済んでいる為、耐久力はピカイチの模様。(本人曰く「二度とやらない」)
艦装の操作においても適役と言われている為、隠れた実力者なのかもしれない。
(実際、飛行場姫の艦装を装備している回数はヲ加賀さん「より」多かったりする)
- 戦艦レ級
鉄底海峡の戦艦レ級は原作のような凶悪さを持った描写は一切なく、とても子供っぽい。
戦闘描写も一切なく、大体は飛行場姫や後輩ヲ級と一緒に遊んだり、ミカンを食べたりしている。
戦艦棲姫が作り上げたレ級に睨まれた際は涙目になっていた。
最初は漢字も使っていたが、最近は台詞が全てひらがなになっており、子供っぽさが増している。
深海側:戦艦棲姫陣営
- 戦艦棲姫
この物語の全ての元凶とも言える存在。元々は人類側の陸奥だったらしい描写が見られる。
錬度、素質の高い艦娘を捕獲後、姫級ないしは鬼級に作り変えている為、ヲ加賀さんを始めとする深海棲艦の主力艦はほぼ全てが彼女の仕業となる。
性格は陸奥が暗黒面に陥ったようなものだが、非常に気性が激しく、少しでも機嫌を損ねると部下は決まって轟沈の末路を辿る事になる。
後述の人類側の長門に執着しており、機会あれば彼女を自分自身の手で沈めようとしている。
彼女の陣営は実力至上主義なので部下も精鋭揃いだが、その精鋭を持ってしてもヲ加賀さんは飛び抜けた逸材らしい。
- 戦艦ル級
戦艦棲姫の精鋭の1人。Flagship級。飛行場姫のル級とは別個体で、こちらは常に冷静沈着。
ヲ加賀さんの本気の眼光を受けても戦意を出さないほどに落ち着いており、参謀役として戦艦棲姫を支えている。常に非情と言うわけでもなく、新たに生み出された姫級や鬼級を気遣った配備をしたりする。
戦艦棲姫の意向に逆らう形であっても、貴方の采配なら問題ないと言われる等、デキるル級である。
- 重巡リ級
戦艦棲姫の精鋭の1人。Flagship級。飛行場姫のリ級とは別個体。
基本的に無愛想で武道派な一面を持ち合わせている為、前線活動は主に彼女が担当している。
戦艦棲姫陣営の重・軽・駆逐を統括しており、並の戦艦級では太刀打ちも出来ない実力者らしい。
彼女にとって脅威なのは人類側よりもヲ加賀さんらしく、常に倒す為の手段を模索している。
- 潜水ソ級
戦艦棲姫の精鋭の1人。Flagship級。
捕獲した艦娘の改装作業は彼女の担当であり、後述の戦艦レ級も彼女の作品と思われる。
戦闘描写は見られないが、実力至上主義の戦艦棲姫陣営の精鋭の1人なので相当の実力者だと思われる。
例外に漏れず交戦的であり、戦艦棲姫と対立している港湾棲姫の排除を望んでいる。
- 空母ヲ級
戦艦棲姫の精鋭の1人。Flagship級。ヲ加賀さんとは繋がりのない別個体。
出番が少ないせいもあるのか、戦艦棲姫陣営の所属者では例外的にあまり好戦的ではない模様。
戦艦棲姫の実力を目の辺りにした時、その光景に当てられる事無く驚愕の表情を浮かべていたので
実力はあれど、性格は普通だと思われる。
- 戦艦レ級
潜水ソ級によって建造された戦艦棲姫のお気に入りの個体。
原作通りの凶悪さ、凶暴さを秘めており、戦艦棲姫陣営の中でも特に好戦的でバーサーカー気質。
姫級、鬼級の元となった素体の艦娘の大半は、この戦艦レ級によって捕獲前に蹂躙されている。
後述の港湾棲姫の発言によると、この戦艦レ級の建造だけで何人もの部下が犠牲になったらしい。
深海側:その他陣営
- 港湾棲姫
深海棲艦の穏健派の1人。飛行場姫、北方棲姫ととても仲が良く、妹想いの良きお姉ちゃん。
過激派の戦艦棲姫陣営とは特に折り合いが悪く、その他の好戦的な勢力からも排除を望まれている。
戦艦棲姫に対して真っ向から言い合える数少ない存在であり、自ら人類側に対して侵略行為に及ぶ事はないが、いざ戦うとなれば容赦は一切しない、隠れた実力者と思われる。深海棲艦側の良心的存在。
ヲ加賀さんの経緯を知っているが、分け隔てなく妹の良き部下として笑顔で接している。
- 離島棲鬼
