『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』(VALKYRIE PROFILE 2 SILMERIA)とは、2006年6月22日発売のプレイステーション2用ソフトである。
- ジャンル:ロールプレイングゲーム
- 開発元:トライエース
- 発売元:スクウェア・エニックス
概要
ヴァルキリープロファイルシリーズの第2作目。前作『ヴァルキリープロファイル1』(以下VP1)の数百年前の世界が舞台である。したがって、VP1で登場した都市、ダンジョンなどが引き続き登場するというケースがみられる。特に、前作のダンジョン『亡失都市ディパン』に登場したバルバロッサの子供が主人公であるなど前作を強く意識したことがうかがえる。
今作の特徴として、前作の2Dマップのアクション形式を踏襲していながらも、3Dモデリング技術を生かしたシステムを導入している。また、PS2のゲームでありながら、ハイビジョン表示に対応している数少ない作品でもある。
今作ではタイトルからもわかるとおり、ヴァルキリー姉妹の3女・シルメリアが軸であったはずが、前作でなぜシルメリアの精神が不死者の王・ブラムスに捕らわれていたのかが明かされるほかに大きな用はあまりない。ただ、主人公であるアリーシャに対して非常に大きな影響を及ぼしたことは否定できないため、縁の下の力持ちということなのだろう。
シリーズお馴染みとなったクリア後の隠しダンジョン「セラフィックゲート」が今作も登場。VP1とは異なり本編に戻ることができ、そして本編と同様にクリアするごとに敵が強くなる仕様となった。
登場人物(ネタバレ部分は反転)
主要人物
- アリーシャ(声:矢島晶子)
- ディパン公国の第一王女で、本作の主人公。18歳。生後間もなくシルメリアが覚醒してからは身体を共有する関係にある。最初は頼りない王女様だったが、物語が進むにつれて「覚悟」を兼ね備えた人物として成長していく。決め技はヴァルキリーたちと同じく「ニーベルン・ヴァレスティ」だが、人間であるため「神技」ではなく「奥義」である。なお、スリーサイズはB78/W54/H80である(本作では女性キャラにはスリーサイズがもれなく設定されている)。結構なナイスバディである。画面映えを意識して太ももの辺りがかなり「むちっ」としており、ストーリーが進むうちに素足でパシャパシャするなどサービスの多い子でもある。ルーファスとの関係について犬オーディンの放った一言が物議を醸している。レザードが介入しなかった歴史では、目的を達する事なく死亡。
- シルメリア・ヴァルキュリア(声:川澄綾子)
- 運命の三女神である戦乙女ヴァルキリーの三女。運命の三女神は3人で1つの霊体・肉体を共有しており、オーディンなどに召致された者が目覚め残りの2人は休眠状態となる。なおヴァルキリーは神としても少々特殊で、誰も召致されていない時は人間としてミッドガルドで暮らし、召致があると神へと転生する。そのため、本来的に人間と魂を共有するということはない。しかし、本作ではシルメリアが以前に召致された際にオーディンと対立して強制的に転生させられてしまったが不完全だったため、人間であるアリーシャと身体を共有することとなる。
- ルーファス(声:中村悠一)
- ストーリー序盤においてアリーシャから護衛を依頼を受け、同行する弓使いの青年。本作のストーリーの要となる人物である。
- ディラン(声:乃村健次)
- シルメリアのエインフェリアの一人、ストーリー序盤でパーティに加わる。実はブラムスの魂を身に宿しており、物語の途中でブラムスに変貌し、パーティーから外れる。
- レザード・ヴァレス(声:子安武人)
- ディパンの三賢者のもとで研究に従事していた魔導師で、ピンチに陥ったアリーシャたちを救ったのち、同行することとなる。同姓同名の人物が前作にも登場している。実は別人ではなく、前作のレザードとは同一人物。好青年を演じているが、その裏で自身が神になる計画を遂行していた。本作のラスボス。
- レオーネ(声:田中敦子)
- アリューゼとコンビを組む女戦士。実はアーリィがドラゴンオーブ探索の為に姿を変えたもの。
- アリューゼ(声:東地宏樹)
- レオーネとともに傭兵を生業としている。レオーネとともにパーティに加入する。前作に登場したアリューゼの前世に当たる。
- オーディン(声:池田秀一)
- アース神族最高神。
- フレイ(声:川村万梨阿)
- アース神族第二級神、創造の女神。
- アーリィ・ヴァルキュリア(声:田中敦子)
- 戦乙女ヴァルキリーの長女。
- レナス・ヴァルキュリア(声:冬馬由美)
- 戦乙女ヴァルキリーの次女。前作であるVP1の主人公。この時代のレナスではなく、前作で新たな想像神となったレナスで、歴史に介入してきたレザードを滅ぼす為に未来からやってきた。
- ブラムス(声:乃村健次)
- 不死者王。VP1の時代ではVP2の主役であるシルメリアの精神を捕らえていた。
- バルバロッサ(声:中田譲治)
- ディパン国王でアリーシャの父。
- ダレス(声:神谷浩史)
- ディパンの三賢者の一人でアリーシャの幼馴染。VP1では戦闘時の名前が「ガレス」となっていた。
- ウォルザ(声:西村知道)
- ディパンの三賢者の一人でリーダー格。
- ガイン(声:佐藤晴男)
- ディパンの三賢者の一人。VP1では戦闘時の名前が「ダイン」になっていた。
エインフェリア
今作では既にシルメリアのエインフェリアとなった状態で登場する。ただしシルメリアに帯同した状態でシルメリアが転生し、その転生が不完全な状態であったことによって衰弱している。エインフェリアの遺品を調べることにより仲間になるが、各遺品ごとに定められた1〜3人の中からランダムで選ばれるため、エインフェリアが1回のプレイで全員仲間になるわけではない。
ある程度レベルを上げるとそのエインフェリアを解放し、人間として蘇らせることができる。解放すると能力値上昇アイテムが手に入るが、開放したエインフェリアはパーティーから離脱し、その周では再び仲間にすることはできない。解放したエインフェリアは、縁のある場所で普通の生活をするようになり、エインフェリアによっては話しかけるとアイテムをくれることもある。
エインフェリアたちはVP2の時代では既に過去の人となっており、ステータス画面で彼らがエインフェリアになるまでの経緯(ただし、歴史書に残された記録)を知ることができる。生前に面識のあったエインフェリア同士を戦闘メンバーに加えた場合、戦闘開始時に特殊会話が発生することがある。
VP1とは異なり、今作はエインフェリアを主体をしていないが、エインフェリアのセリフや技の使い回しが多く、また設定がエインフェリアだけで作品が1つ作れるほどしっかりしているため、そこを残念に思う人は少なくはない。
- 男性エインフェリア(声:楠大典)
- 男性エインフェリア(声:中田譲治)
- 男性エインフェリア(声:松本大)
- 男性エインフェリア(声:神谷浩史)
- 女性エインフェリア(声:青山桐子)
- 女性エインフェリア(声:堀越真己)
- 女性エインフェリア(声:本田貴子)
- 女性エインフェリア(声:不明)
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関連項目
外部リンク
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