七夜志貴とは、TYPEMOONが製作した同人ゲーム「月姫」の関連作品に登場するキャラクターである。
概要
本来は、「月姫」主人公である遠野志貴のことであり、彼の旧名にして本名。日本の退魔組織の構成員として、魔の存在に傾いた混血(先祖に人外を持つ人間)を暗殺することを代々生業としてきた家柄「七夜」の当主の長男。
『月姫』ではとあるルートの最後でのみあらわれる。遠野志貴の無意識下に残る七夜志貴だった頃の記憶と人格の残滓であり、メルブラや歌月の七夜とは丸っきり別物。
ほぼ昔の志貴と同じ性格であり、穏やかで優しいが一族を滅ぼされているだけありどこか達観している。
なお、殺人貴と七夜志貴を混在されたり、二重人格のように七夜が表にでてきていると勘違いする人が多いが
そのようなことは一切ないので注意。
「今さら―――遠野志貴以前の志貴になんて戻っても、意味がないんだ」
遠野志貴の「悪夢」の形として現れたのが、『月姫』のファンディスク、『歌月十夜』における七夜志貴である。
もし遠野家に引き取られず、七夜家で育っていたら…殺人衝動に飲まれ、本能のまま殺人を繰り返す殺人鬼になってしまったら…と言う、遠野志貴の考える「if」が形になったもの。とはいえ、余計なもの(ワラキア成分)がはいっているため仮に七夜家で育ってもこうはならない。
この為、失ったはずの七夜姓を名乗り、志貴が自分でもよく覚えていない七夜の体術を駆使する事が出来る。
その後、格闘ゲーム化作品であるMELTYBLOODにも同人版の第一作より、遠野志貴のコンパチキャラとして登場。シリーズを重ねるごとに徐々に遠野との差別化、七夜の個性化が図られるようになっていき、CV担当である野島健児氏の演じ分けの妙もあって、遠野とは別キャラとして認知、人気を獲得するに至った。
公式での彼は「(台詞が)エロいキャラ」という立ち位置らしい。
MELTYBLOODシリーズの活躍
第一作では、歌月と同じ「遠野志貴」の悪夢の形が、元凶である「タタリ」の一つの形として登場。この時点での七夜は「殺人鬼になってしまった遠野志貴」かつ「タタリ=ワラキアの夜」としての側面が強かった。「噂の猟奇殺人鬼」として具現化したのに一人も殺せなかったので自傷行為に走る、と言った狂気的な末路を迎える場面もある。
Re.ACTではタタリの力を得た白レンによって具現化されて彼女の手駒として登場……したのだが、本質的に殺人鬼である為、最後には自分を呼び出した白レンを殺害、その後はタタリの夜の終焉と共に満足して消える。
この時点で大分タタリとしての影響が薄まり、現在の七夜志貴としての性格が強くなった。
Act Cadenza(AC)では具現化がワラキアの夜によるものである事以外は特にやることは変わりないのだが、消えることに未練を感じるようになる。Act Cadenza Ver.Bの白レンストーリーでは最終的に白レンの主(マスター)になり、白レンが具現化させる「悪夢」としてタタリの夜の終焉の後も消えずに、留まり続ける。
このまさかのカップリングエンドにファンは驚愕し、おおむねこの辺から白レンの旦那扱いが定着する。
Actress AgainはAC白レンのエンディング後という設定だが、こちらでも七夜のエンディングと白レンのエンディングで結末が大きく異なる。
しかし、AAにおける七夜は前作ENDを引き継いだ影響かあまりにも性格が丸くなっており、またボイス新録のせいで何かサワヤカ分も増し増し。結果、かなりのサワヤカ好青年になってしまったのだった。 いや本質は殺人鬼なんだけどね。
なお、何気にメルブラシリーズにおける七夜のEDでの彼自身の結末は、そこに至る経緯こそ違えど、 必ず七夜が消滅する というものである。
名台詞&迷台詞ポエマー七夜
MBの七夜は、「斬刑に処す」「極彩と散れ」「弔毘八仙、無情に服す……!」 など、 その手の人にはたまらない数々の迷(名)台詞を持つ。それどころか「極死・七夜」 とか必殺技名まで放ってしまう。勝利時の台詞でも地獄の話や閻魔の話などを多用する。
古風で和風で難しい言葉遣いを多用しているのは、別に作者であるナス科菌糸類の人が暴走していると言うわけではない(と思いたい)。七夜家で育っていれば世間と隔絶された山奥で育つはずだった為である。
一部ではこれをネタに、七夜志貴の事を中二(病)、邪気眼などと揶揄するファンもいるが、本来は誤用である。まぁ、実際、メガネの方も大概だし、まぁ書いてるのはキノコだしなぁ。
…と言うのも昔の話で、AAでは何か凄いサワヤカな新技に新ボイス「悪いね☆」が追加され、新たな魅力を発揮している。
関連動画
関連項目
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