「ヴェスタルは、いつだって傷ついた子たちを癒やしてあげます」
ヴェスタルとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍所属のプロメテウス級工作艦〈USSヴェスタル〉をモチーフとしたキャラクターである。
指揮官、ずっとぼんやりしてるなら、概要をほっといて、エンタープライズちゃんと一緒に遊びに行っちゃいますよ!
KAN-SEN名 | |
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ヴェスタル USS Vestal,AR-4 |
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基本情報 | |
所属 | ユニオン |
艦種 | 工作艦 |
レアリティ | SR |
CV | マイア |
イラスト | Saru |
艦歴 | |
国籍 | アメリカ |
出身地 | ニューヨーク州 ニューヨーク市ブルックリン区 |
造船所 | ブルックリン海軍工廠 |
艦級 | 同型艦なし |
進水日 | 1908年5月19日 |
就役 | 1913年-1946年(アメリカ軍) |
最期 | 1950年7月28日(解体) |
備考 | |
ユニオン陣営に所属している工作艦。アズレン全体を通して2019年2月時点で二人しかいない工作艦のうちの一人(もう一人は重桜の明石)。明石が初心者には入手がかなり難しく時間もかかる(多数あるゲーム内クエストを順次クリアする必要がある)ことから、おそらくは大半の指揮官にとっては最初にメンバーとして迎える工作艦になるであろう。
ふわふわな銀髪ロングヘアにナースキャップを被っているが、身に纏っているのはシスターの修道服っぽい。しかもサイズが小さいのか体のラインが見える上にスカート部分は短く(というか、前部分が開いている?)、絶対領域が見えてしまっている。足はニーソックスにガーターベルトである。胸部装甲が大きめなのもあって、艦隊全体を癒やしてくれるママ的な雰囲気を持っている。ヴェスタルは私の母になってくれるかもしれない女性だ。
ちなみにその胸部装甲を支えるごとく、「例の紐」を付けているが、これは艦名のヴェスタルが炎の神ヴェスタに仕える巫女のことであり、このヴェスタはギリシャ神話のヘスティアと同一視されていることから、某アニメの女神をリスペクトした結果であるようだ。
交友関係では史実で関係の深いエンタープライズのことを「エンタープライズちゃん」と呼び(史実でみれば、ヴェスタルはエンタープライズより30年も前に建造されているので、彼女から見れば皆子供のようなものである)しており、そのお世話係を自称している。しかし指揮官と仲良くなっていくにつれて、今度は指揮官の世話を焼きたがるようになり、最後は24時間フルタイムケアまでいくようになる。なんといううらやまけしからん。
ショップでは水着着せ替え「清爽なヘスティアー」が販売中であるにゃ。水着というよりサマードレスといった感じのスタイルだが、いずれにせよこんな格好で24時間フルタイムケアしてもらえるわけである。くどいがなんといううらやまけしからん。
ご安心を。私がいれば、戦いながら修理できます
スキル1:応急修理
味方艦のHPが20%以下の時、対象の耐久を10.0%(20.0%)回復。エンタープライズの場合、効果50%アップ。一度の戦闘で一回しか発動できない
回復スキルを持つ他艦で代えがたい工作艦の一隻。海域攻略を有利に進められる固有性能&有効なスキルを保有している。また敵艦と戦う能力こそ無いものの、対空装備により敵艦載機の撃墜ができるため必ずしも無力というわけではない。
スキル1「応急修理」は味方艦のいずれかの耐久が20%以下となった時に発動し、その艦の耐久を最大20%回復するというスキル。対象がエンタープライズであれば50%も回復することができる。一度の戦闘につき一回しか使えないが、弱っている艦を優先で回復できるのはかなりの強み。その仕様上ヴェスタルの耐久が低いと自分自身を回復してしまうことがあるため、育成による耐久の強化は必須。
スキル2「定期メンテ」は工作艦が持つ固有スキルであり、戦術教室では強化することができないという特殊な仕様をしている。強化には限界突破を行う必要がある。工作艦を編成して海域に出撃すると、移動先選択マップでアイテムの「緊急補修」を最初から使えるようになる。限界突破をすればするほど使用できる回数も増え、最大で3回まで使用が可能。効果はマップに出現する「?マス」で拾えるものと同じ「レベルに関係なく生存している艦の耐久が10%回復」するものであるため、彼女らを組み込むことで艦隊の継戦能力が大幅に強化されることになる。ちなみにヴェスタルが沈んでしまうとその分の「緊急補修」を失ってしまうため注意。
スキルの他にも、ヴェスタルを艦隊に組み込むことで以下の恩恵をうけることができるようになる。
編成に組み込むだけで艦隊の継戦能力が強化されるため、高難度海域においては非常に大きな役割を果たす。特に回復と弾薬補給を一人二役で行えるのが魅力的。艦砲や魚雷等の装備はできないため敵艦船には無力だが、対空兵装は装備できるので敵艦載機の迎撃は可能。限界突破により対空が強化されるため、敵艦載機が多い海域では意外な活躍を見せることも。艦隊の火力と耐久を天秤にかけることになるので、運用の際は攻略する海域と艦隊の相性を良く考えよう。
なお前述の通りの性能のためにMVPの取得は困難だが、裏を返せばMVP取得の阻害になり難いキャラでもある。つまり他キャラのレベリングのお供として連れて行きやすく、それ自体が彼女のレベリングにも繋がる。耐久が増えることで回復を自分に回してしまう確率も減らせるので、本格的な運用を見越して計画的に育成しておきたい。
指揮官、出撃の前に史実をチェックしませんか?