深海棲艦の穏健派の1人。常に浮かない顔をした深海側の苦労人の代表格。
本心では人類との戦争を望んでいないようで、戦う意思と手段さえ無くせば馬鹿げた戦争は終わるという信念の元に行動しており、取る戦略も直接戦闘を可能な限り避けた補給線の断絶など間接的である。
彼女の最終目標は人類側との相互不干渉の停戦協定の締結である為、過激派の戦艦棲姫陣営とは事実上の対立関係となるが、戦艦棲姫はそれを知った上で彼女さえも上手く利用している描写が見られる。
穏健派同士の港湾棲姫とは仲が良く、戦艦棲姫に排除されないか常に心配している。
飛行場姫、北方棲姫とも関係は良好。
- 駆逐棲姫
戦艦棲姫陣営の潜水ソ級によって建造された新たなる姫級。素体は春雨。
当初はそのまま実戦投入の予定と思われる描写があるが、戦艦ル級の采配により重巡ネ級、空母水鬼と共に個人海域を持つに至る。
姫級とはいえ、完成して間もなく精神的にも幼い為か、重巡ネ級と空母水鬼の気遣いもあって自ら戦線に立つ事はない。
- 重巡ネ級
元々は戦艦棲姫陣営に所属していたが、誇りを重んじる性格が災いして嗜虐性の高い戦艦棲姫陣営では孤立していた。結果を重んじる重巡リ級からも「下らん戯言」と一蹴されている。
駆逐棲姫の素体を痛めつけ、忠誠心を見せろという戦艦棲姫の命令に対しても正直には従わず、仮死薬を与えて死んだフリをさせ、自分の拳を痛めつけてそれっぽく見せて凌いでいる。
しかし所属艦隊の旗艦である戦艦ル級には見破られ、彼女のネ級を気遣う采配により戦艦棲姫陣営を離れ、駆逐棲姫の側近として配備される。
戦艦棲姫陣営所属時に何かあったらしく、自身を省みずに他者を護る傾向が強い。それが例え敵である艦娘であっても例外ではなく、本来ならば白露型駆逐艦4人を一斉に相手取っても無傷で倒せる実力者でありながら、あえて轟沈させずに加減して鎮守府に帰投出来るようにしている。
今の所、正体は不明だが駆逐棲姫と空母水鬼の素体の姿を幻覚で見てる事から、性格的に見て木曽かもしれない……。
- 空母水鬼
戦艦棲姫陣営の潜水ソ級によって建造された新たなる姫級。素体は翔鶴。
ヲ加賀さんに対して駆逐棲姫のお姉ちゃんポジションと取られまいと勝負を仕掛ける。
勝負の結果は勝利だったが、圧倒的有利な条件下での「接待プレイ」でありながらも実力の差を見せ付けられてしまう。
それ以来、ヲ加賀さんを先輩と呼び慕っている。肝心のヲ加賀さんからは少しウザがられている。
駆逐棲姫の姉のポジションに拘るのは、瑞鶴の記憶が欠けた状態で目覚めてしまい、その穴埋めを無意識の内に駆逐棲姫で埋めてしまったのが原因。その為、本当の妹である瑞鶴を見ても気味の悪い娘としか思わない。
- 南方棲鬼
深海棲艦の過激派の1人。泊地棲鬼とよくつるんでおり、ヲ加賀さんともよく飲み合う仲。
過激派ではあるが戦艦棲姫を良く思っていないらしく、港湾棲姫との共倒れを望んでいる。
仕事はそっちのけ、口に出さずとも態度に出ると、問題点が多く側近の戦艦タ級を常に困らせている。
- 泊地棲鬼
深海棲艦の過激派の1人。2015/10/17時点での最前線海域の支配者。
彼女の支配領域では艦種関係なく出撃前の一杯が許可されている。
「激戦海域では呑んでないとやってられない」の発言通り、常に酔っているような状態だが素面の時は割かしまともな口調である。
人類側
- 瑞鶴
人類側の主人公的存在。
加賀の後輩であり、彼女が嫉妬する程の才能に恵まれているが、慢心のせいで開花し切れていない。
加賀に対して反抗的な態度を取っていたが、心の中では彼女に憧れており、偉大なる超えるべき存在と見ている。人類側でヲ加賀さんの正体をいち早く見抜いた人物であり、お互い素直になれなかった事を悔やんでいる。
彼女の正体、深海棲艦となった真実を知っている為、壊れ行く赤城との板挟みに苦悩していく。
赤城が壊れた事で加賀の代理として秘書官を務めるが、貧乏鎮守府を支え続けた彼女の手腕の謎を探ると共に、 隠され続けてきた鎮守府の闇に直面していく事になる。
