ヴェム・ハイデルンとは、初代宇宙戦艦ヤマトのハイデルンをリメイクしたキャラで、親父さんである。
初代、そして宇宙戦艦ヤマト2199の両方において、隻眼とアイパッチ。そしてドメル直属の部下の中では最年長というのが特徴。初代のCVは忠臣タランと同じ矢田耕司氏、2199では辻親八氏が担当している。
概要(初代ヤマト)
ヤマトを迎撃すべき七色星団決戦に備え、オメガ戦線より召集された歴戦の軍人。
戦闘空母の艦長にして、ガミラス重爆撃機を自ら操る猛者でもあり、波動砲へドリルミサイルをぶち込んだシーンは、初代の名場面の一つでもある。その後も戦闘空母を前進させ、砲撃戦でヤマトを苦しめる。
しかし真田さんとアナライザーの活躍によりドリルミサイルは逆転、波動砲から離脱。
よりにもよってハイデルンが乗艦する戦闘空母に直撃、ハイデルンが艦と運命を共にするだけではなく、ヤマト名物の誘爆により、他の三段空母を巻き添えにして轟沈するという、盛大な戦死を遂げてしまった。
概要(2199)
ヴェム・ハイデルンとフルネームが与えられ、年齢も地球人換算で58歳と、貫禄に相応しい古強者となった。
年齢の割に階級は大佐と、それほど昇進は早くないが、実力主義のドメルが率いる第6空間機甲師団では、ゼルグート級戦艦「ドメラーズⅢ」の艦長、そして艦隊の首席幕僚も兼任している。
豪放磊落な性格でドメルから信頼も篤く、他の多くの部下からも慕われている。
同時に年長者という立場から、特に血気盛んなフォムト・バーガー少佐の言動には、些か頭を悩ませている模様。但しバーガー当人からも「親父さん」と親しまれており、ドメル艦隊のまとめ役とも言える重鎮である。
それだけに階級「だけ」は上のゲール君に関しては、露骨ではないが皮肉な態度を取ることも多い。
初登場は第11話、少マゼラン戦線でのガトランティス艦隊の戦闘で、この時からバーガーの言動に頭を悩ませたり、反面、ドメルの「貴様も楽しみがなくなるな」という冗談に豪放に笑い返すなど、古強者ぶりを見せている。
彼の出番が増えるのは、旧作の七色星団決戦相当の第六章以降である。
ドメル将軍はゼーリック国家元帥の陰謀、そしてそれを利用した親衛隊により、死刑囚として拘禁されてしまう。
しかしゼーリックの陰謀が国家規模の反逆であると喧伝され、ドメルも一応は冤罪を謝罪の上で釈放。これに伴いハイデルン率いる幕僚団も復帰、しかしそこに待っていたのは精鋭第6空間機甲師団ではなかった。
ゼーリックの放埒な観艦式により艦隊主力は壊滅、そしてバレラスから90日の位置に置き去りにされたのだ。
加えていまだ戦力を残す本土防衛艦隊は、国軍を追い落とすことに執心な親衛隊の手元にあり、彼らに寄越されたのは老朽実験航宙戦闘母艦「ダロルド」、整備中の多層航宙母艦3隻、そして老兵と少年兵だけであった。
そんな逆境さえ「精鋭が聞いて呆れますな」と笑い飛ばすあたりが、ハイデルンの豪胆さでもある。
また、その老兵の中に古い戦友であるヴァンス・バーレン大尉_2199では旧作の重爆相当の機体を操る、老練なベテランパイロットの親友を見つけ、心底の喜びで再開を祝してもいる。
そしてドメル機動部隊とヤマトは、本来、航海上では非常識な危険宙域、七色星団で決戦の時を迎える。
詳細は割愛するが、ここでは沖田艦長の機転が一歩先んじ、ドメル機動部隊は壊滅に追い込まれた。
そのことを恥じ、散華した部下へのけじめとしてただ一人の自爆を決心したドメル将軍は、生き残った部下に退艦命令を下すが、彼の元を去る部下は、ハイデルンを含めいなかった。
「やれやれ、これで全員、命令違反で軍法会議送りですな」と、最期まで豪胆さとユーモア、忠節を貫いた。
そしてドメラーズⅢ独立指揮艦区画により、ヤマト第三艦橋に取り付き、旧作同様に自爆。
多くの戦友、部下、上官とともに、七色の光のもとにおいて戦死した。
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