ヴィッセル神戸とは、兵庫県神戸市をホームタウンとするプロサッカークラブである。
ホームスタジアムは神戸ウイングスタジアム(2013年3月より『ノエビアスタジアム神戸』と変更された)。
概要
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1995年に岡山県倉敷市より川崎製鉄のサッカー部を誘致して設立。同年に『ヴィッセル神戸』として始動。しかし、阪神淡路大震災が発生し、練習場の未確保や株主の撤退など、チームに様々な影響が出た。
1996年にJFL準優勝で、Jリーグに加盟。京都サンガに次ぐ、関西4番目のJリーグチームとなった。しかし、胸部スポンサーが決まらず、経営不振が長引き、それがチームに影響し、長年中位~下位だった。
2003年に当時の親会社『株式会社ヴィッセル神戸』は経営破綻により解散。代わって、『クリムゾンFC』が親会社となった。2004年から、胸部スポンサーには楽天が付いている。(2006年には三木谷浩史がクリムゾンFCの代表取締役会長に就任。)
2005年に初めてJ2に降格し、2006年J2で3位の成績を残し、J1・16位のアビスパ福岡との入れ替え戦でJ1に再昇格する(皮肉にも松田浩監督は前年にアビスパ福岡をクビになっており、リベンジを果たした形である)。しかし、J1に帰って来ても中位争いが限界で、未だに上位争いには加わっていない(最高成績は2011年の9位。一桁順位はこの1回のみである)。
2012年、序盤の8試合で3勝5敗と低迷し、4月30日に和田監督を解任する。後任に昨季までガンバ大阪を指揮し実績を出した西野朗が就任したが、9試合勝ちなしを記録するなど成績が向上せず11月8日に西野監督を解任。最終節に勝てば残留の状況で敗戦し、他会場の結果によりJ2降格が決定した。
2013年は同じくJ2に降格したガンバ大阪とのマッチレース。最後に振り切られて優勝は逃したものの、最終的には2位を悠々と確保して1年でのJ1復帰を決めた。
2014年はリーグ戦第8節鹿島戦で15年ぶりにアウェー勝利をし、クラブ史上初のリーグ戦首位に立つ等ワールドカップ中断期間までは3位となった。ナビスコカップではクラブ史上初の決勝トーナメント進出を果たした一方、で天皇杯は2回戦(関西学院大学戦)で敗退。第31節サガン鳥栖戦の敗戦でAFCチャンピオンズリーグの出場が消滅し、その直後に約2年間指揮をとった安達亮監督のシーズン終了後の契約満了が発表された。最終的にシーズン終盤はリーグ戦4連敗を喫するなど11位。
2015年は4月以降はホームゲームで勝ち星を稼げず、1stステージは13位と低迷。2ndステージ開幕戦こそ5-0と圧勝するスタートしたが、4節から6節まで3連敗。この時期はホームとして使用するノエビアスタジアムのピッチコンディションが悪く、ネルシーニョが苦言を呈するほどだった。そのため、2ndステージ9節サガン鳥栖戦とナビスコカップ準々決勝柏レイソル戦は神戸ユニバー記念競技場に試合会場が変更された。それでも9月から5連敗、一時は年間勝ち点15位と降格の可能性を残したが15節モンテディオ山形戦と第16節松本山雅FCとの2連戦に連勝して残留を確定させた。ナビスコカップはベスト4、天皇杯はベスト8に入った。
2016年は始動がJリーグで最も遅いこともあってか開幕戦は甲府に敗れたものの、2節の新潟戦で6-3の逆転勝利で初勝利。1stステージは12位と苦しんだが、2ndステージでは8節FC東京戦以降はリーグ戦8勝1分1敗と好成績を収めた。2ndステージ15節仙台戦で敗れた為ステージ優勝の夢は途切れたものの、2ndステージを2位で終えた。年間成績は過去最高の7位。またFWレアンドロが19得点を挙げ、クラブ初のJリーグ得点王に輝いた。
2017年クラブ史上初の開幕4連勝を達成する好スタートを切ったものの、開幕戦で前年得点王のレアンドロが全治6か月の重傷(後に再発しシーズン絶望)を始め攻撃陣の不振による得点力が低下したことにより低迷。リーグでの順位は9位となり、2年連続での一桁順位となった。天皇杯は準決勝でC大阪に敗れた。
2018年はFCバルセロナからスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの完全移籍が発表された事が話題となり、一時は4位に浮上し、目標としたACL出場の可能性も現実味を帯びていたが、8月下旬から5連敗を喫し一気に順位を落とす。残留の大一番となった31節名古屋戦を勝利するなど、シーズン終盤6試合で1敗で乗り切り、33節にJ1残留が確定した。
ユニフォームは設立当初から黒と白の縦縞だったが、2006年にクリムゾンレッドに書きかえられた。『クリムゾンFC』なので、『クリムゾンレッド』なのだろうか・・・。(東北楽天ゴールデンイーグルスもクリムゾンレッドだが、こちらは楽天の100%子会社。クリムゾンFCとは別のグループ。)
悲願の初タイトル
2019年は開幕前の2月にJリーグクラブ初となるアメリカ合衆国を拠点にプレシーズンツアーを実施し、MLSのチームと試合を行った。また7月27日、FCバルセロナと「Rakuten Cup」にて、親善試合を行った。
しかし、シーズンは4月から5月末にかけてリーグ戦クラブワーストとなる7連敗を喫するなど公式戦9連敗で順位を大きく落とした。最終的にはフィンク就任後に加入した酒井高徳、フェルマーレンが早々にフィットし、フォーメーションを3バックに固定して以降は不安定だった成績も安定。シーズン成績は8位に終わった。
そんな中天皇杯は順調に勝ち上がり、新国立競技場のこけら落としとなった2020年元日の決勝で鹿島アントラーズを下し、クラブ史上初タイトルを獲得。同時にAFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得した。
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