展開の1つには、並いる姫級空母を全て倒し、憧れの英霊を超え本当の意味で一航戦の名を継ぐ為に、ヲ加賀さんに最後の決戦を挑む物がある。
- 赤城
加賀の同僚であり、彼女と共に空母の最主力を担ってきた、加賀とは真逆の才能型の天才。
名家の箱入り御嬢様出身であり、加賀と出会うまでは屋敷の練武場と鎮守府しか知らなかった。
才能に恵まれてはいたが、箱入り出身なせいか加賀の味わってきた屈辱と血の滲む苦労は知るよしもなかった。
依存度も相当高かったようで、加賀が沈みヲ加賀さんとなってから、彼女は徐々に精神を病んで行き、後に悲惨な再会を遂げる。
- 龍驤
鎮守府の古参であり戦略担当。加賀と対等に話し合える存在。愛称は「龍さん」
判断力と行動力に溢れており、有事の際には提督代理を務めたり、無謀な出撃ははっきり辞退する。
実力も加賀、赤城程ではないにしろ姫級と渡り合えるほどの貫禄を持ち合わせている。
ヲ加賀さんの正体を知った後も変わらぬ態度で接してくれており、瑞鶴同様に辛い立場にあるが、
笑顔で後輩を励まし続けるとても強い心の持ち主。
胸の事をよく話題に出すが、笑いを取る為に自虐ネタとして使ったりするだけで
自身のバストサイズに関してはあんまり気にしていない模様。何処までも強い人である。
後に、ヲ加賀さんの師匠だった事が判明。彼女の訓練は心身共に鍛え直された瑞鶴でも吐くほどキツイ。
- 鳳翔
鎮守府入りした加賀と赤城の育ての親であり、現時点での最古参と思われる。
既に現役を引退したのか、自らが前線に立つ描写は一切ない。
後に加賀と赤城の悲愴な結末を耳にした時、静かに涙を流していた。
実は鎮守府最主力空母だった加賀と赤城に勝る練度の持ち主であり、あまりに高すぎる練度から
生半可な実力の持ち主では、彼女の弓は無造作で地味にしか見えないほどに完成された自然体となっている。
その弓を目の当たりにした瑞鶴の発言から、弓だけに関してはこの世界最強と思われる。
- 武蔵
鎮守府の古参の1人。鉄底海峡の戦艦ル級に通じる豪快さを持ち合わせる。
鎮守府の戦術顧問であり、決戦の際にはほぼ必ず出撃するが、肩書きに縛られすぎているきらいがある。
鉄底海峡の戦艦ル級とは戦闘を離れても酒を飲み合う仲だが、どういう因縁があるかは今の所は不明。
龍驤よりは後に鎮守府に入ってきたらしい。
大和の妹であり、元お嬢様なのだが生ビール大ジョッキを掲げながら豪快に笑う姿からは想像付くはずもなく
その事を知り大和と見比べたル級から「どうしてこうなった!?」と嘆かれるほどに女を捨てている……。
- 大和
武蔵の姉。大人しい性格な上、妹が健在な為、目立った因縁がなく出番も少なめ。
しかし流石は大和型。大和型が持ち合わせる威光は影響が強く、龍驤が代理提督を務めた際は「自分はナメられやすい見た目だから」、「下の連中は上の不安に敏感だから」という理由で、鎮守府は健在である事の象徴として秘書艦に抜擢されている。
三笠就任後も、やはり元艦娘とはいえ女性提督はナメられるのか、秘書艦の任を続けている。
(武蔵が抜擢されなかったのは、恐らく元お嬢様という割に女を捨てすぎているから)
すっとこファミリーの戦艦ル級に対して、武蔵が自分より親しげに酒を飲み交わしているのを見て嫉妬する等、独占欲が少し強い傾向が見られる。
(そのル級からは武蔵の姉はテッド・ブロイラーみたいなヤツかと思われていた)
- 長門
鎮守府の古参の1人。妹である陸奥を過去に轟沈で失っている。
その事をずっと引き摺っており、心に深い闇を抱えてしまっている。
口数が少なく厳格な性格をしており、一度出撃すれば連合艦隊最強の名に恥じない鬼神の如き姿を見せる。
……と、寄り付き難い印象を受けるが、実際は駆逐艦や巡洋艦達の人気者であり、豪快に生ビール大ジョッキを掲げる武蔵ほど女を捨てておらず、酒はお洒落なカクテルを頼んだり他人が食べてるパフェを美味そうだからと自分も頼んだりする可愛い一面を持っている。
