一力遼(いちりき りょう)とは、日本棋院東京本院所属の囲碁界では珍しい新聞記者囲碁棋士である。1997年6月10日生まれ。宮城県出身。宋光復九段門下。早稲田大学社会科学部卒。
棋聖戦・王座戦・天元戦の最年少挑戦記録など、多数の最年少記録を保持している。
父・祖父・曽祖父・高祖父が東北の新聞社の社主を歴任、叔父も東北のテレビ局の社長という社長一家である。
令和三羽烏のひとり。
概要
2010年入段。2012年二段、2013年三段、2014年四段から同年規定により七段に飛び級昇段。
2014年 棋聖戦リーグで16歳の若さでリーグ入りする(史上最年少記録)。新人王戦優勝。グロービス杯世界囲碁U-20で優勝。
2016年4月、早稲田大学社会科学部に入学。竜星戦で優勝。天元戦で挑戦。
2020年、早稲田大学社会科学部卒業後、河北新報社東京支社編集部に入社。囲碁棋士と新聞記者の二足のわらじを履く。
人物
囲碁棋士は中学卒がふつうというなか大学まで進んだ(七大タイトル経験者で高卒なのは小林覚九段と羽根直樹九段、大卒では坂井秀至八段くらい)。
何にでも一生懸命で、負けず嫌いな性格。韓国との道場での交流戦で対抗戦も負けたあと親睦のサッカーとリレー競走でも負けた。その時一力は急に泣き出し「先生、日本はどうすればいいのですか」と言ったという。
一力はまず道場に来たら、3つあるすべての部屋をまわって挨拶をする。そこで遠方から勉強に来るなどたまにしか会えない先輩や仲間を見つけると、声をかけて対局や検討をお願いしたりする、気づかいのある子だったという。
VS.井山裕太十七番勝負
2017年に王座戦・天元戦の挑戦手合の権利を獲得。さらに続く2018年には棋聖戦の挑戦手合の権利も獲得。棋聖・王座・天元すべてタイトルホルダーは井山裕太(当時七冠)だったため史上初の3棋戦連続同一カード十七番挑戦手合が実現した。
結果はーー
井山 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||
一力 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ポスト井山
次々と最年少記録を打ち立てタイトル戦にも挑戦しポスト井山裕太最有力と言われていた。
しかし同じ令和三羽烏の許家元に先に七大タイトルを(井山を倒して)持っていかれ、
またしても同じ令和三羽烏の芝野虎丸に二冠を取られ(これも井山を倒して)持っていかれている。
なかなか七大タイトルで結果がでなかったが2020年8月、羽根直樹碁聖からついに念願の七大タイトルをゲット。今後の一層の活躍が見込まれる。
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