1904年、給炭艦〈エリー〉の建造が開始された。建造中の1905年10月頃に艦名が〈ヴェスタル〉に変更され、1908年5月19日に進水、1909年10月4日に竣工した。上にも書いたが、「ヴェスタル」というのは火の女神「ヴェスタ」に仕える巫女のことである。ヴェスタはともかくヴェスタルは古代ローマ時代の役職であり、ヴェスタ神が処女神であるところからヴェスタル達も30歳まで処女のまま過ごすことを強いられており、もしこれを破ると生き埋めにされた。
閑話休題。給炭艦〈ヴェスタル〉は、竣工後は大西洋艦隊所属の給炭艦として働いていたのだが、折しも艦の燃料が石炭から石油(重油)へと移り変わる頃で、給炭艦の役目も終わろうとしていた。〈ヴェスタル〉も、1912年10月に役目を解かれ、ちょっと早かったが平穏な艦生を終わりに……
する!わけ!には!いかない!!
と命を燃やしたのかどうかはともかく、それから1年あまりの期間で〈ヴェスタル〉には大改修が施され、1913年9月3日に再デビューを果たした。工作艦AR-4〈USSヴェスタル〉の爆誕である(正しくは、AR-4という艦番号は1920年の第一次大戦でアメリカ海軍の艦船に番号を割り当てた際に付けられたものである)。
慣熟訓練の後、1916年にポジションを変えて大西洋艦隊に復帰。第一次大戦時はアイルランドのクイーンズタウン(現在のコブ)に駐留して中小艦艇の修理にあたった。その間の1925年には石炭缶から石油缶に換装している。またその後は潜水艦の救難任務も行ったりと、何でも屋として働いた。
その後、1927年には〈ヴェスタル〉は太平洋艦隊に転属し、ハワイの真珠湾を母港とした。
そして、1941年12月6日、〈ヴェスタル〉は真珠湾で、戦艦〈アリゾナ〉の隣に並んで停泊した。予定では12日まで〈アリゾナ〉の整備任務を行うことになっていた。
翌12月7日、〈ヴェスタル〉の作業は突然の爆炎とともに中断されることになった。日本による真珠湾攻撃である。並んでいた〈アリゾナ〉が日本の攻撃機によって大破し、猛炎を上げる。その隣にいた〈ヴェスタル〉も爆弾の直撃を受け、さらに隣の〈アリゾナ〉の爆発で上甲板を吹き飛ばされ、そこにいた司令官が衝撃で吹っ飛ばされて行方不明になってしまう。一時は〈ヴェスタル〉の放棄命令が出されたという大混乱の中、そのカッサン・ヤング司令官は〈ヴェスタル〉に戻って来ると、放棄命令を取消し、こう言った。
〈ヴェスタル〉は係留索を切り離すと、タグボートの助けを借りてその場から移動するが、浸水が止まらず火災も鎮火しないという状況で、沈没しないように砂浜に意図的に座礁した。
そんな状況で、〈ヴェスタル〉は横転した戦艦〈オクラホマ〉へ救援隊を送り、艦内に閉じ込められた乗組員達の救助に当たっていた。そしてさらに、真珠湾の港湾設備がほぼ壊滅状態にある中、自らを修理して工作艦としての機能を復旧させるという離れ業を演じ、真珠湾の復旧に大いに貢献した。
1942年8月。半年以上をかけてようやく真珠湾が港湾機能を回復させた頃、〈ヴェスタル〉は南太平洋に向かった。ニュージーランドやソロモンで日本との激闘が続いており、工作艦が必要とされたためである。
そこで〈ヴェスタル〉は〈伊26〉の雷撃で損傷した〈サラトガ〉、珊瑚礁に乗り上げた〈サウスダコダ〉、雷雨で損傷した〈ノースカロライナ〉を修理した。60日間で実に963回の修理を行ったと記録されている。
同年10月にはニューカレドニアに移動。そんな彼女の前に送られてきた患者が〈エンタープライズ〉だった。南太平洋海戦で日本の翔鶴型姉妹との激闘を経て〈ホーネット〉が撃沈され、〈エンタープライズ〉も大破したのだが、このとき一時的に稼働可能な空母が太平洋からいなくなってしまい、そのまま第三次ソロモン海戦に臨むことは無謀という状況となった。
そして、第三次ソロモン海戦。〈エンタープライズ〉を語るときに必ず引用される、キンケイド少将の記した一文がある。
言うまでも無く、その応急修理をしたのが〈ヴェスタル〉である。ニューカレドニアで修理していては間に合わなくなると判断した〈ヴェスタル〉は、なんと修理チームを〈エンタープライズ〉に乗せて、修理しながらソロモンに向かうという荒技を使い、実に戦闘開始の2時間前まで修理を続けてなんとか間に合わせたのであった。
なお、南太平洋海戦では、先に修理したばかりの〈サウスダコダ〉もまた病院送りにされていたが、またしてもその修理をしたのが〈ヴェスタル〉である。
その後も日本との激戦のすぐ後ろに彼女はいた。マーシャル諸島、サイパンと常に最前線の一歩後で修理を続けた彼女は、沖縄で終戦の報を聞くことになった。
終戦後、〈ヴェスタル〉が相対した最後の敵は、沖縄に襲来した台風だった。1945年10月に台風をやり過ごした後、転覆した揚陸艦の救助を行っている。
それから1年後、日本と中国での船舶修理の任務を終えて帰国した〈ヴェスタル〉は、1946年8月16日に除籍され、1950年7月に民間業者にスクラップとして売却された。
〈USSヴェスタル〉は第二次世界大戦での活動を評価され、2つのバトルスターが授与された。
関連動画が来ましたよ~
はいはい、関連静画の時間で~す
指揮官、新しい関連項目よ
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