そして大の甘党である事が発覚。それだけで甘いはずの水饅頭に更に砂糖をかけるという暴挙に出る程。
これには流石の武蔵(視聴者)も見てるだけで胸焼けを起こしたのか、手持ちのお菓子を譲った。
戦艦棲姫とは深い因縁がある。
- 天龍
遠征部隊の隊長的存在。
この物語では戦闘バカではなく、資源よりも人命救助と仲間の生存を重視する良き姉御肌。
彼女の土壇場の発言により、鎮守府は安全な輸送ルートを確保する事が出来るのだが
天龍自身はそれまで決死の覚悟で遠征任務をこなしてきたので、釈然としていない。
(確保に至る話を見れば無理もない事なのだが)
- あきつ丸
艦娘あきつ丸であると共に、「陸軍特殊工作官あきつ」と言う肩書きを持つ。
陸の上であれば戦艦棲姫陣営の一般艦娘くらいなら中隊規模相手でも勝てると自称する実力者。
戦闘力以上に「闇と同化する」能力が際立っており、他人の影にすら潜り込んで同化すると言うとんでもない事をやってのける。その能力を利用して三笠に隠密による情報収集を頼まれたりしている。
海軍に来てから性格がガラリと変わったらしく、陸軍所属時代はもっと清楚だったらしい。
- 三笠
ユーザーによるオリジナル艦娘。この世界では艦娘不適合者であり、反骨精神から提督を目指す。
紆余曲折を経て、かつて所属していた鎮守府の新任提督として赴任してきた。
不適合者ではあるが、元艦娘だった事から色んな事情に詳しく、それを理由に様々な嫌がらせを受けてきたらしい。自分自身も闇を抱えている為か、特定の艦娘が抱えている心の闇が分かる。
同じく元艦娘であり、今は敵として対峙するヲ加賀さんに強い興味を示している。
中立陣営
- ジャマさん
元ネタはジャマイカからやってきた金剛型1番艦。
この世界では完全中立「ラブ&ピース」の飲食店を営んでおり、深海、人類、民間問わず遠征途中の軽巡・駆逐艦の休憩所、敗戦帰還中の補給地となっている。
この店が人類側と深海側が戦闘を離れて対話する事が出来る唯一の場所と言う事もあり、人類側がヲ加賀さんに用事がある時の密会場所として選ばれるのも大体ジャマさんの店である。
人の事を正確な名前で呼ばない。(例として瑞鶴はターキーガール、天龍はスカイドラゴンガール)
- 加藤保憲
元ネタは「帝都物語」に登場する魔人。
この世界でも元々は陸軍にいたらしく、あきつ丸を色々と鍛えていたらしい。
やはり危険人物と言う事で監視されている身ではあるが、この戦争には興味がなく
最初は「バカンス」と称して深海棲艦に接触する事はあっても、それ以上の事はしていなかった。
しかし、実際に戦艦棲姫と接触してみた際に「人間風情」とコケにされた挙句、殺されかける。
かつての「魔人」としてのプライドから、戦艦棲姫を倒す為だけに三笠に協力する事になる。
一応、陸軍所属なので直接的な支援をする事は出来ない立場ではあるが
「飯を食わねば戦はできぬ!」と称する彼の改革は、資源と人材を温存し続け、信頼と練度を失い続ける
これまでの鎮守府、および大本営とは全く違った方針となっている。
バカンスと言う事で大分リラックスしており、草を生やしたりしているが本質は何も変わっていない。
彼曰く、この世界は「鋼の魍魎が跋扈する地獄の蓋が開いたような世界」
深海棲艦の建造方法
作中に登場する深海棲艦は以下の通りの方法で誕生する。
- 艦娘、深海棲艦が数多く沈む海域で発生する自然誕生。極稀に鬼、姫級が誕生
- 艦娘のように資材を使用する通常建造。泊地が破産する程の資材量で極稀に鬼、姫級が誕生。
- 捕獲した艦娘の素体を生死問わず利用して建造する人口的な誕生。
当項目では3つ目を取り扱う物とする。艦娘の素体を利用した場合は以下の方法で建造されている。
これらの建造方法は深海棲艦としても外道の領域である事を踏まえた上で読み進めるように。
下記建造方法を実行後、海域/提督の座を追われたとしても当方は一切の責任を取らぬ物とする。
- 素体から魂のみ継承
