ヴァルトラウト・ノヴォトニーとは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
プロフィール
モデル
オーストリア生まれのドイツ空軍エース・パイロット、ヴァルター・ノヴォトニーがモデル。
第54戦闘航空団(JG54)に所属し東部戦線で活躍。初期には撃墜され3日間バルト海を漂流したこともあるが、やがて同日中5機撃墜、同月中49機撃墜などずば抜けた戦果を挙げ、1943年10月には史上初の撃墜数250機に到達するいっぽうで指揮官としても高いチーム戦果を残す。1944年、ジェット戦闘機Me262部隊の指揮官となり西部戦線でも撃墜を記録したが、11月に戦死。最終階級少佐、撃墜数258(史上第5位)。柏葉剣ダイヤモンド付騎士鉄十字章受章。
容姿・人物
ダークブラウンの短い髪、アイスブルーの瞳に落ち着いた雰囲気のあるすらりとした細身の少女。ダークグレーのシャツの上に黒いフライトジャケットを着用し、首元に青いバンダナを巻いている。
性は穏和、まじめな人格者で、周囲に人気があるが当人はそうしたことをさっぱり気にかけないタイプ。傑出した航空ウィッチであり、きわめて高い戦闘技倆を有する。同時に統率能力にもすぐれ、彼女の指揮する部隊では全体戦果にも急激な上昇がみられるという。
搭乗機は重戦闘ストライカーユニットであるフラックウルフ Fw190シリーズを使用しており、サブタイプD-9の実戦試験にも携わっている。また503JFW戦闘隊長在任中には一時的に隊を離れて131先行実験隊を見学し、同部隊で運用されていたメッサーシャルフ Me262A-1a(110400号機)を使用した記録がある。
経歴
第二次ネウロイ大戦勃発直後にオストマルク空軍に入隊。ウィーンのウィッチ学校での速成教育修了後、カールスラント空軍第54戦闘航空団(JG54)内に置かれたオストマルク錬成中隊に配属され、実戦下で戦技教育を受けた。オストマルクが陥落すると正式にカールスラント空軍JG54所属となり、オラーシャ方面へ避難する市民を護衛しつつ東方へと脱出。戦いの中では、撃墜されアゾフ海で3日間漂流するようなこともあった。
その後1941年のタイフーン作戦で多大な戦果を挙げ、大尉昇進・JG54第1飛行隊(新編)司令に就任。以後さらに獅子奮迅の戦いぶりを見せ、1ヶ月に49機撃墜を記録したのを皮切りとして翌月には45機を撃墜、さらに翌月には10日間で32機を撃墜するなど勇戦力闘、ついには史上空前の撃墜数250機を達成する。そのいっぽうで部隊全体でも格段に戦果を増し、指揮官としても有能さを示した。
タイフーン作戦終了後、第503統合戦闘航空団<タイフーンウィッチーズ>(503JFW)新編にあたって、司令ブロニスラヴァ・フェオクチストヴナ・サフォーノフ中佐、副司令フーベルタ・フォン・ボニン中佐の両名に揃ってその指揮能力を見込まれ、戦闘隊長に就任。以後、同部隊の戦闘指揮を執る。
交友関係
503JFWの同僚オティーリエ・キッテルとは、JG54時代にキッテルが僚機に配属されて以来の間柄。以来ノヴォトニーのもとで戦果をおおいに伸ばし、その片腕と目されている。キッテルからは「運命の人」と慕われているが、ノヴォトニーから見れば「賑やかで楽しい妹分」なのだとか。
JG54ではハンナ・フィリーネも同僚。フィリーネは1942年2月にJG54第1飛行隊司令に任じられており、明示されてはいないがノヴォトニーの後任にあたる可能性が高い。
登場
名前の初出は『ストライクウィッチーズ』DVD特典全記録でのFw190ストライカーユニットのバリエーション紹介。以後、『ストライクウィッチーズ2』BD/DVD特典全記録での503JFW紹介などで戦闘隊長として人物像が紹介された。その後、2012年に島田フミカネ先生がTwitter上で立ち絵と簡単な人物設定を公開している。
2022年には『ルミナスウィッチーズ』第7話でチェリャビンスクが舞台となり、503JFWのメンバーとして台詞無しでアニメ初登場している。
関連動画
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関連項目
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