一丁目のウルトラマン(いっちょうめ-)とは、替え歌のひとつである。
概要
作成者は不明。
幼稚園や保育園の手遊び歌として歌い継がれている。
アメリカ民謡『リパブリック讃歌』(権兵衛さんの赤ちゃん、お玉杓子は蛙の子etc)の替え歌として知られているが、もとは『いっちょうめのドラねこ』(作詞:阿部直美)であったと考えられている。こちらはメロディがオリジナルであるが、いつの間にか『リパブリック讃歌』の替え歌にすり替わってしまったらしい(似たようなことは『お玉杓子は蛙の子』でも起こっている)。
当時は著作権の意識も薄く、原作詞者の阿部やウルトラマンの版元である円谷プロに無許可で作られている。しかし、2013年にCD発売という形で公式化。その後は、ウルトラマンショーやYouTube動画などでウルトラマンたちが自ら踊る姿も見られるようになった。
公式
CD
2013年についに公式化。voyagerが歌う『勇気のタマゴ/奴らがウルティメイトフォース ゼロ!』のスペシャルトラックとして収録されている(下記「関連商品」から購入できる)。
歌詞に2番と3番が追加され、1番で歌われなかった昭和ウルトラマンと、「ウルトラマンゼロ」までの平成ウルトラマンが補完された。
歌唱するのは『ウルトラマンメビウス』のアマガイ・コノミ隊員(演・平田弥里)。保育園のアルバイトから引き抜かれたという経歴から採用されたものと思われる。
この際の作詞者は「島田直美とウルトラの仲間たち」という名義になっているが、「島田直美」で検索しても元グラビアアイドルしか出てこない。『いっちょうめのドラねこ』の原作詞者である阿部直美の別名義の可能性があるが、ネット上に情報がなく不明である。
YouTubeチャンネル
みんな、元気に過ごしているかな?
今はお家の中にいる時間も増えて、窮屈な思いをしているかもしれないね。
だから私達は、一緒に遊べることを考えてみたぞ。みんな、楽しくチャレンジしてほしい。
COVID-19の流行に伴い、ウルトラマン基金は在宅支援動画をYouTube公式チャンネルにアップロード。その中に、ウルトラマン体操や「グーチョキパーでなにつくろう」など、おうちで体を動かせる動画がいくつかアップされている。その一つとして「一丁目のウルトラマン」がアップされている。
2020年8月1日の第1弾は「ゼットと一緒にウルトラチャレンジ!」。
CD版から歌詞がアップデートされ、2番以降が「ギンガ~ゼット」になった。
2020年8月15日には第2弾「ゼロと一緒にウルトラチャレンジ!」がアップロード。こちらはCD版と同じ歌詞だが、3番が省略されている。
サポートは、CD版のA面を歌うvoygerのタケルおにいさんとチアキおねえさん。
右上に浮かび上がる写真によれば「五丁目の怪獣」はゴモラだったらしい。
登場するウルトラマン
2番以降、「一丁目のウルトラマン」は共通のため省略する。
振り付け(の一例)も併記する。3番-Aは公式動画がなく現在のところ不明。
「A」はアマガイ・コノミ版および「ゼロと一緒」版、「B」は「ゼットと一緒」版。
- 1番(オリジナル)
- 2番-A
- 3番-A
- 4番-A
- ウルトラマンネクサス…右手を握りしめる
- ウルトラマンマックス…左腕を縦、右腕を横にして左肘に
- ウルトラマンメビウス…右手をパーにして空に突き上げる
- ウルトラマンゼロ…右手、左手の順に拳を空に突き上げる
- 2番-B
- 3番-B
解説
1番のオリジナルが作られた当時は、親や先生が一緒にウルトラマンを見るような時代ではなかったため、知識不足の中なんとか作った様子が伺える。「母」「父」は、先生方の親を大切にしてほしいという思いが読み取れる…のだがクソガキ共は「父と母が別居している」などと揶揄して遊んでいた。
タロウをさしおいて「怪獣」がいる理由は、大本の『いっちょうめのドラねこ』で、五丁目が「ネズミ」であることに倣ったと思われる。
2番は1番に登場しない昭和ウルトラマンが登場し、オリジナルの補完となっている。「ジャック(帰ってきたウルトラマン)」は替え歌が作られた当時名前がつけられていなかったと思われる。
アニメやOV・映画限定ウルトラマン、海外版ウルトラマン、「ウルトラマンナイス」などの宣伝要因ウルトラマン、「ゾフィー」「ウルトラマンアグル」などの各作品2人目以降のウルトラマンは登場しない(父・母・ビクトリーが例外)。
なぜか「ウルトラマン80」が抜けている。放送年が離れすぎていて昭和勢からも平成勢からも影が薄いということもあるのだろうが、先生なんだから自分は歌う立場なのだろう。
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