該当者:ヲ加賀さん
何らかの事象で素体の身体の再利用が効かない、ないしは別の個体として建造する際の方法。
素体の身体ごと改修した際より基本性能は劣るが、元々が艦娘よりも遥かに高性能な深海棲艦の身体を使うのでこの方法でも十二分に強化され、艦娘自体の艦性能による弱点はほぼ克服可能。
稀に記憶がそのまま継承されてしまう事がある。
- 素体から身体のみ再利用
該当者:空母棲鬼
魂を抜き取った素体の再利用方法として使われる。あくまで予備的手段なので滅多に使われない。
素体を深海棲艦の素材を使って更に強化する為、汎用個体となる「魂のみ継承」よりカタログスペックは高い。
ただし、錬度などの情報は魂が持っているので、非常に練度の高い素体だった場合は有り余る艦性能を完全に発揮し切れないと言う欠点がある。それでも人類側には十分驚異的。
- 素体全て改修
該当者:駆逐棲姫、中間棲姫、空母水鬼、戦艦棲姫
身体が破損しているが修復可能、特に破損なく完璧な状態の場合に取られる方法。
深海棲艦の中でも特上の性能を持つ姫、鬼級の身体を持ちながら、艦娘時代の高い練度をそのままにした状態で完成させる事が出来る為、総合性能は3つの手段の中でも最大と予測される。
魂に残った艦娘時代の記憶はほとんど消え去るか、一部分欠けた状態となる。個体によってはその欠けた部分を身近な存在で穴埋めして記憶の補完を行う為、そうなってしまえば人類側に引き戻す事は不可能と思われる。
正に凶悪だが、結局最後には魂の強さが問われるのでヲ加賀さんはおろか全てを乗り越えた瑞鶴にも負ける。
「アレ」に関する資料
「アレ」とは、いわゆる亡霊のような存在。正式名称がなく作中では「アレ」と呼ばれている。
一般人は勿論の事、艦娘や深海棲艦の精神も発生源となるらしく、一度発生すれば際限なく沸き続ける。
艦娘は「アレ」に対する耐性がかなり強いのだが、一度精神状態に支障をきたしたりすると異常なまでに引き付ける存在となってしまう。これは姉妹艦や僚艦の撃沈時、また深海棲艦化した該当個体との再会時に顕著に現れる。
精神状態だけでなく、度重なる修復材の使用で波長が深海棲艦に近付いてしまっても同じ事になる。
一方で純粋なる深海棲艦には、過去のトラウマが存在しない為に「アレ」は単なる黒い塊にしか見えないが、上記方法で艦娘から深海棲艦になった個体には、かつての大事な存在の形に見える。
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人類側
方法は多岐に渡るが、どれもかなり調達が困難である。
道具を用いて排除するには以下の貴重品のどれか1種類を用意しなければならない。 使用方法としては少量を軽くかければ良いが、そもそも調達が困難なので滅多に使えない。
(余談ではあるが、これらの貴重品は間違っても安物ボトルに入れていいような代物ではない。)
もう1つの方法としては、人ならざる存在である魔人による強制除霊があるが、魔人という存在自体がとても危険である為、やはりこれも容易ではない。
結局は、気を確かに持って「アレ」の呼びかけを跳ね除ける対処療法が一般的となってしまう。
関連静画
- ヲ加賀さんに至る話。
- 瑞鶴との再会。
- 三笠による再編成の始まり。
関連項目
最後に
この作品世界では、轟沈してしまった艦娘はほぼ例外なく戦艦棲姫によって深海棲艦にされている。
自分の実力を省みない出撃、イベント報酬に躍起になった無茶な出撃を繰り返せば、今この記事を読んでいる提督の方々の嫁艦もヲ加賀さんのような未来を遂げてしまうかもしれない。
2016年4月現在、アイオワ獲得の為に数多くの提督が奮戦しているが、辿り着けば確定とはいえ多数の困難が待ち受ける着任予定の艦娘の為に、今いる嫁艦を省みない真似だけは避けてほしいと願うものである。
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