- プロ野球選手一覧 > 一場靖弘
一場靖弘(いちば やすひろ、1982年7月5日-)とは、群馬県出身の元プロ野球選手(投手)である。現在は山梨ファイアーウィンズのコーチを務める。
概要
山梨ファイアーウィンズ #11 コーチ |
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一場靖弘 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 群馬県吾妻郡吾妻町(現:東吾妻町) |
生年月日 | 1982年7月5日 |
身長 体重 |
183cm 85kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2004年自由獲得枠 |
経歴 | |
選手歴 コーチ歴 | |
独立リーグのプロ野球選手テンプレート |
2004年ドラフトの目玉で、読売ジャイアンツへの入団が内定…のはずがその巨人から栄養費(要するに裏金)をもらっていた事が判明。しかもそれだけに留まらず横浜ベイスターズや阪神タイガースも一場に栄養費を渡していた事が判明(この事件からあだ名が栄養費になる、現在ではエヨヒが使われる事の方が多い)。広島東洋カープからは交通費を受け取っていたらしい。
この一連の裏金事件により大学生にして読売ジャイアンツオーナー渡辺恒雄のクビをふっ飛ばすこととなった。(すぐ復帰するが)
この事件によりTDN(多田野数人)のように海外へ行く事に…
なるはずがその年運良く新球団東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生し、その年のドラフトの自由獲得枠で指名され入団する。
しかし、一場のネタ選手としての活躍はこれで終わらなかった…。
2005年(1年目)に先発ローテーション入りするも、5月19日時点で7敗、防御率7.15と凄惨たる結果に。ちなみにルーキーでの開幕7連敗は当時のリーグ新記録である。
その後は球団100敗阻止&プロ入り初勝利、後に引退後も話題になる8月27日の西口戦(後述)など健闘するも、最終的には2勝9敗に終わる。
2006年はエース岩隈久志が出遅れたこともあり開幕投手に(だが案の定負ける)。2度目の登板で楽天のシーズン初勝利、3度目の登板ではプロ入り初の完封勝利をあげる。
終わってみれば7勝と勝利数こそ増えたが、最多敗戦(14敗)を筆頭に最多被安打・最多被本塁打・最多与死球・最多暴投・最多失点・最多自責点などワースト8冠に輝く事になった。
2007年は二軍で迎える。4月はじめに一軍登録も、結果を残せずあっという間に二軍行きしたが、後半戦は6勝を挙げるなど奮闘。ファンからはこの年(の後半)が一番輝いてたと言われている。
2008年は前年オフに受けた視力回復手術の影響で右目の角膜炎を起こし、1月中旬に入院。ファンや首脳陣を青ざめさせる。でも沢村賞宣言。
それでもなんとか開幕に間に合い、前述のように前年の後半は頑張ったこともあり、ローテの一員として期待されていた。
しかし、結局例年以上にぱっとせず、4月8日は球団史上初の7点差からの逆転負けを喫するなど完全にネタキャラ化してしまい、最終的には自身初のシーズン未勝利に終わる。なお、沢村賞はチームメイトがおいしく頂きました。
2009年はオープン戦で野村監督より失格の烙印が押され、前述したように伸び悩んでいる事もあって楽天ファンの間では放出が噂されていた。
ヤクルト時代
2009年3月23日に宮出隆自との交換トレードで東京ヤクルトスワローズへ移籍した。
ちなみに、一場に金銭を渡していないセリーグの球団は東京ヤクルトスワローズと中日ドラゴンズのみ。
4月11日の横浜ベイスターズ戦で、移籍後初先発。制球に苦しみながらも5回無失点で好投し、移籍後初勝利を手にした。一場にとって初めての無傷での勝ち星である。なお、この試合でプロ入り初ヒットも放っている。 ところが以降は結局いつもの一場に戻り、最終的には9試合で防御率7.88と2008年に次いで悪い成績となった。
2011年には中継ぎに転向したが、5試合登板しただけだった。
2012年10月2日、球団から戦力外通告を受けた。本人は現役続行を希望したが、獲得に動く球団はなかった。
引退後
一般企業で営業職として働いていた。2015年には野球指導に必要な資格回復を認定された。
2025年からはベースボール・チャレンジ・リーグの山梨ファイアーウィンズのコーチを務める。
2005年8月27日 VS西口文也
プロ一年目。一場は開幕から7連敗し0勝7敗・防御率7.15の成績で二軍に落ちていた。再昇格後の初試合がこの西武ライオンズ戦である。 一場は9回を178球5安打6三振失点0に抑え初勝利初完封は間違いなしと思われた。ところが相手の西口文也がよりにもよってこんな時に9回まで完全試合ピッチングをやってのけてしまう。
このお互いの記録がかかった対戦はその後、10回表に沖原佳典に安打を打たれ西口は完全試合失敗。10回裏一場は交代し、代わった福盛和男が打たれゲームセットとなった。
このような形で延長戦で完全試合を阻止したのは史上初の記録となった。
成績
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
ホ | ル ド |
勝 率 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年 | 楽天 | 23 | 12 | 2 | 0 | 2 | 9 | 1 | 0 | .182 | 102.0 | 119 | 15 | 53 | 4 | 72 | 8 | 67 | 63 | 5.56 |
2006年 | 30 | 30 | 5 | 2 | 7 | 14 | 0 | 0 | .333 | 193.2 | 205 | 22 | 71 | 7 | 151 | 13 | 103 | 94 | 4.37 | |
2007年 | 12 | 9 | 0 | 0 | 6 | 2 | 0 | 0 | .750 | 58.2 | 73 | 5 | 21 | 1 | 40 | 7 | 39 | 35 | 5.37 | |
2008年 | 12 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 31.1 | 49 | 3 | 21 | 1 | 27 | 5 | 38 | 34 | 9.77 | |
2009年 | ヤクルト | 9 | 7 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | .167 | 37.2 | 48 | 10 | 16 | 4 | 27 | 2 | 36 | 33 | 7.88 |
2011年 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 5.1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 3 | 3 | 5.06 | |
NPB:6年 | 91 | 66 | 7 | 2 | 16 | 33 | 1 | 0 | .410 | 428.2 | 498 | 55 | 186 | 17 | 322 | 35 | 286 | 262 | 5.50 |
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関連項目
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